連載「輝け! 暮らしを支えるナースたち」

連載「輝け! 暮らしを支えるナースたち」

「輝け! 暮らしを支えるナースたち」

機関紙「協会ニュース」では、2017年4月号から訪問看護事業所や介護施設などで働く看護職に向けた連載「輝け! 暮らしを支えるナースたち」を掲載しています。日々、地域で「暮らしを支える看護」を実践している皆さんの実践に役立つ日本看護協会の取り組みや、現場の声をお届けします。

第32回「協会ニュース」2020年5月号

新型コロナウイルス感染症に関する情報について

第32回

日本看護協会はホームページ上で、訪問看護ステーションや介護施設など介護・福祉関係施設・在宅等領域で働く看護職の方を対象とした新型コロナウイルス感染症に関する情報をご紹介しています。

ページ内では、「訪問看護に関する情報提供・相談窓口」「感染予防・感染者対応」「報酬に関する情報」などを掲載しています。厚生労働省や関係団体のホームページへの各種リンクをご紹介しているほか「報酬に関する情報」では、訪問看護ステーションや介護施設などの運営に関する情報を抜粋した本会資料をご用意しています。ぜひ、閲覧いただき皆さまの現場でお役立てください。

第31回「協会ニュース」2020年4月号

2020年度 看護師職能委員会Ⅱの活動

第31回

2020年度、看護師職能委員会Ⅱは看護管理者が考えるべき労働環境・療養環境を阻害するリスクや危機を広義に捉えて、多様な療養における看護職の人員配置の在り方や、災害時対応などを含めた介護施設や訪問看護事業所の体制整備がどうあるべきかについて情報収集や課題発見に取り組んでいきます。

新たなテーマとして、介護・福祉関係施設・在宅等領域における質の高い看護師の確保および実践モデルとなる看護師の育成に向けて、当領域における看護師の特定行為研修受講の実態や、特定行為研修修了者の活動実態とその効果についても情報収集・課題発見を行っていきます。さらに当領域に関連する本会事業に現場の状況を反映させるため、都道府県看護協会と連携しタイムリーに収集し提言していきます。

第30回「協会ニュース」2020年3月号

令和元年度訪問看護連絡協議会全国会議

第30回
グループディスカッションの様子

2月14日、日本看護協会は「令和元年度訪問看護連絡協議会全国会議」を開催しました。会議では、国の訪問看護施策の現状、訪問看護ステーションの拠点化に関する調査事業、日本看護協会が提案する訪問看護師倍増策などに関するテーマについて講演が行われました。

後半には、訪問看護師倍増策を推進する拠点である「訪問看護総合支援センター」をテーマにグループディスカッションが行われました。センターが備える機能については、単独の事業所では研修の実施が難しいことから人材育成機能を推す声が多くありました。また、安定的な運営の相談や地域内の事業所間連携を促す後方支援を求める声もあるなど、都道府県の実態を踏まえたさまざまな提案がなされ、活発な意見交換の場となりました(2面参照)。

第29回「協会ニュース」2020年2月号

2019年度 看護師職能委員会Ⅱの活動

第29回

2018年度から引き続き、看護師職能委員会Ⅱでは、暮らしの場で働く看護管理者が考えるべき労働者および療養者のリスク管理について取り組み、2019年度は「利用者からのハラスメント」に焦点を絞り対策の現状に関して情報収集を行いました。

活動の結果、リスクに対する認識が管理者によってさまざまであることや、組織の規模が大きい施設・事業所では、弁護士・社会保険労務士などと連携した安全管理体制整備が進んでいることが明らかになりました。一方で、規模の小さい施設・事業所では人員的・金銭的な課題により体制整備が難しい現状もあります。2020年度は、規模の小さい施設・事業所における安全管理体制の整備推進に向けた取り組みを進めます。

