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専門看護師
専門看護師®(Certified Nurse Specialist®)とは
専門看護師・Certified Nurse Specialistは日本看護協会の登録商標です。
制度の目的
専門看護師制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的としています。
専門看護師制度は、日本看護系大学協議会と連携し運営しています。日本看護系大学協議会は、教育課程の特定、教育課程の認定・認定更新を行っています。本会は、専門看護分野の特定、認定審査・認定更新審査等を行っています。
本会専門看護師認定審査に合格し、ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められた者をいいます。
専門看護師制度をリーフレットで紹介しています。
「専門看護師ってどんな看護師?」
資格認定制度創設からの経緯について
「専門性の広告」について
専門看護師、認定看護師の名称は専門性の広告が可能です。
専門看護師、認定看護師の名称を、チラシ・パンフレット・各種出版物等などに利用し、情報の一つとして提供することができます。
病院案内などに、専門資格名称を掲載し、認定者の活動の概要を紹介することによって、看護の専門性を広く知らせることができます。
広告可能な専門看護分野、認定看護分野については以下をご参照ください。
専門看護師・認定看護師の広告について
「商標登録」について
以下の名称及び徽章の図形は日本看護協会の登録商標です。
専門看護師 CNS Certified Nurse Specialist
(専門看護師徽章)商標権は本会に帰属していますので、徽章画像を含め無断で使用することはできません。
徽章画像の使用を希望される場合は、下記使用基準をご確認のうえ、日本看護協会に使用申請をしてください。
詳細は以下をご参照ください。
診療報酬・介護報酬と配置要件
認定看護師・専門看護師教育における研修が算定要件に該当する診療報酬・介護報酬項目については以下をご参照ください。
なお、診療報酬届出に関するご質問は厚生局都道府県事務所に、介護報酬届出に関するご質問は市町村などの介護保険担当部署にお問い合わせください。
奨学金について
石橋美和子がん看護CNS奨学金
日本看護協会は、わが国の看護を発展させ、国民への看護サービスを更に向上させる目的をもって看護の理論的、実践的教育研修を受ける看護職員に対し奨学金(学費及び生計費)を貸与しています。
石橋美和子がん看護CNS奨学金
実務研修施設一覧
役割
専門看護師は、専門看護分野において以下6つの役割を果たします。
- 個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
- 看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
- 必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整)
- 個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る。(倫理調整)
- 看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
- 専門知識及び技術の向上並びに開発を図るために実践の場における研究活動を行う。(研究)
専門看護分野
専門看護分野とは、変化する看護ニーズに対して、独立した専門分野として知識及び技術に広がりと深さがあると専門看護師制度委員会が認めたものです。
2022年12月現在、特定されている分野は以下の14分野です。
専門看護分野一覧
-
分野名 特定年月 認定開始年月 英語表記 分野の特徴 がん看護 1995年
11月1996年
6月Cancer Nursing がん患者の身体的・精神的な苦痛を理解し、患者やその家族に対してQOL(生活の質)の視点に立った水準の高い看護を提供する。 精神看護 1995年
11月1996年
6月Psychiatric Mental Health Nursing 精神疾患患者に対して水準の高い看護を提供する。また、一般病院でも心のケアを行う「リエゾン精神看護」の役割を提供する。 地域看護 1996年
11月1997年
6月Community Health Nursing 産業保健、学校保健、保健行政、在宅ケアのいずれかの領域において水準の高い看護を提供し、地域の保健医療福祉の発展に貢献する。 老人看護 2001年
7月2002年
