看護基礎教育制度改革の推進

看護師基礎教育の4年制化の推進

現在、疾病構造の変化や少子超高齢社会の進展など医療をめぐる状況は大きく変わり、また医療・介護提供体制も大きく変化しようとしています。

その中で、看護師には、対象者の複雑性・多様性に対応した、より総合的な看護ケアの提供が求められています。これは、働く場にかかわらず全ての看護師に必要なことであり、今まで以上に、さまざまな情報を統合し、その上でタイムリーに判断・対応していくことが求められています。しかし、現在の看護師基礎教育の内容は、複雑な状況にある対象者を想定したものとはなっていません。

また、これまで基礎教育においては、看護師が社会から求められる能力の変化に応じ、科目数を増やしてきました。けれども、約30年間にわたって、総教育時間数は増加していないために、1科目あたりの教育時間数は激減しています。これでは最低限の看護を安全に提供するにも不十分だと考えています。

さらに、これからの社会で求められる、対象者の複雑性・多様性に対応した、より総合的な看護が提供できる看護師を育成するためには、臨床推論力を養う教育や実習の追加、在宅領域の教育の増加などが不可欠です。しかし、従来の3年間の教育ではこれ以上の教育内容の追加は不可能です。
そこで日本看護協会では、これからの社会・医療に対応できる看護師を育成できるよう、看護師基礎教育の4年制化の実現に取り組んでいます。

2018年度の事業

2017年度は「日本看護サミット2017」等を通じて、多くの看護関係者と看護師基礎教育4年制化の必要性を共有することができました。
4年制化の実現に向けて、2018年度は、引き続き、現場の看護職をはじめ看護関係者等の合意形成のための働き掛けを広く行っていくとともに、実習指導体制等の現在の看護師基礎教育における課題解決に向けた検討も行うなど、活動を強化していきます。

1. 看護師基礎教育4年制化の機運を向上させる取組み
  • 「看護師基礎教育を考える会」(仮称)の開催
2. 教育年限延長に係る保助看法改正に向けた取組み
3. 看護師基礎教育における課題解決に向けた取組み
  • 実習指導体制等の課題解決に向けた検討
4. 4年間の看護師基礎教育の推進