専務理事からのワークリポート

機関誌「看護」2024年3月号より

専務理事 勝又 浜子

2023年度第10回常務理事会(1月19日)報告

専務理事 勝又浜子

1月1日に発生した令和6年能登半島地震におきまして、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。日本看護協会では、発災直後から対策本部を立ち上げ、都道府県看護協会の多大なご協力をいただき、災害支援ナースの派遣を1月6日から実施しました。先遣隊は車で現地に向かうものの道路が寸断されていたので、到着までに長時間を要し夜に到着。休むまもなくそのまま準夜勤に入り、現地の病院の看護職員を支援していただきました。本当に頭が下がる思いです。今後も都道府県看護協会とともに必要な支援に取り組んでまいります。
さて、今回は第10回常務理事会(1月19日)の概要についてお伝えします。

第10回常務理事会

1. 2024年度DiNQL事業データ項目の見直しについて(案)を協議し、承認を得ました。

参加病院からのニーズが高い周術期看護に係るカテゴリの新規作成を行いましたので、情報提供します。
カテゴリ「周術期看護の状況」の新規追加については、日本手術看護学会との協議のもと、 手術室の看護師が行う術前・術中・術後を通した看護実践の可視化、および手術室の看護職員 配置の把握を目的に、項目案を作成しました。カテゴリの名称は、“周術期看護”としました。  
項目は、①手術室の基本情報、②手術件数、③手術室の看護要員数(実人数)、④手術室の看護要員の常勤換算数(非管理職)、⑤手術看護の経験年数別の看護職員の割合、⑥勤務形態別の手術室看護職員配置数、⑦術前看護、⑧皮膚・神経障害予防、⑨体温管理、⑩手術室における患者・手術部位の誤認防止、⑪体内遺残防止、⑫ WHO手術安全チェックリストの使用、 ⑬術後看護です。  
今後、参加病院に対してデータ項目の一覧、入力の手引きなどを公開し、7月ごろから入力開始の予定で進めています。

2. 第55回(2024年度)日本看護学会学術集会企画について(案)協議し、承認を得ました。

すでにご承知のように、第55回日本看護学会学術集会は「健康危機における看護の真骨頂 ~経験を糧に、次のステージへ~」をテーマに、2024年9月27日(金)~29(日)、熊本城ホー ルにおいて開催いたします。
今回、特別企画(看護管理者企画)として、「看護管理者集まれ!『私たちが創る看護の未来』 ~看護管理者が政策実現のカギ~」を企画いたしました。今般改正された人確法基本指針※において、看護管理者の役割の重要性が示されたところです。看護実践の場では、看護職員確保 や処遇改善、タスク・シフト/シェア等、課題が山積しており、これらへの対応については、 看護管理者の考えや行動が大きな影響を与えています。看護を取り巻く諸課題を解決し、国民により質の高い看護を提供するためには、看護の仕組みそのものの変革も視野に入れることが 重要であり、日本看護協会は職能団体として政策提言を行っていますが、実現に向けては、現場の看護管理者とともに、看護界が一丸となって取り組むことが不可欠です。
そこで、本企画では、日本看護協会がこれまで取り組んできた政策を振り返るとともに、これらの政策実現のカギとなるのが看護管理者であるという共通認識を醸成し、看護管理者としての今後の取り組みに向けた意識を高め、看護界の連携と団結力を強化したいと考えています。歴代3会長と現会長によるリレートーク、フロアとの意見交換を行う予定です。ぜひ多くの方の出席をお願いします。
座長:勝又浜子(日本看護協会 専務理事)
講師:久常節子(日本看護協会 第11代会長)、坂本すが(日本看護協会 第12代会長)、福井トシ子(日本看護協会 第13代会長)、高橋弘枝(日本看護協会 会長)

※「看護師等の人材確保の促進に関する法律」(人確法)に基づく「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」(基本指針)  

よりよいウェブサイトにするために
みなさまのご意見をお聞かせください