日本看護協会とは

会長の手帳(日本看護協会 会長 福井トシ子)

月刊『看護』2018年11月号より

看護における新たな価値の創造

第5回日中韓看護学会を2018年9月16日(日)、17日(月・祝)、18日(火)に国連大学本部をお借りして開催しました。

開会式には、世界医師会長 横倉義武様、厚生労働省医政局看護課長 島田陽子様、文部科学省高等教育局医学教育課長 西田憲史様に祝辞を述べていただきました。また、多くのご来賓の方においでいただきました。

日本看護協会、中華護理学会、大韓看護協会の3協会は、隣り合う3カ国の看護協会として、日ごろより、国際会議参加や学術交流、看護情報の交換等を通じて親交を深めており、その交流が「3協会共同の学術集会」という実を結び、2009年、第1回日中韓看護学会が開催されました。その後、この学会は、3協会が交代で主催を務め、開催地も、第1回の北京にはじまり、第2回東京、第3回ソウル、第4回北京と回を重ね、この度、日本看護協会が主催となり再度、東京で開催しました。

このようにして、国際学会事業が続いてきたこと、そして、それを支えてきた3協会の強い連帯に深い感慨を覚えます。

今大会には、日本看護協会、大韓看護協会、中華護理学会を通じて約320名の看護職や関係者が参加しました。

現在、日中韓の看護協会および看護職は、少子高齢化がもたらす保健医療ニーズや社会的ニーズの変化、そうしたニーズに対応できる質の高い看護職の養成および確保定着、人々の一生に寄り添い支えるための新たなケア提供体制の構築等、多くの課題を共有しています。

一方、いずれの看護協会・看護職も、それぞれの長い歴史と精錬された文化に立脚した社会にあって、それぞれの人々に最も適したケアのあり方を模索しつつ前へ進もうとしています。

そこで、本学会の開催にあたり、3協会会長が直に話し合いを重ね、テーマを「看護における新たな価値の創造」としました。3カ国に共通しているのは、少子超高齢社会における看護の提供体制のあり方です。これまでにない姿を呈する社会にあってケアのあり方を模索するには、ゆるぎない価値を持ちつつ、その根本となる価値を見据える必要があること、既存の価値にこだわることなく、まったく新しい価値の追求が必要という認識に基づいて、テーマを決定しました。

3協会長による講演、基調講演、特別セッションに加えて、160題近くの一般演題の発表があり、熱気あふれる意見交換から、「看護における新たな価値の創造」につながる豊かで斬新な研究成果やアイデアが寄せられました。

第6回日中韓看護学会は、2020年11月に韓国で開催される予定です。