会長の手帳(日本看護協会 会長 高橋 弘枝)

機関誌「看護」2024年3月号より

令和6年能登半島地震における支援活動等に携わる皆さまへ

まずは1月1日に発生した令和6年能登半島地震において、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。また、発災直後から被災者でありながら、看護職として被災者支援・医療に懸命にご尽力いただいている看護職の皆さま、発災直後からDMAT、JMAT、DPAT等の救護活動で被災地にいち早く乗り込み活動されている看護職、災害支援ナースとして重い重い大きなリュックを背負い、全国から被災地に駆けつけ活動されている看護職、そして災害支援ナースの派遣にご尽力いただいている全国都道府県看護協会の皆さまに深く敬意を表し、心から感謝申し上げます。

本会は、能登半島地震発生後に対策本部を立ち上げ、石川県看護協会はじめ近隣県である新潟県・富山県・福井県看護協会とともに現地の状況の把握を進め、4日には厚生労働省で行われた令和6 年能登半島地震医療関係団体等緊急連絡会議に出席しました。石川県看護協会は5日から県内での災害支援ナースの派遣を開始。本会は6日からまず石川県庁に本会職員を派遣し県庁と石川県看護協会の連携調整支援を行い、同時に災害支援ナースの県外からの派遣を開始しました。当初は奥能登の3医療機関への3県看護協会からの12名の派遣でした。この原稿を書いている1月29日現在、27県看護協会からの派遣者数は延べ1712名に上っています。

私の現在の日課は常勤役員、参与、幹部職員と担当部署職員からなる能登半島地震対策本部会議の開催、そして、災害担当課である看護開発部の共有ファイル「能登半島地震クロノロ」と本会ホームページ令和6年能登半島地震関連情報を確認することです。クロノロは、災害対応時の情報を管理する手法である「クロノロジー」と呼ばれる経時活動記録を略した言葉です。このクロノロを読むことで、本会で起こった出来事、収集した情報、発信した情報等々、どのような方針で、どのような活動を行っているのかがわかります。特に、危機状況における情報管理、情報共有の重要性を痛感しています。ホームページを確認することで、災害支援ナースお1人おひとりの活動が鮮明に浮かび上がり、皆さまの活躍を看護職として誇らしく感じ、毎回感動をいただいています。

とにかく、石川県看護協会の小藤幹恵会長はじめ役職員の皆さま、被災地の最前線で活動している災害支援ナースの皆さま、派遣にご尽力いただいている都道府県看護協会の会長はじめ役職員の皆さまと、本会職員の活動に感謝・感謝の毎日です。

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