第28回「協会ニュース」2020年1月号

訪問看護師を対象とした「訪問看護学びあい塾」

第28回
「訪問看護学びあい塾」座談会の様子

2017年に訪問看護師を対象とした「訪問看護学びあい塾」を開始しました。毎月1回・金曜日の夜に、テーマを設定して情報提供や事例検討などをお互いに学び合うことをコンセプトに、顔の見える関係を大切にしながら実施しています。日々の活動で感じる思いを自由に話せる座談会形式のため、仕事終わりでの開催にもかかわらず、20人の定員をオーバーする回も多いです。参加者の「参加が楽しみ」「やっぱり訪問看護は良いね」との声は、利用者や家族の力になりたいとの思いを強く実感させてくれます。訪問看護師を希望する学部学生や卒業生の参加も増え、うれしい状況です。子育て中の方も参加できるように託児を実施しており、子どもの元気な声を傍らで聞きながらの開催です。今後も訪問看護師として同じ志を持つ仲間と学び合い“いきいき”と笑顔で仕事ができる明日につながる集いでありたいと思っています。

第27回「協会ニュース」2019年12月号

日本看護サミット2019・訪問看護サミット2019

第27回
齋藤訓子副会長の発表の様子

12月6日、日本看護協会は「日本看護サミット2019・訪問看護サミット2019」を日本訪問看護財団と共催しました(1面参照)。

当日は、介護・福祉関係施設・在宅等領域の方に限らず、病院などで活躍する看護職が参集しました。解説「地域包括ケアと看護をめぐる現状と課題〜166万人で地域の看護提供体制を実現」では、齋藤訓子副会長が登壇。看護を取り巻く現状についてデータを交えて解説し、地域包括ケアシステムの構築に積極的に関わる必要性を呼び掛けました。そして、医療機関、訪問看護ステーション、介護福祉施設、教育機関、行政などさまざまな場で活躍する看護職に向けて「それぞれの立場で連携の重要性を意識し、看護の専門性を発揮してほしい」とメッセージを送りました。

第26回「協会ニュース」2019年11月号

看多機運営セミナー

日本看護協会は9月18日、「看多機運営セミナー」を開催しました(本紙10月号既報)。当日は、看護小規模多機能型居宅介護(看多機)事業所の管理者や、開設を検討する多くの方にご参加いただきました。

看多機の創設は、本会が2010年に「複合型サービス」を提案したことから始まります。訪問看護や訪問介護、通い、泊まりなどのサービスを一体的に提供できるため、状態に合わせた柔軟な対応が可能です。中・重度の医療ニーズを持つ方への対応や在宅療養に向けた調整、ご家族のレスパイトなど、さまざまなニーズに対応できるのも魅力です。これらの特徴を生かして多様な世代の地域拠点となっている看多機もあり、地域からの期待も大きくなっています。

本会は、看護職が住民の暮らしを最期まで支えるための仕組みづくりを進めてまいります。そのためにも、ぜひ、より多くの皆さまに看多機が担う機能や役割とともに、その魅力を知っていただきたいと思います。

(岡島さおり 日本看護協会常任理事、看護師職能委員会Ⅱ委員長)

第25回「協会ニュース」2019年10月号

全国看護師職能委員長会Ⅱ

第25回

暮らしの場で人々の健康を支え、健康な社会づくりに貢献する看護の力がますます期待されます。特に人口減少社会においては、職種や組織の多機能化が求められますので、社会のニーズにいち早く応え、制度の変革に適応する専門職こそが強みを発揮することになります。

看Ⅱ領域で活躍されている看護師の皆さまにおかれましては、すでに地域ニーズに即した新たな活動展開で事業所の多機能化に取り組んでおられます。それぞれのサービス種別の特性を生かしながら、地域交流の場づくりや健康に関する学びの場を提供している例、一般住民の相談支援や保険外の生活支援に取り組んでいる例、住民参加でまちづくりに取り組む例など。地域に溶け込む多様な活動が住民との信頼関係につながり、看護師も生き生きとしてきます。今後も皆さまと情報を共有し、事業の円滑な運営に役立てていただきたいと考えています。

第24回「協会ニュース」2019年8・9月号

全国看護師職能委員長会Ⅱ

第24回
グループ討議の様子

8月21日、全国看護師職能委員長会Ⅱが開催された。プログラム後半では、ハラスメント対策の現状をテーマにグループ討議が行われた。各グループからは、年々ハラスメント対策について関心が高まっている現状が報告された。また、ハラスメント対策については@利用者・家族A職員の2つの観点からの対応が紹介された。

