専務理事からのワークリポート
機関誌「看護」2025年9月号より
専務理事 中野 夕香里
2025年度第4回常務理事会(7月11日)
2026年5月の「看護の日」イベントをめざし、「忘れられない看護エピソード~いのち・暮らし・尊厳を まもり、支えるプロフェッショナル~」の募集(※)を開始しました。所定の手続きにより厳正に審査を行い、最優秀賞に選ばれた1 作品についてはアニメーション・漫画化し、当イベントなどで広く公開していく予定です。看護職は、医療の視点だけではなく、生活の視点を持ち“人”をみる専門職です。日々実践している看護から、看護職の専門性や魅力を発信することは、次世代を担う若い人の理解と関心を喚起するのみならず、看護職が共感しあらためて矜持を持って実践に取り組むこと、また、社会における看護のブランディングにもつながるものと思います。ぜひ、多くの看護職からのご応募をお待ちしています。
真夜中に自分を呼ぶ声で目が覚めました。娘の部屋に向け声をかけてみましたが応答はなく(爆睡中)、代わりに愛猫が「自分だよ」と言わんばかりに駆けてきました。猫や犬が喋っているかのような動画を目にするたび、「そう聞こうとすればね」と返していたのですが、これはいかに。ちなみに、家人は私のこの話を取りあってはくれません。必ずしも真実を追求しなくても、信じていればよい、信じることが力になることもありますよね。
第4回常務理事会
1.2025年度都道府県看護協会職能委員会活動に関する情報収集(案)について協議し、承認されました。
- 日本看護協会職能委員会規則に定める職能委員会の機能を発揮するために都道府県看護協会職能委員会活動と連携をはかることを目的に、各県における活動状況に関する情報収集を実施する。
- 内容は、職能共通で毎年収集している4事項(都道府県看護協会職能委員会 委員構成・所属別人員構成など、都道府県看護協会職能委員会 委員長、都道府県看護協会職能委員会の活動、都道府県看護協会職能集会の開催状況について)および、職能委員会の検討事項や職能の直面する課題などに応じて収集する事項から成る。
- 本年は「Microsoft Forms」のアンケート機能を活用して情報を収集し、地区別職能委員長会での資料とし、また、法人会員ネットおよびキャリナースに掲載する。
- 7月の理事会にて報告後、順次実施予定。
2.第57回(2026年度)日本看護学会学術集会 メインテーマおよびポスター・チラシの制作について(案)協議し、承認されました。
- 会期および会場:2026年9月18日(金)~20日(日)、岡山コンベンションセンター、ANAクラウンプラザホテル、岡山県医師会館にて開催。
- 学術集会企画委員会および本会内での検討を重ねた結果、メインテーマを「新たな未来を拓く看護の挑戦~専門職としての自律した判断と実践~」とする。変化の時代に向けた「看護の将来ビジョン2040~いのち・くらし・尊厳を まもり支える看護~」の公表を契機とし、私たち看護職が今後も人々の期待に応え役割を発揮していくための専門職のありようを問い直す機会となることをめざす。
- ポスター、チラシ、特設サイトを準備し、本年秋より周知および演題募集等を開始する予定。
3.2025年国際看護師協会(ICN)会員協会代表者会議(CNR)・ICN大会出席について報告し、共有しました。
1 )会員協会代表者会議(CNR)
- 概要:6月7日(土)~9日(月)、フィンランド・ヘルシンキにて開催され、99各国看護師協会、ICN役職員、オブザーバーが出席した。本会からは、山本則子副会長が代表者として出席し、国際部職員が帯同した。
- 議題は、予定通り終了した。本会にかかわる主な事項としては、2027年のCNRに向けた議論(理事の選出方法の変更等に関する提案、会員数拡大戦略)、CNR決議「紛争地域における看護師および保健医療従事者の保護の支持」の採択、ヘルシンキ共同声明の採択、慈善活動への評価(人道基金と女子教育基金に継続した寄附を行った協会としての日本への評価含む)、看護フォーラム(看護と看護師の定義の改訂について承認)。
- 2025~2029年を任期とする会長・理事選挙が行われ、手島恵理事(現任)の再任が決まった(その後開催された理事会にて第2副会長に選出)。
2 )ICN大会
- 概要:6月9日(月)~13日(金)、フィンランド・ヘルシンキにて開催され、89カ国6,641名(日本からの参加者数:193名[本会会員136名])が参加した。
- 本会に関連のある講演内容としては、「持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた強固な 保健システム:持続可能性とグローバルヘルスへの道筋(ICN会長[当時]のPamela Cipriano氏が座長を務め、迫井正深氏(厚生労働省医務技監)が登壇)」「ヨーロッパの保健医 療システム:フィンランドの教訓とグローバルな保健医療の公平性に向けたイノベーショ ン」「平和に向けた健康」など。
- 各表彰も行われ、インターナショナル・アチーブメント・アワードを、本会推薦の真田弘美氏(石川県立看護大学学長、東京大学名誉教授)が受賞。日本人の受賞は今回が初。
4.デジタル改革関連法を踏まえた看護職の人材活用システムの進捗について報告し、共有しました。
- 2025年度秋以降開始予定であった「デジタル改革関連法を踏まえた看護職の人材活用システム」について、厚生労働省より、2026年度秋以降に延期する旨の連絡があった。
5.そのほか
以上に加え、以下を含む19件の協議事項を議論し、書面による報告も含む17件の報告事項を共有しました。
〈協議事項〉安心・安全な出産環境を整備するために必要な体制の実態調査」ヒアリングの実施について(案)/看護職賠償責任保険制度 自動更新化について(案)/特定行為研修の区分別科目等の休止について(案)/2025年度 都道府県看護協会教育担当者会議 開催要項(案)/日本看護サミット2025プログラムについて(案) 等
〈報告事項〉2025年度 全国職能別交流集会 開催報告/国際看護師協会(ICN)学生大会、看護学生・キャリア初期の看護師同盟(SECN同盟)会議 派遣報告書 等
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