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協会ニュース2024年12月号
新たな「看護の将来ビジョン」に向けて パブリックコメント募集中 12/9~27
日本看護協会では基本理念に基づき、2025年に向けた看護の挑戦として、2015年に「看護の将来ビジョン~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」を掲げ、活動の方向性を示し、それらに沿った取り組みを進めてきた。そして、2025年を間近に迎えた今、次なる社会課題となる2040年に向けて、新たな「看護の将来ビジョン(以下、ビジョン)」の策定に取り組んでいる。現在、新たなビジョンの暫定案に対し、全国から意見を募集するパブリックコメントを実施している。今後、寄せられた意見を踏まえ、修正を加えた上で、新たなビジョンを来年6月の通常総会で公表する予定である。
およそ15年後となる2040年。その時、人々は看護にどのようなことを期待するのか。そして看護はどのように人々の健康と療養を支えるのか。そのために今から取り組むべきことは何か。暫定案では、現場の看護職や多様な有識者との議論と検討を重ね、看護職一人ひとりがいきいきと力を発揮し、人々の健康を支える2040年となることをめざしたビジョンを描いている。
<暫定案の主な構成>
2040年の社会、医療・看護のすがた
少子高齢化による若年世代の減少が進み、日本の社会、経済はこれに対応したあり方へと変化していく。DXをはじめとした技術革新は人々の生活を一変させる可能性があり、それは医療・看護においても同様である。後期高齢者のさらなる増加は、医療・介護の複合的なニーズを有する人々の増加につながり、その治療や療養、そして看取りの場は医療機関はもとより、在宅など(自宅・居住施設)、地域を中心としたものへと拡大していく。これらの変化を、既成概念にとらわれず、発想を転換し、看護職の活躍の場を広げてい
く契機としていくことをめざす。
2040年に向けて看護がめざすもの
多様な生き方、働き方、そして考え方が存在する中で、人々の健康と療養を支える看護は、予防・療養・看取り、人生のどの場面においても自律した専門職としてアプローチする重要な役割を持つ。日々の看護実践にやりがいを実感し心身共に充実して働ける、看護職自身のウェルビーイングを実現しながら、社会の変化に応じて人々に看護の持つ力を十分に発揮していくために、私たち看護職は何をめざし、何に重きを置いて進んでいくべきか、その方向性をビジョンとして示す。
2040年に向けて、私たちは何をめざして進むのか、新たなビジョンを共に考え作り上げていきましょう。
暫定案へ皆さまのご意見をお寄せください。パブリックコメントはこちらから。
重要なお知らせ
看護職のためのポータルサイトNuPSの各種機能は2025年秋以降に提供を開始します
本紙10月号でご紹介した、看護職のためのポータルサイトNuPS(ナップス)は、国家資格等情報連携・活用システム(デジタル庁)および医療従事者届出システム(厚生労働省)との情報連携を通じて、看護職のキャリア情報の閲覧や研修受講履歴の閲覧などができるポータルサイトです。
11月22日にデジタル庁より、国家資格等情報連携・活用システムにおいて、申請者の戸籍情報照会に関する不具合解消のための改修が必要な状況であり、システム改修の完了は、2025年夏ごろになると連絡がありました。また、保健師、助産師、看護師、准看護師のオンライン・デジタル化に関する手続きは、2025年秋以降に順次開始されることが案内されました。
これに伴い、NuPSの各種機能は、国家資格等情報連携・活用システム、医療従事者届出システムとの連携が開始される2025年秋以降の提供となります。
研修受講履歴はどうなるの?
本紙10月号では、キャリナースへの研修受講履歴の登録は、2025年3月開催の研修で終了し、2025年4月以降開催の研修からはNuPSへ移行する予定とご案内しました。
こちらについても、2026年4月開催以降の研修から移行する予定へと変更いたします。2025年度は引き続き、キャリナースの研修受講履歴機能をご利用ください。
NuPS の最新情報を知るには?
NuPSの最新情報は、本紙のほか、本会HPやNuPSのWebサイトでお知らせいたします。現在、NuPSのWebサイトでは各種機能の活用に関する紹介ムービー(図)も掲載しています。新人看護職や離職中の看護職、定年退職前後のプラチナナースが、それぞれの立場でNuPSを活用する方法などを分かりやすくご紹介しています。ぜひご覧ください。