副会長活動ダイジェスト
機関誌「看護」2026年10月号より
副会長 任 和子

今、あらためて「看護師の専門性」を考える
8月5日の全国看護師職能委員長会Ⅰ(病院領域)では、「これからも変わらない/守るべき『看護師の専門性』とは何か」をテーマに意見交換が行われました。各地区の発表では、患者を生活者として捉えること、入院前・入院中・退院後を「点ではなく線でつなぐ」こと、多職種それぞれの視点や情報をつなぎ、その人に必要な看護を考えることなどが挙げられました。「つなぐ」という役割は、決して新しいものではありません。しかし、医療が複雑化し、多職種協働が進む今、その重要性はこれまで以上に高まっています。患者の生活を軸に、人や情報、支援をつなぎ、ケアの移行をシームレスにしていくことは、これからの看護にいっそう求められる役割です。見て、気づき、つなぎ、生活を整えるという、これまで当たり前のように行ってきた実践にこそ、看護の専門性が表れているのかもしれません。その「当たり前」にあらためて目を向け、そこにある専門性に名前をつけ、その意味を社会に伝えていくことが大切です。
副会長 山本 則子

看護のチカラをみんなのチカラに
「看護の心をみんなの心に」は、ナイチンゲールの誕生日である5月12日「看護の日」のスローガンです。思いやりの心、ケアの心を社会の皆さんが共有することで、よりよい社会づくりをめざすという、意義のある言葉だと思います。2026年を生きる看護職である私たちは、さらにその先を見すえ、「看護のチカラをみんなのチカラに」というスローガンを掲げてはいかがでしょうか。超高齢化・人口減少社会の現代を生きる上では、専門職だけがよいケアを提供できるチカラを持っていても十分ではありません。看護職の持つケアの技を市民一人ひとりが学び、自分のチカラにしていってほしいと願います。看護職から市民の皆さんに、看護の技を伝えていくのです。市民が看護の技を学ぶことによって、自分自身やまわりの大切な人たちをケアし、お互いをケアする力を持つまちづくりが、これから求められていくと思います。そんな取り組みが、「地域における看護の拠点」から発信されていくとよいのではないかと考えています。
副会長 勝又 浜子

市町村統括保健師にも全国研修を
厚生労働省は今年5月に「地域における保健師の保健活動に関する指針」を13年ぶりに全面改正しました。その中に、「都道府県、保健所設置市及び特別区においては、分散配置された保健師をとりまとめる統括保健師を本庁に、それ以外の市町村にあっては、本庁又は保健センター等に配置すること」と記載されました。都道府県の統括保健師は、国立保健医療科学院の公衆衛生看護研修(統括保健師等)を修了していることが望ましいとされました。一方、市町村の統括保健師の研修は、都道府県が実施することとなっています。市町村統括保健師にとって、都道府県等に勤務する保健師との情報交換を通じて保健活動のあり方や先駆的活動を学ぶことは重要であり、市町村統括保健師に対しても全国研修が必要と考えました。そこで先日開催された厚生科学審議会において、WEB等での研修も可能なことから、市町村統括保健師も研修対象に加えるよう要望し、国立保健医療科学院の院長からは検討するとの回答をいただきました。
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