5月Gerontological Nursing 高齢者が入院・入所・利用する施設において、認知症や嚥下障害などをはじめとする複雑な健康問題を持つ高齢者のQOLを向上させるために水準の高い看護を提供する。 小児看護 2001年
11月2002年
5月Child Health Nursing 子どもたちが健やかに成長・発達していけるように療養生活を支援し、他の医療スタッフと連携して水準の高い看護を提供する。 母性看護 2002年
7月2003年
3月Women’s Health Nursing 周産期の母子および家族への支援、女性のライフサイクル全般にわたる健康への援助等、水準の高い看護ケアを提供する。 慢性疾患看護 2003年
7月2004年
3月Chronic Care Nursing 生活習慣病の予防や、慢性的な心身の不調とともに生きる人々に対する慢性疾患の管理、健康増進、療養支援などに関する水準の高い看護を行う。 急性・重症患者看護 2004年
7月2005年
3月Critical Care Nursing 緊急度や重症度の高い患者に対して集中的な看護を提供し、患者本人とその家族の支援、医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるよう支援する。 感染症看護 2006年
7月2006年
11月Infection Control Nursing 施設や地域における個人や集団の感染予防と発生時の適切な対策に従事するとともに感染症の患者に対して水準の高い看護を提供する。 家族支援 2008年
4月2008年
11月Family Health Nursing 患者の回復を促進するために家族を支援する。患者を含む家族本来のセルフケア機能を高め、主体的に問題解決できるよう身体的、精神的、社会的に支援し、水準の高い看護を提供する。 在宅看護 2012年
5月2012年
12月Home Care Nursing 在宅で療養する対象者及びその家族が、個々の生活の場で日常生活を送りながら在宅療養を続けることを支援する。また、在宅看護における新たなケアシステムの構築や既存のケアサービスの連携促進を図り、水準の高い看護を提供する。 遺伝看護 2016年
11月2017年
11月Genetics Nursing 対象者の遺伝的課題を見極め、診断・予防・治療に伴う意思決定支援とQOL向上を目指した生涯にわたる療養生活支援を行い、世代を超えて必要な医療・ケアを受けることができる体制の構築とゲノム医療の発展に貢献する。 災害看護 2016年
11月2017年
11月Disaster Nursing 災害の特性をふまえ、限られた人的・物的資源の中でメンタルヘルスを含む適切な看護を提供する。平時から多職種や行政等と連携・協働し、減災・防災体制の構築と災害看護の発展に貢献する。 放射線看護 2022年
2月2022年
11月Radiological Nursing 放射線がもたらす身体、心理社会的影響の特性をふまえ、放射線事故・災害における平時からの体制構築と健康課題を有する対象へ長期的な看護を提供する。また、放射線診療を受ける対象者とその家族へ水準の高い看護を提供するとともに、職業被ばく低減の方策等、施設における体制を構築する。 - 特定年月とは、当該分野の特定が理事会で議決された年月です。
認定開始年月とは、当該分野の専門看護師が初めて認定された年月です。
専門看護師の専門看護分野を示す英語表記は、「Certified Nurse Specialist in (専門看護分野名)」とします。
専門看護分野の特定
専門看護分野の特定は、専門看護師制度委員会への申請を受けて、同委員会が逐次審議し、理事会の決議を経て行います。
分野特定の条件
- 既に専門看護分野の教育課程が現存し大学院等で実施されているもの。なお、教育課程については日本看護系大学協議会またはそれと同等以上の組織が提言しているもの。
- 専門看護分野の教育を修了し、専門看護師の受験資格を満たしている者が現時点で3人以上、臨床専門分野(地域を含む)で実践していること。
申請のご相談は認定部までご連絡ください。
専門看護師になるには
専門看護師への道
- 日本国の看護師の免許を有すること
-
- 看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること
- 実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上は専門看護分野の実務研修であること
専門看護師教育課程基準については
日本看護系大学協議会参照 -
認定審査(書類審査・筆記試験)
-
専門看護師認定証交付・登録
-
5年ごとに更新
(看護実践の実績、研修実績、研究業績等書類審査)