利用者・家族には、事業所の対応・方針を統一した上で入所前にサービス内容を細かく説明し、納得してもらうことで良好な関係性が構築でき、結果としてリスク回避につながるとの報告がなされた。また、職員に対しては実際の訪問場面を想定した研修などを行うことや、常に同僚らと情報共有ができる環境整備の重要性について意見が共有された。

第23回「協会ニュース」2019年6月号

みんなのメッセージ:小野寺江利子さん〔特別養護老人ホームおうしゅく総看護師長〕

第23回
右端が小野寺さん

当施設は、ことし2月27日に開設した特別養護老人ホームです。特養はご利用者にとって最後に暮らすわが家であり、お一人お一人にご自分らしく過ごしていただきたいと思っています。日々、看護職間で話し合い、実践して見直しながらケアの基盤づくりを進めています。看護職は担当フロアを持ち、ご利用者の健康状態を一番よく分かっている者として他職種と連携していきます。

ある時、ご利用者から入居日当日に「あんたたちは最期まで私をみてくれるのか?」と聞かれました。私が「任せてください」と答えると、そのご利用者は笑顔になり「そうか、よかった、安心した。よろしく頼むよ」とおっしゃいました。このことから私たちは、ご利用者が安心して施設で暮らせるよう一緒に暮らしをつくっていこう、と決めました。

第22回「協会ニュース」2019年5月号

みんなのメッセージ:梅尾さやかさん〔在宅療養支援診療所 ゆずの木クリニック〕

第22回
勤務先のメンバーとの一枚
(左端が梅尾さん)

病院の管理職を経て、診療所に勤務して3年目です。久々の臨床でしたが昔取ったきねづかは健在!? 診療の補助や生活指導、予防接種・健診、訪問看護など生活が見える現場で、乳幼児〜高齢者まで多様な患者さんやご家族と関わりながら、充実した日々を送っています。また、他の医療・介護・福祉機関の方々やご家族と共に悩み、考え、患者さんが「その人らしく生きる」を支援できることにやりがいを感じています。昨年、湯布院町の幅広い職域で働く看護職のネットワーク「ゆふIN heart♡」を結成し、活動中です。

今、プラチナナース(定年退職前後の看護職)の私は「外来・在宅・地域が面白い!」と日々実感しています。皆さんも地域包括ケアの要である診療所の看護職として、経験を生かし看護の力を発揮してみませんか。

第21回「協会ニュース」2019年4月号

みんなのメッセージ:荒木暁子さん〔日本看護協会常任理事、看護師職能委員会Ⅱ委員長〕

第21回

中・重度療養者の増加、利用者・家族のニーズの多様化――など暮らしの場を支えるナースが直面している課題に、より適切に対応するためには看護職の連携が不可欠です。2018年度、看護師職能委員会Ⅱでは組織力強化、「暮らしの場で働く看護職」が考えるべきリスクについて課題発見および情報収集、意見集約を行いました。

地域包括ケアシステムの推進にあたり、診療所で働くナースは施設と在宅、あるいは多職種をつなぐ大変重要な役割があるため、看護師職能Ⅱの中でも交流の場を設け、情報共有し関係を築いていく必要性が高まっています。また、訪問看護や介護施設における業務上の危険としての感染、自然災害などのほか、利用者からのご意見や事故への対応など、多岐にわたります。19年度も引き続きこれらの課題に取り組み、対策を検討していきます。

第20回「協会ニュース」2019年3月号

みんなのメッセージ:奥村和子さん〔富田林特別養護老人ホーム富美ヶ丘荘施設長〕

第20回
中央が奥村さん

病院で37年勤務し、ことしで介護施設長5年目を迎えます。介護の世界では看護師、介護士、生活相談員、介護支援専門員、管理栄養士、機能訓練士、事務員などの職種が、入居者一人一人の個性を尊重し、集めた情報から計画を立てて実施し、修正を重ね、その人に寄り添っています。入居者の多くが施設を終の棲家(ついのすみか)とするため、責任は重大です。疾患や認知症などを抱える方に対して正解はありません。職員のふとした気付きや動作が、その方に対して良い結果をもたらす時があります。それを計画に反映させ、各職種の専門性を発揮していくさまは看護師職能Ⅱの大きな魅力です。

