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2017年

3月号

ICN第一副会長/関東学院大学大学院設置準備室 教授  金井 Pak 雅子

5月ICNバルセロナ大会・会員協会代表者会議に向けて

筆者のICN理事の任期も今年5月末に開催されるバルセロナ大会にて満了となる。特に第2期目となったこの4年間は、第一副会長として理事会のみならず執行役員会議(Executive Committee:会長と3人の副会長およびCEOによる会議)が増加した。この会議は、理事会前以外はテレカンファレンスで行うことが多く、本部のジュネーブ、トロント(会長)、モーリシャス(第二副会長)、アイルランド(第三副会長)、そして日本の5カ所を中継するため、時差を考慮して日本時間の夜に開催される。1回平均3時間、2〜3日連続で、年に4〜5回行っている。

この4年間での活動は、本当に目まぐるしいものであった。2013年のメルボルン大会における会員協会代表者会議(以下:CNR)*1の決議事項(表)を受けて、それらを実現させるための具体的計画を推進してきた。一番の課題は、お金である。ICNの活動費用は、主に会員の会費でまかなわれており、貴重な会費をできるだけ効率よく活用する使命がある。毎回話題になるのが、会費納入が滞ることである。これは、紛争などにより会費を納めることができない国が多いためである。さらに生活レベルがかなり低く、貧しい国も多い。

【表】2013年メルボルン大会CNRにおける決議事項*2
  • 1カ国から複数の協会が加入可能
  • 高所得の国の協会の新規加入に際しての会費割引
  • 高い会員率の協会、または大規模協会の会費の減額
  • 各国1票の投票数の見直し
  • ガバナンスの費用の適正化

2015年にソウルで開催されたCNRでは2017年の選挙後から、ICNの理事会における使用言語は英語のみとすることが決定された。これまで理事会には、英語・スペイン語・フランス語の通訳が入っている。会議の通訳は、1つの言語に必ず2人の通訳者が入る。また彼らの休憩時間も確保する必要があるので、討議が長引いたときなど対応に苦慮することがあった。したがって、2017年6月以降、理事会の経費はかなり削減される。CNRおよびICN大会においては、これまで通り3つの言語が使用される。

新しいCEOのフランシス・ヒューズ氏*3が就任して1年となる。彼女はまさにICNが変革を遂げるにふさわしいCEOとして素晴らしい手腕を発揮している。この1年間で、メルボルン大会での決議事項の推進のみならず、ICN本部の構造改革を成し遂げた。その迅速かつ効果的な仕事ぶりは、目を見張るものがある。

ICNの次期会長は、現在の第三副会長のアネット・ケネディ氏である。今回、会長の立候補者が1人であったため、選挙を待たずに当選となった。そのこともあり、執行役員会では現在進めている改革路線のスムーズな移行を具体的に話し合うことができる。ケネディ氏は几帳面で誠実な人柄で、これまでも積極的にICNの改革に尽力してきた。次期会長として、ICNの発展にさらなる力を発揮してくれることは確実である。

  • 1 予算や活動などに関するICNの最高決定機関で、2年に一度開催される
  • 2 2013年8月号の特集2も併せてご覧ください
  • 3 2016年8月号の本欄も併せてご覧ください