副会長活動ダイジェスト

機関誌「看護」2026年8月号より

副会長  任 和子

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業務効率化と勤務環境改善を、看護の力に

第212回医療保険部会では、健康保険法等の一部を改正する法律の成立について報告されました。2040年に向けて医療従事者の確保が厳しくなる中、質の高い医療提供体制の維持に向け、業務効率化と勤務環境改善への支援が制度上明確化されます。地域医療介護総合確保基金に、それらに関する新たな区分が設けられるほか、計画的に取り組む病院を認定する仕組みも創設されます。また、都道府県の医療勤務環境改善支援センターは、労務管理支援に加え、業務効率化に関する助言・支援も担います。見守りカメラ、音声入力、バイタルの自動入力、生成AIによる文書作成支援などは単なるDX推進ではありません。限られた人員の中で、看護職が専門性を発揮し、患者に向き合う時間の質を高めるために業務のあり方を見直す手段です。業務効率化は、人員削減ではなく、看護の力をより必要な場面に生かすための取り組みです。今こそ、現場の業務を見直し、看護職が専門性を発揮できる業務設計へとつなげていくことが重要です。

副会長  山本 則子

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これからの1年へ

副会長に初めて選出いただいた2023年度から数えて4回目の日本看護協会通常総会に出席しました。報告事項に関する数多くのご質問からは、現場の厳しい状況と会員の皆さまの要望が伝わってまいりました。人口減少による労働力不足に加え、物価高を背景とする医療職者の待遇面における競争力低下は、年を追うごとに看護界への影響力を増しています。そのような中で、これからの看護を新たな視点で考えていかなければならないことをあらためて感じました。ただ、これは今に始まったことではありません。看護における全人的な人間観や生活に密着した支援のスタンスは、世界諸国や時代を超えて変わることなく普遍的ですが、実際の活動はそれぞれの社会や時代に応じて大きく異なっています。私たちが向かっている社会において、看護は今後どのように進化したらよいのか。新たな看護のあり方の発信は、現場からであるべきと強く思いながら、次の1年間も精いっぱい努めたいと思います。皆さま、どうぞよろしくお願い申し上げます。

副会長  勝又  浜子

副会長 勝又浜子

地域における看護の拠点

6月20日(土)、富山県看護協会令和8年度三職能合同職能集会に講師・助言者として参加しました。「その人らしさを尊重する生涯を通じた支援」をテーマに、2040年に向けて看護が進むべき方向性、果たすべき役割を考えるということで、それぞれ3職能から事例を通した発表がありました。
プレコンセプションケア、ACPなど、3職能それぞれの特性を生かして取り組みを推進し、病院、訪問看護ステーション、保健所などにおいては、お互いの顔が見える関係の構築をはかるなど、2026年現在も患者主体の支援を実施しておられました。今後ますます「ときどき病院、ほぼ在宅」へと移行していく中、生涯を通じた支援を実施していこうとすると、やはり、病院の中にナースステーションがあるように、地域の中にも看護職に気軽に相談でき、看護ケアが提供できる看護の拠点が必要だと確信しました。

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