限られた資源の中で各職種がお互いを信頼し、尊重し合ってこそできることです。多くの方に、この面白さを味わってほしいです。

第19回「協会ニュース」2019年2月号

2019年度 看護師職能委員会Ⅱの活動

第19回

看護師職能委員会Ⅱの立ち上げから8年目を迎えた2018年度は、療養者と看護職双方の安全上の課題が顕在化していることを受け、「暮らしの場で働く看護職」が考えるべきリスクの意見集約と検討を行いました。この活動により、訪問看護事業所等における特有の考え方・リスク、背景・現状、課題などが見えてきました。19年度は、安心安全な職場や地域づくりを目指し、「療養者」「看護職」のリスク管理について課題の明確化と対策の検討を行います。
診療所は地域の医療と介護の連携を図るため、地域包括ケアにおいて大変重要な役割を担っており、診療所の看護職を含めた組織化の推進に向けて情報収集をしてきました。引き続き、訪問看護・介護施設・診療所等勤務の看護職の情報収集・課題発見から組織強化策の検討に取り組みます。

第18回「協会ニュース」2019年1月号

みんなのメッセージ:小原留美さん〔光風会訪問看護ステーション管理者〕

第18回

「病気や障がいがあっても、住み慣れた家で暮らしたい」「人生の最期を自宅で迎えたい」と望まれる方が増える一方で、「家族だけで介護や医療的ケアができるだろうか」「一人暮らしだから」と不安に思う方もいます。そんな時は、訪問看護の出番です。
社会福祉法人光風会訪問看護ステーションは富山市にあり、1997年から事業を開始。利用者延べ約1,200人、地域に根差したサービス提供に努めています。
赤ちゃんからお年寄りまで、住み慣れた家で安心して療養生活を送っていただけるよう、多職種と連携し、24時間365日、地域を支えています。
一人一人の人生に寄り添う訪問看護は、看護の面白さを感じることができます。
これからの看護師の活躍の場は地域です。日本の四季を感じながら、きょうも心待ちにしてくれる利用者宅へ車を走らせています。

第17回「協会ニュース」2018年12月号

訪問看護連絡協議会全国会議

第17回

11月16日、日本看護協会は訪問看護連絡協議会全国会議を開催し、各都道府県の看護協会と訪問看護ステーション協議会(協議会)の関係者など97人が出席しました。当日は、本会が取り組んでいる訪問看護師倍増に向けた検討や人材確保の取り組みなどの事例紹介が行われました。
後半には、看護協会と協議会の協働による訪問看護ステーションの安定的な運営や人材確保に向けた支援策についてグループ討議が行われました。討議後は、各グループから発表があり、共通して「管理者育成の支援」の必要性を挙げていました。地域で管理者を支える仕組みづくりなどさまざまなアイデアが共有され、活発な意見交換も行われました。「看護協会と協議会の連携は取れている」という声がある一方で、「協働はまだ」との声も挙がりました。連携から協働へ、一歩進んだ協力体制の必要性を皆さんと共有する機会となりました。

第16回「協会ニュース」2018年11月号

みんなのメッセージ:林田菜緒美さん〔株式会社リンデン代表取締役〕

第16回

小さくても地域包括ケアを支える役割を果たせるよう、地域の中で介護難民や孤独死を出さないことを目標に株式会社リンデンを立ち上げ、川崎市初となる看護小規模多機能型居宅介護(看多機)をスタートさせました。
さまざまなサービスが利用できる看多機ですが、訪問看護をベースにいざという時に利用者さんを受け入れることができるバックベッドを完備した事業所と、シンプルに考えてください。看取りや退院後に自宅に戻るまで一時滞在などにも対応しています。背景や状態がさまざまな利用者さんの「できる限り自宅で過ごしたい」という思いをかなえるため、日々スタッフや多職種と連携しています。
退院までは病院と密に連携し、そこからはバトンタッチ。後は私たちにお任せくださいね!

