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2019年

5月号

日本看護協会国際部

2019年国際看護師の日( International Nurses Day:IND)

国際看護師協会(ICN)は、5月12日のフローレンス・ナイチンゲールの誕生日を「国際看護師の日」と定めている。毎年、世界の保健医療や看護の方向性を示すテーマを設定し、特設ウェブサイト*1には、テーマに関するケーススタディや啓発文書等が掲載される。

今年のテーマは、「看護師:主導する声―すべての人々に健康を(Nurses:A Voice to Lead ― Health for All)」である。「看護師:主導する声」は2017年から2019年まで継続しているテーマである。政府、地域のリーダー、政策策定者、出資者等に対し、看護職が働きかけ、政策策定や実施に参画していくというICNの強いメッセージが込められている。

「すべての人々に健康を」は、1978年にプライマリ・ヘルス・ケア(PHC)をうたったアルマ・アタ宣言で掲げられた目標である。同宣言から40年を迎えた2018年、その意義が再確認され、PHCは世界的な目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」にも掲げられているユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成の基礎になるとして、PHCの強化について述べたアスタナ宣言*2が採択された。まさに、時宜に適したテーマである。

ICNは、保健医療に関する多様な課題に世界が直面する中、「すべての人々に健康を」もたらすには、健康とウェルビーイングに対するアプローチの変革が必要と考える。それは、人々に健康をもたらすことは、保健医療サービスが利用できることのみでなく、個人が社会的・経済的に豊かな生活を送ることができる身体的・精神的な状況をもたらすことを意味するからである。

2019 年「国際看護師の日」日本語版ポスター

看護職は保健医療システムにおけるエンジンとなり、人々、コミュニティの健康ニーズへの対応を行っている。そして、看護職は人々の最も近くで疾病予防、健康増進、保健医療サービスへのアクセス向上の最前線にいることから、PHC強化において看護職が多くの役割を果たすことができると考える。ICNは、国際看護師の日を機会に、用意した資料を活用しながら、すべての人々の健康に向けて看護職が果たせる役割について政策策定・意思決定者に声を届けるという、保健医療の変革に向けた行動を呼びかけている。

国際看護師の日の日本語版ポスター(2種類)は本会ウェブサイト外部リンク

からダウンロードできます。ぜひご活用ください。

●参考資料

  

  

2019年国際助産師の日(International Day of the Midwife)と「2017〜2020年ICM戦略」の翻訳

日本看護協会健康政策部助産師課

今回は、まもなく迎える「国際助産師の日」と、「2017〜2020年ICM戦略」の翻訳文書について紹介する。

「国際助産師の日」について
1.2019年テーマとポスター

2019年「国際助産師の日」ポスター

毎年5月5日は「国際助産師の日」。ICMでは毎年、国際助産師の日のテーマを発表し、助産師の役割等について一般の方々に周知することを目的に、会員協会・パートナー・ステークホルダーを通してキャンペーンを行っている。

2019年のテーマは、「助産師:女性の権利の護り手(まもりて)(Midwives:Defenders of Women’s Rights)」。

日本のICM加盟3団体(日本看護協会、日本助産師会、日本助産学会)は、毎年協働してポスターを作成し、周知活動を行っている。

今回のポスターは、助産師のイメージカラーのオレンジ色を基調として、ハートのデザインの中で助産師の役割等について文章とイラストで説明している。これは、妊産婦や家族に、外来の待ち時間等に読んでもらうことを想定したものである。説明文には、助産師が妊娠・出産・育児の支援のほか、思春期における女性特有の悩み、家族計画、不妊・不育の悩み、性感染症、月経異常や月経障害等(更年期を含む)、女性に対する暴力予防、予期せぬ妊娠、多様な性、メンタルヘルス、子どもの虐待予防等に関する情報提供や支援等、幅広い役割を担っていることを記載した。

A4 サイズのポスターデータは日本看護協会HP*1をはじめ加盟団体HPに掲載されているのでご活用いただきたい。データは枠つき・なしの2種類で、枠つきには各施設等のイベント情報等を書き込めるようになっている。両親学級や女性関連のイベントを開催する際に日程・場所を記載して配布することで、チラシを手にした人に助産師の役割を知ってもらうことができる。より多くの方々に助産師への理解を深めていただけるよう活用を期待している。

2.あなたも参加できるイベント〜第11回「国際助産師の日」恒例24時間インターネット配信講演会(11th Annual Virtual International Day of the Midwife)〜

日本時間の2019年5月6日(月)午前7時[5月5日(日)22時UTC(協定世界時:Universal Time Coordinated)]よりインターネットによる国際講演会が配信される*2。これは、「国際助産師の日」を支援するもので、今年で11回目を迎える。

助産研究、国際助産、助産教育イニシアチブ、助産実践、助産理念、セーフマザーフッド等、助産に関する講演の後、質疑応答の時間が設けられる。興味のある話題について、世界の助産関係者とライブでつながりディスカッションできる貴重な機会である。

「2017〜2020年ICM戦略」の翻訳

ICMは「2017〜2020年ICM戦略」を発表した。「質」「公平性」「リーダーシップ」を柱とする3年間の戦略目標と達成予定事項を紹介している。日本のICM加盟3団体(前掲)が協働して翻訳した文書を日本看護協会HP*3に掲載しているのでご活用いただきたい。