副会長活動ダイジェスト

機関誌「看護」2024年9月号より

副会長  任 和子

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入院期間の短縮化と臨地実習

勤務先の大学で担当している学部生の臨地実習が無事に終了し、学生たちの成長した姿を見ることができて、とても感慨深いです。学生は月曜日から翌週の金曜日までの2週間、朝8時ごろに病院へ行き、帰宅後はその日の振り返りや翌日の準備に追われる日々を過ごしました。この期間は非常にハードですが、自分でアセスメントし、立案した看護計画に基づいてケアを実施し、その評価を行い、さらにサマリーをまとめるという過程を通じて、多くの学生が担当患者との距離をぐっと縮め、達成感や成長を実感することができました。なお、入院期間の短縮化により、2週間の実習期間中に患者が退院するケースが年々増えており、今年は4割に上りました。
退院後の在宅生活を見すえた看護ケアを実施できることはよいのですが、学生が調べたり、じっくり考えたりする時間が足りません。担当患者が退院された後、新たな患者を受け持つことで学習機会を得られるようにしていますが、この点は今後の課題となっています。

副会長  山本 則子

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部会への出席

国の制度設計などについて、外部の有識者などを招いて意見交換する場が、各省庁に置かれる審議会の下部組織である分科会・部会・ワーキンググループです。副会長としての仕事に、これらに出席することがあります。私は、介護保険部会、障害者部会、障害児部会、看護師特定行為・研修部会、介護情報利活用ワーキンググループに出席しています。部会のメンバーは各界の関係者であり、当事者グループの代表の方もたくさんいます。皆さまの意見をうかがうことで、ケア提供側の私どもがどのような姿勢で何を提供すべきなのか考えさせられることも多く、とても勉強になります。
現場の実情を踏まえ、国民の健康に資する看護・医療政策の実現には、本会と都道府県看護協会の密なコミュニケーションが重要です。政策関連の情報は本会の広報部より「ハヤヨミ!看護政策」としてわかりやすくまとめられ、都道府県看護協会に情報提供されています。

副会長  勝又  浜子

副会長 勝又浜子

新たな看護の将来ビジョンについて

東京近辺に在住する母校の高校の卒業生でつくる「金亀会」に出席しました。私たちの同期は7人集合。懐かしさのあまり、昼11時から夜7時半まで飲んで・食べて・喋って、また、飲んで・食べて……話は尽きませんでした。次回は、70歳で会おうと約束して帰ってきました。
楽しかったな~。さて現在、新たな看護の将来ビジョンの骨子案について、看護職や有識者の方々から意見をいただいています。例えば、「若い人たちが読んだときに記載している内容が重すぎて息切れしてしまうのではないか」「中心となるのは看護職であっても、看護職だけが背負うのではなく、もっと他職種と協働して仕事を進める必要がある」「NP(※)をもっと打ち出してもいいのではないか」「少子化の中で質の高い看護職を育てるためには、看護師基礎教育の見直しも打ち出していく必要があるのではないか」など、さまざまな意見をうかがいました。
今後は、会員の皆さまの意見もしっかり受け止めて作成してまいります。


※Nurse Practitioner

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