第15回「協会ニュース」2018年10月号

介護施設等で働く看護職の働き方WG

第15回

日本看護協会は、看護職が生涯にわたって健康で安全に働き続けられる職場づくりに取り組んでいます。2018年度は、新たに「介護施設等で働く看護職の働き方ワーキンググループ(WG)」を設置しました。このWG では、介護施設や訪問看護ステーションなどに勤務する看護職に求められる役割と、それに対する望ましい処遇について検討しています。
在宅医療のニーズが高まる中、介護施設など地域で活躍する看護職の確保・定着は喫緊の課題です。看護職一人一人が健康で安全に、かつ高いパフォーマンスが発揮できるよう、①期待される役割・人員配置などの課題の明確化②管理・看取りなどの役割を担う看護職への評価および処遇に関する課題の明確化③看護ケアの質、地域連携、組織パフォーマンスなどを測る指標の検討――などについて取り組んでいます。

第14回「協会ニュース」2018年8・9月号

地域に根付き、地域を支える看多機

第14回

日本看護協会の提言が実り、2012年から介護保険サービスに加わった看護小規模多機能型居宅介護(看多機)は、宿泊・通い・訪問看護・訪問介護を包括報酬で提供する地域密着型サービスです。「ベッドが持てれば、状態悪化時やレスパイトに対応でき利用者さんの在宅療養をより良く支えられるのに」と思っていた訪問看護師の皆さんが開設するなどして、今では430余りまで増加しました。
看多機は、中重度や看取り期の在宅療養者・家族を支える場として、また地域包括ケアの拠点となって地域住民や多世代に開かれた場に発展する動きも見られます。医療と暮らしの視点を持つ看護職の力を最大限に発揮できるサービスとして、皆さんも看多機の運営に関わってみませんか。

第13回「協会ニュース」2018年6月号

病院看護師に訪問看護を知ってもらおう!

第13回

病院と訪問看護ステーション(ST)の連携・協働で、在宅療養支援能力の高い看護師を増やし、地域包括ケアを支えてほしい――。この考えの下、2カ年にわたるモデル事業などを経て、日本看護協会は3月に「訪問看護出向事業ガイドライン」を公表しました。
訪問看護出向事業は、病院看護師が訪問看護ST に出向することで、訪問看護の実際を体得できます。訪問看護ST も、スタッフの長期休暇や研修時の人材確保の一助にしたり、人材育成力の向上が図れる仕組みです。
ガイドラインでは、ノウハウやモデル事例を紹介しています。ぜひ活用し、取り組んでみてください。

ガイドラインは本会HPで公開しています(ダウンロード可)

第12回「協会ニュース」2018年5月号

みんなのメッセージ:荒木暁子さん〔日本看護協会常任理事、看護師職能委員会Ⅱ委員長〕

第12回

暮らしを支えるナースを対象とした看護師職能Ⅱ委員会は、立ち上げから8年目。現場の看護管理者や教育・研究機関で働く12人の委員で構成する元気な委員会です。
これまで、「介護施設における看護職のための系統的な研修プログラム」「介護施設における看取り研修プログラム」を作成し周知・普及に努めるなど、現場の課題を基に検討し、成果を発信してきました。2018年度は、地域包括ケアシステム構築のさらなる推進に向け、診療所で働く看護職を含めた組織化を進め、療養者・看護職双方の安全上の課題発見や意見集約に向け活動します。
6月13日には、全国看護師交流集会Ⅱを開催します。非会員の方を含め、暮らしを支えるナースはどなたでも参加可能です。ぜひご参加ください(概要・参加方法などは下記リンクから)

第11回「協会ニュース」2018年4月号

看護師職能委員会IIでパワーアップ!

第11回

日本看護協会は、暮らしを支えるナースの皆さんを対象に、看護師職能委員会II(介護・福祉関係施設・在宅等領域)を設けています。常任理事でもある荒木暁子委員長の下、都道府県看護協会の同委員会と連携し、暮らしを支えるナースがより安心・安全に働ける環境を整え、患者さん・利用者さんやご家族に最適な関わりができるよう活動しています。例えば2017年度は、地域・在宅での穏やかな看取り推進のために、特定行為研修の受講促進や看取り期の緊急搬送の低減に向け、事例収集を行ったり、方策の検討を行いました。
現場の状況を変えていくには現場の声が必要です。ぜひ皆さんが普段感じている課題や悩み、あるいは好事例を聞かせてください。一緒に暮らしを支えるナースのパワーアップをしていきましょう!

第10回「協会ニュース」2018年3月号

暮らしを支えるナースの仲間を増やそう!

