看護職のワーク・ライフ・バランスの推進
ワーク・ライフ・バランス(WLB)とは、仕事と生活の両立を無理なく実現できる状態のことです。仕事と生活を調和させることで、好ましい相乗効果を高めようという考え方とその取り組みを指します。
日本看護協会は、「看護職の健康と安全が、患者の健康と安全を守る」という考えに立ち、看護職のワーク・ライフ・バランスを推進しています。
各職場のワーク・ライフ・バランスの推進に向けて
看護職のワーク・ライフ・バランス推進ガイドブック
「看護職のワーク・ライフ・バランス推進ガイドブック」は、WLB推進の取り組みプロセスの解説や関連情報を紹介しています。看護管理者だけでなくスタッフの立場や事務部長・人事部門の責任者などの立場で各施設の取り組みを進める姿勢も示しています。ぜひご活用ください。
看護職のワーク・ライフ・バランスインデックス調査
(1)「看護職のワーク・ライフ・バランスインデックス調査」とは
医療機関のワーク・ライフ・バランス(WLB)の実現度を測定するツールとして開発※され、各医療機関で活用可能なインデックス調査です。
本調査は、施設調査と職員調査があり、施設の特徴や職員評価の傾向など現状を把握することができます。
また、本調査を定期的に実施することによってその後実施した取り組みなどの成果を測り、さらなる改善へとつなげることも可能ですので、ぜひご活用ください。
※「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)インデックス調査」は、WLBに先進的な企業39社が集まって開設したワーク・ライフ・バランス塾と学習院経済経営研究所が、有志企業9社のデータに基づいて2006年に共同研究・開発した「WLB-JUKU INDEX」をもとに、医療施設向けに開発されました。
(参考文献:経営戦略としてのワーク・ライフ・バランス―ワーク・ライフ・バランス塾と参加企業の実践から学ぶ!成果測定のための評価指標(WLB‐JUKU INDEX)付き,学習院大学経済経営研究所編著,第一法規出版,2008)
(2)調査票について
以下の調査票をご利用いただけます。看護職対象の調査票だけでなく、他職種もともに現状を把握できるよう、「医療従事者のWLBインデックス調査」もあります。自施設の状況に合わせ、適切な調査票を選択の上ご活用ください。
※調査票ご使用の際には、日本看護協会のCopy rightの表示をつけていただきますよう、お願いいたします。
(3)各調査の主な項目と分析のポイント
設問内容 | 目的・主な分析のポイント | |
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施設の基本情報 |
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WLB支援制度の導入状況 |
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WLB基盤制度の実施状況 |
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設問内容 | 目的・主な分析のポイント | |
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職員の基本情報 |
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現在の働き方について |
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WLBの規定要因 |
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WLB支援制度の認知 |
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WLB支援へのニーズ |
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(4)データの活用方法
調査結果データの活用の際にご参考ください。
「看護職のWLBインデックス調査」データの見方と活用
「医療従事者のWLBインデックス調査」データの見方と活用
【参考資料】
平成22〜27年度「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)インデックス調査」データ分析報告書
「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)インデックス調査」データ分析報告書
平成29年度「看護職のWLBインデックス調査」(参加施設数207施設、調査人数41,688人)
調査実施概要
家庭と仕事の両立に関するよくある質問への回答
ワーク・ライフ・バランスの推進に係る国の情報サイト
2007年に、国民的な取り組みの大きな方向性を示す「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定されました。また、企業や働く者等の効果的な取組、国や地方公共団体の施策の方針を示す「仕事と生活の調和推進のための行動指針」が示されました。
これらの方針に沿って様々な法改正や制度整備が進められています。
内閣府「仕事と生活の調和」推進サイト
厚生労働省 仕事と家庭の両立の取り組みを支援する情報サイト「両立支援のひろば」
育児・介護と仕事の両立支援について
厚生労働省「育児休業制度特設サイト」
厚生労働省「介護休業制度特設サイト」
治療と仕事の両立支援について
厚生労働省 治療しながら働く人を応援する情報ポータルサイト「治療と仕事の両立支援ナビ」
厚生労働省 不妊治療と仕事の両立について
厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」
※女性特有の健康課題に対する情報が掲載されています。
WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)「子育て・介護と仕事の両立支援情報ポータルサイト」
※子育て支援、障害児支援、介護離職防止のための情報が掲載されています。