専務理事からのワークリポート

機関誌「看護」2026年2月号より

専務理事 中野 夕香里

2025年度第9回常務理事会(12月19日)

専務理事 中野夕香里

わが家の猫は、朝昼の食事でそれぞれ3袋のご飯を食べます。何度も生命の危機を乗り越え、そのたびの「とにかく食べさせて」を経て、このような食習慣になりました(ちなみに太ってはいません)。さらには、年齢を重ねたせいか、最近は早いときは夜中の3時前後からねだりはじめ、およそ2時間おきに3袋をゆっくり食べます。起こされ時計を見て4時なら幸運、2時だと少しなえますが、食べる姿を見ると安心します。
されど年末、世の中がいよいよ佳境を迎える時期です。次期診療報酬改定の改定率は全体でプラス2.22%(本体部分プラス3.09%。全体でプラス改定は12年ぶり)となり、これも含む国の次年度予算も年内に確定する運びです。診療報酬については、いよいよ配分の議論の大詰めとなります。2年(介護・障害福祉サービス等報酬では3年)ごとにこのプロセスを繰り返すわけですが、そこには、この繰り返しが続いた先の将来を見越す視点も当然必要で、その上で、必要性や優先性、さらには公平性も踏まえた政策的な意思決定がされているものと思っています。こういう議論を見ていると、とかく、「ニワトリが先か、卵が先か」的問答に陥る自分がいます。ニワトリを見るべきか卵を見るべきか……、仮に卵をとるとして、われわれは清く正しく卵を選別できているのか……。保健、医療、介護の制度を議論する難しさだと思っています。

第9回常務理事会

1.第8回NP教育機関との意見交換会 実施要項(案)について協議し、承認されました。

  •  ナース・プラクティショナー(仮称)制度の構築に向け、関係者と協働していくため、2018年度から毎年開催している「NP教育機関との意見交換会」を、今年度も開催する。
  •  目的:ナース・プラクティショナー(仮称)制度創設に向けた本会の考えや取り組み、3団体協議や、国の動向に関する情報提供をするとともに、NP教育課程における教育内容や課題等について意見交換をする。
  •  日時・開催方法:2026年3月3日(火)14:30~16:00、Zoomミーティング形式。
  •  対象:NP教育機関の教員、日本NP教育大学院協議会および日本看護系大学協議会。

2.求人施設における効果的な人材確保に向けたセミナーの実施(案)について協議し、承認されました。

  •  目的:求職者の具体的なニーズを把握するため就業希望に関する調査の結果を基に、採用に生かすための視点として、多様で柔軟な働き方に関する考え方を紹介する。求人施設における取り組み事例を共有し、より求職者のニーズに沿った働き方への理解促進をはかる。
  •  日時・開催方法:2026年3月10日(火)14:00~15:30、Zoomウェビナー形式。
  •  対象者:求人施設の人事担当者・看護管理者
  •  申込方法:本会ホームページにて受付(詳細は本会ホームページ参照)

3.2025年度 都道府県看護協会・都道府県訪問看護連絡協議会合同会議 開催報告を共有しました。

  •  目的:「2040年に向けた訪問看護の安定的な人材確保・質の向上」をテーマにした訪問看護にかかわる本会事業の取り組み、国の動向とともに、訪問看護総合支援センターの機能強化の取り組み例を紹介し、各地域における訪問看護事業の推進をはかる。
  •  日時・開催方法:2025年11月13日(木)13:00~16:00、Zoomミーティング形式。
  •  参加団体数:都道府県看護協会、都道府県訪問看護連絡協議会等の計110団体(部門)
  •  質疑応答やグループ討議では活発な意見交換が行われ、訪問看護における人材確保、質の向上に関する現状や課題、取り組み事例が共有された。本会議で得られた示唆を今後の事業展開に反映していく。

4.第23回アジア・ワークフォース・フォーラムおよび第19回アジア看護師協会同盟会議参加報告

1)第23回アジア・ワークフォース・フォーラム(ICN AWFF)

  •  会期:2025年11月12日(水)、13日(木)
  •  会場:北京コンチネンタルグランドホテル(中国・北京)
  •  参加者:13協会(日本、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マカオ、マレーシア、モンゴル、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ)。本会代表者は秋山智弥会長、淺香えみ子常任理事。
  •  ICN最新情報、看護と助産に関する戦略的方向性、各看護師協会の最新情報、その他(WHO地域別最新情報と優先事項、UHCの推進、テクノロジー)等について情報共有および意見交換がなされた。
  •  最終日には、ICN AWFF コミュニケ(共同宣言)(※)に合意した。

 ※ International Council of Nurses 23rd Asia Workforce Forum (AWFF) Communiqué

 2)第19回アジア看護師協会同盟(AANA)会議

  •  会期:2025年11月14日(金)
  •  会場:北京コンチネンタルグランドホテル(中国・北京)
  •  主催:マカオ看護師協会
  •  参加者:12協会(インド、インドネシア、韓国、シンガポール、タイ、台湾、日本、フィリピン、香港、マカオ、マレーシア、モンゴル)。本会代表者は秋山会長。
  •  各協会からの発表に続き、AANA組織に関するディスカッション(事務局機能の強化、規定の見直し、会員資格の条件等、将来の組織構造と運営体制)が行われた。

5.そのほか

以上に加え、以下を含む12件の協議事項を議論し、書面による報告も含む20件の報告事項を共有しました。

〈協議事項〉

看護職賠償責任保険制度 ホームページリニューアルについて/2025年度 中央におけるナースセンター事業運営協議会の開催について(案) 等

〈報告事項〉

2025年度 地区別職能委員長会 開催報告/感染管理認定看護師養成推進事業 実施報告 等

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