第10回

地域・在宅領域の看護職は、多様な場で少数ずつ働いているなどの特性もあり、皆さんも地域内でもっと連携・協働したいと感じているのではないでしょうか。地域の看護職がつながれば、患者さん・利用者さんにできることが広がります。そのためにも多くの看護職に看護協会に入ってもらい、共に活動したいと考えています。
日本看護協会は先ごろ、ホームページ上の入会案内を一新しました。また、都道府県看護協会でも資料を用意しているので活用してください。でも、身近な人の一声に勝るものはありません。職場の変更や異動の時期でもあります。ぜひ皆さんも、周りの暮らしを支えるナースを誘ってください!

第9回「協会ニュース」2018年2月号

みんなのメッセージ:福田裕子さん〔まちのナースステーション八千代統括所長〕

第9回
事業所のスタッフたちと

小児やがん末期の利用者のニーズに応えたいと訪問看護を始めて7 年目になります。看護小規模多機能型居宅介護も、地域密着で支えられるとの思いで制度化当初に開設しました。コミュニティカフェや勉強会を開催するなど、気軽に相談できる場にしたいとの思いで事業所名を付け、利用者と看護師の関係以前に人間同士の付き合いのつもりで、地域の皆さんとつながっています。
もちろん看護職同士の連携も大事。病院にも 地域にも熱い看護職がたくさんいます。そうした仲間と、人々の健康や在宅療養を支えるために、楽しみながらさまざまな取り組みをしています。
自分も生活するまちで、パン屋や食堂のように当たり前の存在として、強みである看護を生かし関わっていきたいと思っています。

第8回「協会ニュース」2018年1月号

ことしは在宅療養支援能力のさらなる向上を!

第8回

日本看護協会は、昨年末から全国5 カ所で「これからの看護師に必要な在宅療養支援能力」意見交換会を開催中です。
地域包括ケアシステムの鍵を握るのは、看護職の在宅療養支援能力。①確かな看護スキル(的確なアセスメントとケアの実践)②生活の質の視点(悪化予防、セルフケア能力向上や意思決定の支援)③地域マネジメント(多職種の連携・調整、地域資源の統合的なマネジメント)――などを生かし、質の高い医療・介護を切れ目なく提供するための実践や調整に当たらなければなりません。
これらは、とりわけ暮らしを支えるナースの皆さんの腕の見せどころです。本会もさまざまな事業を通じて支援していきます。一緒に在宅療養支援能力を高め、それぞれの場で発揮していきましょう。

第7回「協会ニュース」2017年12月号

みんなのメッセージ:齊田浩一さん〔介護老人保健施設あつたの森副施設長補佐/看護・介護課長〕

第7回
スタッフと齊田さん(後列右から3人目)

老健に勤務して14年。今は管理的立場で、利用者の方々の自立支援、在宅復帰支援、在宅療養支援に取り組んでいます。老健のような介護施設の面白みの1つが多職種連携。病院より垣根が低いというか、身近で日常的に情報共有や協働の機会が多くあります。そこでの看護職の強みは、医療と暮らしの視点を持つところ。両方の視点を生かし、コーディネーターとしての役割も意識しながら働いています。
連携には管理者の在り方も大事と考え、グループ内の管理的立場の多職種で定期的に勉強会をしています。意見交換やグループワークを通じ、顔の見える関係の深まりを実感しています。行政や自治会に働き掛け、認知症者の徘徊(はいかい)対応訓練をするなど地域連携にも力を入れており、さまざまな場面で連携構築に努めています。

第6回「協会ニュース」2017年11月号

多職種情報共有シートで一体性ある質の高いケアを

第6回

在宅・介護施設等の利用者には、多職種での関わりが欠かせません。個々の職種が専門性を発揮しつつ、一体性のある質の高いケアを提供することで、利用者の自立支援や重度化予防、また、療養生活を支えることができます。
日本看護協会は多職種連携・協働を支援する目的で、2016年度に「在宅・介護領域における多職種情報共有シート」を公表しました。シートは、①最初に利用者情報を記載するフェイスシート②カンファレンス時など定期的に更新するアセスメントシート③ケアプランの実施状況などを記録する経過記録シート――の3種からなります。各職種の視点をまとめて、情報共有やケア方針の共有に、さらに職種ごとのケア計画策定などに役立つツールとしてご活用ください。

