協会ニュース 2021年11月号

2021年度 地区別法人会員会 生涯学習や災害時の看護、看護補助者の確保を議論

日本看護協会は10月、全国6地区で地区別法人会員会を開催した。都道府県看護協会の会長らが出席し、本会役員と協議した。

「看護師の生涯学習支援体制の構築について」は、木澤晃代常任理事が説明した。看護職が生涯にわたって能力を維持・向上していくためには、求められる能力と習熟段階の全体像を示すことが必要だとし、本会での検討のプロセスや方向性を解説。国際看護師協会(ICN)のコンピテンシーに準拠した全体像の整理(案)などについて意見交換した。

「災害発生時における看護支援活動のあり方について」は、鎌田久美子常任理事が説明。大規模災害が頻発する中で、看護支援活動の体制・機能の強化に向け、災害発生時や感染拡大に対する派遣の枠組みの検討を行いたいとした。現行の災害支援ナースと感染症対策応援派遣ナースの仕組みに関し、効率性や看護職の安全・質の担保の観点から、新たな枠組みを提案した。

「看護補助者の確保について」は、井本寛子常任理事が説明し、看護補助者に関する現状や課題から、確保に向けた取り組みを早急に進める必要性を共有し、研修を活用した確保策の推進や、ハローワークとの連携などを提案した。