日本看護協会とは

副会長活動ダイジェスト

月刊『看護』2023年2月号より

副会長  井伊  久美子

副会長 井伊久美子

【改正感染症法に関連した保健所の強化は】

2022年12月に改正感染症法※1が成立しました。この改正法では、保健所設置市と特別区に予防計画を義務づけ、都道府県で「連携協議会」を設置して平時から関係者間の連携を強化したり、都道府県が病床や発熱外来の確保、後方支援などの対応を実現できるように医療機関との協定を結ぶ仕組みを創設したりするなど、多くの改正を伴っています。そして、保健所強化については、地域保健法の改正でIHEAT※2を法定化し、国・都道府県・保健所設置市・特別区に対し、IHEAT登録者に研修機会を提供するなどの支援が義務づけられました。しかし、4500人以上が登録されているといいますが、内訳は示されたことがなく実績も不明。一方、医療法改正でDMAT等の感染症発生まん延時に対応を行う医療チームが法定化されました。有事の対応なので、人材確保のために必要な手はすべて打つということだと理解しましたが、予防計画の要となる保健所の強化策がありません。IHEATだけでは、まったく不十分です。

※1
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律等の一部を改正する法律」
※2
新型コロナウイルス感染症の感染拡大時に保健所業務を支援するための国(厚生労働省)による専門職の人材バンクの仕組み

副会長  齋藤  訓子

副会長 齋藤訓子

【2022年の漢字は?】

残り2週間で2022年が終わるという時期にこの原稿を書いております。皆さまにとって、2022年はどのような年であったでしょうか?私にとっては「騒」の1文字に尽きた1年でした。教員経験が少なく、しかも現在の組織に着任して2年しかたたない私が、4月に学部長を拝命してしまいました。さまざまな学内の会議に出かけていくことや学部内のマネジメントに携わることとなり、右も左も、のみならず上も下もわからないまま、目の前で起きたことに対応する状況が現在まで続いています。教員組織のマネジメントなんぞほど遠く、力不足をただただ痛感しております。人材を育成する際に少し大きめの器を用意して担当してもらうことは1つの方法ですが、私にはあまりにも大きな器でした。一方で私事では、大事な大事な1人息子(しっぽ付き)の病気が発覚してケアに右往左往し、さらには回復の見込みが望めず、毎日、メソメソしながら命の終わりを見つめて年末を迎えます。

副会長  秋山  智弥

副会長 秋山智弥

【“遊ぶ雪”と“暮らす雪”】

今シーズンもまた、記録的な大雪によって新潟県内で12月19日から大規模な立往生が生じました。雪害のニュースを見るたび、かつて暮らした豪雪地帯、上越での4年間が思い出されます。1998年、恩師に頼まれて赴任した先は新潟県立看護短期大学(現:新潟県立看護大学)。東大病院での看護師時代にスノーボードに熱中し、上野から越後湯沢に通うのが冬の習慣でした。平日に格安旅行ができるのも看護師の特権。ボード片手に始発の新幹線に乗って国境の長いトンネルを抜け、早朝から昼過ぎにかけて閑散としたゲレンデを滑り、温泉で疲れをリセット。帰りの新幹線で一眠りした後は病棟に直行して夜勤入り。それだけに二つ返事で赴任を承諾したものの、そこは“雪かき”を“雪ほり”と称するほどの豪雪地帯。最初の冬にさんざん雪に苦しめられた私は雪がほとほと嫌になり、ゲレンデからもすっかり気持ちが遠のいてしまいました。“遊ぶ雪”と“暮らす雪”はこうも違うのかと思い知らされた4年間でした。