第5回「協会ニュース」2017年10月号

みんなのメッセージ:川並和恵さん〔茨城県看護協会 土浦訪問看護ステーション管理者〕

第5回
職員全員で1枚(前列右2 人目が川並さん)

訪問看護師歴××年(内緒です)、生活の中で能力を最大限に発揮できるよう支援する訪問看護には、看護の基本があると思っています。利用者さん一人一人、一日一日が違い、同じことを繰り返している感覚がないのも魅力です。
これほど魅力的な訪問看護ですが、人材確保は大きな課題です。何とかしたいと、ことし3月には県看護協会主催の「訪問看護入門プログラム」を活用した研修に、運営メンバーとして関わりました。うれしいことに、予定の2倍近い参加者を迎える人気となり、事例をじっくり検討することで「在宅看護の視点が実感できた」など好評でした。こうした機会を通じ、少しずつでも訪問看護の仲間を増やしていきたいと思います。研修は12月にも開催予定です。

第4回「協会ニュース」2017年8,9月号

訪問看護を知ってもらおう、仲間を増やそう!

第4回

在宅療養の場で訪問看護が期待されながらも、人材確保が課題とされています。一方で、訪問看護に興味のある看護職や看護学生は、その実際が分からず二の足を踏むとも言われます。日本看護協会は、こうした人たちが気軽に訪問看護への第一歩を踏み出せるようにと「訪問看護入門プログラム」を提供しています。「私もできそうだ」と、その気になってもらうための研修スキームです。
プログラムは本編と指導要綱があり、本会HP「在宅・施設等の長期療養者を支える看護の機能強化」>「訪問看護」からダウンロードできるほか、研修会運営のポイントをまとめた動画も公開しています。皆さんもぜひ、訪問看護の仲間を増やす研修企画などに活用してください。下記で研修会企画・運営の相談も受け付けています。

第3回「協会ニュース」2017年6月号

みんなのメッセージ:土田孝行さん〔看護師職能委員会Ⅱ委員〕

第3回
  看Ⅱ職能委員が集合しての1枚

私は、看護師職能委員会Ⅱ(略して「看Ⅱ」)の委員になり3年目になります。普段は、北海道北広島市で訪問看護ステーションの管理者をしています。
看Ⅱ委員会では、在宅・介護施設等での看護の課題を検討します。例えば昨年度は、看護管理をテーマに検討を重ね、訪問看護・介護施設等の看護管理者には、多職種連携や経営面も含めた特殊なマネジメント能力が求められるといった特性をまとめ、管理業務に専念できる体制づくりや研修プログラムなど育成策の大切さを提言しました。本年度は、看取りケアの在り方などを検討していきます。
このように、看Ⅱ委員会では現場の課題に即したテーマを取り上げています。ぜひ皆さんも好事例あるいは困難に感じていることなど現場の声を教えてください。一緒により良い地域・在宅ケアを考えていきましょう!

第2回「協会ニュース」2017年5月号

第2回

日本看護協会では、保健師や助産師といった職能ごとの委員会を設けており、看護師はⅠ〈病院領域〉とⅡ〈介護・福祉関係施設・在宅等領域〉があります。皆さんの対象は「看護師職能委員会Ⅱ」です。  この委員会は、暮らしを支える看護の重要性の高まりを受け、2011年に誕生しました。皆さんの実践に関する課題発見や意見集約を行い、看護協会の事業に反映されるよう各県看護協会の同委員会と連携し活動しています。

第1回「協会ニュース」2017年4月号

第1回

2025 年問題、地域包括ケア…。最近こうした言葉を頻繁に見聞きしますよね。今、医療や看護・介護は、これまでの病院中心から、病気や障害を抱えていても住み慣れた地域で最期まで暮らす方向へと大きな転換を図ろうとしています。そこで大切なのは「暮らしを支える」という視点。ですから、今後の日本の医療・看護・介護の改革の成否は、訪問看護や介護施設等で「暮らしを支える看護」を実践している看護職の皆さんが鍵を握っているのです。
この連載は、そんな皆さんとの情報共有や交流の場です。実践に役立つ日本看護協会の取り組みや、暮らしを支える看護の実践者の声を紹介していきます。乞うご期待!