日本看護協会とは

会長の手帳(日本看護協会 会長 福井トシ子)

月刊『看護』2019年5月号より

第15回ヘルシー・ソサエティ賞授賞式

第15回ヘルシー・ソサエティ賞授賞式を3月13日に開催しました。平成の最後となりました、今回の栄えある授賞式には、大変、名誉なことに、皇太子同妃両殿下にご臨席賜りました。賞の創設以来、皇太子同妃両殿下におかれましては、この賞に深いご関心と、温かなお心遣いを賜っております。殿下は、よりよい社会の構築を志す、多くの日本国民の努力を常に心に留めておられ、健やかな社会を築くための素晴らしい取り組みを顕彰する「ヘルシー・ソサエティ賞」の志に、ご共感いただいております。日本看護協会は、この賞を2004(平成16)年に、ジョンソン・エンド・ジョンソン社とともに創設しました。

少子・超高齢化の中で、時代は「治す医療」から「支える医療へ」、そして地域包括ケア時代にシフトし、病院だけではなく、あらゆる場で看護が必要とされています。健やかに生まれ、病を予防しながら、安心で安全な医療を受けることができ、障がいや病気があっても、住み慣れた地域で暮らし、穏やかな最期を迎えることができる、人生100年時代を支えるために、「生きるを、ともに、つくる。」(本会タグライン)*1 を主催者あいさつの中で紹介させていただきました。さらに、近代看護の母であるナイチンゲール生誕200年となる2020年に向け、私たちはいま、「Nursing Nowキャンペーン」に取り組んでいることも紹介させていただきました。このキャンペーンはイギリスの議員連盟が活動をスタートさせ、世界保健機関(WHO)と国際看護師協会(ICN)が協力して世界的に広めました。このキャンペーンの重要な目的の一つは、看護職が持つ可能性を最大限に活用し、社会に求められる役割を果たせるよう、さまざまな条件や環境を整えていくことです。これらキーメッセージは、まさに「ヘルシー・ソサエティ賞」と重なるものであり、この顕彰事業を続けてきたことに、誇りを感じています。

「ヘルシー・ソサエティ賞」は、日本の国内外で、教育、医療・介護、ボランティアなどさまざまな分野で、生活の質の向上をめざし、健全な社会を構築するために、日常の職務をはるかに超えて、献身的に活動されている方々を見いだし、この社会をさらに、よりよいものにしていこうとする人々に光を当てています。今年も全国から寄せられたたくさんの推薦候補者の中から、厳正な審査を経て選ばれたのは、5部門5名の皆様です*2

いずれも、各分野で国内外にわたって指導的役割を果たしながら、革新的かつ創造性に満ち溢れた活動をされている素晴らしい方々ばかりです。看護職では、重度の認知症グループホームを運営する看護師と、医療資源の乏しい地域で無償のクリニックを開業する助産師が受賞しました。