認定審査
日本看護協会は毎年1回、専門看護師認定審査を実施しています。審査に合格し、登録手続きをした方を専門看護師として認定しています。資格の有効期間は5年です。
重要 審査方法の変更について
受験資格
次のA~Cの資格をすべて満たしていること。
専門看護師認定を申請する者は、2022年6月申請時点において、次の「A.免許要件」、「B.教育要件」、「C.実務研修要件」に定める項目をすべて満たしていなければならない。
-
A.免許要件:日本国の看護師免許を有すること。
-
B. 教育要件:看護系大学大学院修士課程、もしくは関連領域の大学院修士課程を修了していること。以下の条件のいずれかを満たす者であること。
・ コース内
・ コース外 -
C.実務研修要件:専門看護師としての必要な実務研修があること。
- 1) 看護師の資格取得後、実務研修が通算5年以上であること。そのうち通算3年以上は専門看護分野の実務研修をしていること。
専門看護分野の実務研修におけるフィールドについてはこちら - 2) 次の各項に定める専門看護分野の実務研修をしていること。
- (1)実践:個人、家族及び集団に対する直接的な看護実践。
- (2)相談:看護職を含むケア提供者に対するコンサルテーション。
- (3)調整:必要なケアが円滑に行われるための、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーション。
- (4)倫理調整:個人、家族及び集団の権利を守るための、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる倫理調整。
- (5)教育:ケアを向上させるための、看護者に対する研修会、研究指導及び講演会等での活動を含む多様な教育的機能。
- (6)研究:専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるための実践の場における研究活動。
- 3) 現在、常勤、非常勤勤務を問わず看護実践を行っていることが望ましい。
申請手続き
次の4つの手続きをすべて行う。
- WEB申請 資格認定制度 審査・申請システム
- 審査料振込: 51,700円(税込)
- 審査書類: オンラインでの提出
- 審査書類: 郵送での提出
審査方法
- 書類審査
- 筆記試験(論述式)
出題方式 配点 試験時間 問題1. 事例問題 100点 120分 問題2. 総合問題 100点 2024年 第34回 専門看護師 認定審査 実施概要 筆記試験の日程 2024年10月2日(水曜日) 申請期間 1.Web申請『資格認定制度 審査・申請システム』 2024年6月10日(月曜日)10時
~6月24日(月曜日)15時2.審査料振込 3.審査書類の提出(オンライン) 2024年6月10日(月曜日)10時
~6月24日(月曜日)15時4.審査書類の提出(郵送) 2024年6月10日(月曜日)
~7月2日(火曜日)消印有効申請書類 申請画面 資格認定制度 審査・申請システム - 申請期間外は申請することはできません。
- 上記システムは、以下の環境において動作確認を行っています。
- ■PC
-
- Microsoft Edge Version 120
- Google Chrome Version 120
- ■SP
-
- iPhone:Safari Version17
- Android:Google Chrome Version120
受験資格審査(コース外修了者の教育要件審査)
- 受験資格審査は、認定審査とは異なり、コース外の修了者が認定審査を受験する前に教育要件を満たしているか教育要件のみ確認するための審査です。
但し、受験資格審査と同年度に専門看護師認定審査を受験することはできません。
なお、コース外の修了者であっても受験資格審査を受けずに認定審査を受験することも可能です。
審査結果及び認定
審査合否は、『資格認定制度 審査・申請システム』において発表します。
新規認定者一覧(所属都道府県名、氏名)は、審査合否発表の2週間後から日本看護協会 公式ホームページで1カ月間公表します。認定審査合格者は、以下の専門看護師登録手続きを行ってください。
- 認定料振込:51,700円(税込)
- 『資格認定制度 審査・申請システム』での認定登録情報の確認、及び公開情報の登録
- ※認定登録手続き前に、所属施設ホームページや学会、研修会の資料等に、資格名称を記載しないでください。
認定審査不合格者に対し、審査結果の詳細を『資格認定制度 審査・申請システム』上で開示します。
- 1) 看護師の資格取得後、実務研修が通算5年以上であること。そのうち通算3年以上は専門看護分野の実務研修をしていること。
再認定審査
専門看護師の資格を喪失した方を対象に、再認定審査を実施します。
再認定審査申請資格
次の1~3の項目をすべて満たしていること。
- 日本国の看護師免許を有すること
- 過去に専門看護師として認定された者であること
- 過去5年間に日本看護協会専門看護師細則に定める看護実績、研究業績及び研修業績等があること
- 1)看護実践時間:2,000時間以上
- 2)研修実績及び研究業績等:合わせて100点以上(以下の参考資料参照)
参考資料「研修実績及び研究業績等申告表項目一覧」
- 『資格認定制度 審査・申請システム 研修実績及び研究業績等申告表』での研修実績及び研究業績等のポイントの登録は、再認定審査の申請後から可能です。
申請手続き
次の4つの手続きをすべて行う。
- 審査申請 資格認定制度 審査・申請システム
- 審査料振込: 30,800円
- 審査書類: オンラインでの提出
- 審査書類: 郵送での提出
審査方法
対象者 | 専門看護師資格を喪失した者 | ||
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申請期間 | |||
1. 審査申請 | 2024年7月31日(水曜日)10時~8月13日(火曜日)15時 | ||
2.審査料振込 | |||
3.審査書類の提出(オンライン) | 2024年7月31日(水曜日)10時~8月20日(火曜日)15時 | ||
4.審査書類の提出(郵送) | 2024年7月31日(水曜日)~8月20日(火曜日)消印有効 | ||
申請書類 | |||
申請画面 | 資格認定制度 審査・申請システム
|
審査結果及び認定
審査結果及び認定審査合否は『資格認定制度 審査・申請ステム』において発表します。再認定審査合格者は、以下の専門看護師登録手続きを行ってください。
- 定料振込:20,900円
- 『資格認定制度 審査・申請ステム』での認定登録情報の確認、及び公開情報の登録
- 認定登録手続きの前に所属施設ホームページや学会、研修会の資料等に資格名称を記載しないでください。
領収書の発行について
審査料・認定料等の領収書については、各金融機関が発行する「振込証明書」(受領書)が領収書となります。
本会発行の領収書が必要な方は、以下の「領収書発行申請書」と返信用封筒(84円切手貼付)を同封のうえ、認定部まで送付をお願いします。
なお、領収書発行申請書を受領してから発行まで1カ月程度要しますことをあらかじめご了承ください。
必要書類
【領収書発行申請書】
下記「領収書発行申請書」の様式をダウンロードし、ファイルに必要事項を入力して印刷してください。
必要書類送付先
- 宛先 : 日本看護協会 認定部
- 住所 :〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-8-2
- 封筒の表に「領収書発行申請」と記載してください。
活動紹介
各分野の専門看護師による活動事例紹介です。現在の活動内容や、所属施設の管理者からのサポートの事例等について紹介しています。
専門看護師の活動事例紹介 (2021年7月13日更新)
現場で活躍する専門看護師の活動を動画で紹介しています。
『キラリ!看護のシゴト』
教育機関
2024年6月現在の教育機関数は109大学院327課程です。
教育機関検索
教育機関・課程一覧
専門看護師教育課程一覧(参考資料)
教育機関に関する情報や、専門看護師教育課程基準について
日本看護系大学協議会 ホームページ
教育課程数の推移
登録者一覧
データで見る専門看護師
活動状況調査等
- 2020年度専門看護師活動実態調査追加分析結果(2021年5月26日掲載)
- 2019年専門看護師活動実態調査結果(2020年4月20日掲載)
- 2015年特定行為に係る看護師の研修制度に関する調査結果
- 2007年専門看護師認定更新者 活動状況調査結果
専門看護師教育課程修了者数 実態把握結果
- 2023年度専門看護師教育課程修了者数 実態把握結果(2024年8月30日掲載)
- 2022年度専門看護師教育課程修了者数 実態把握結果 (2023年8月2日掲載)
- 2021年度専門看護師教育課程修了者数 実態把握結果 (2022年8月30日掲載)
- 2020年度専門看護師教育課程修了者数 実態把握結果 (2022年3月18日掲載)
- 2018年度専門看護師教育課程修了者数 実態把握結果 (2019年11月8日掲載)
- 2018年度専門看護師認定審査 申請状況の分析 (2019年2月13日掲載)
ネットワークと連携
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