日本看護協会とは

副会長活動ダイジェスト

月刊『看護』2019年3月号より

副会長  井伊  久美子

副会長 井伊久美子

【「上手な医療のかかり方」を広める】

第65回社会保障審議会医療部会(2019年1月17日)において、「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会について」のとりまとめ報告があった。“患者・国民が安心して必要な医療を受ける観点からは、……(略)……患者やその家族である国民の医療のかかり方に関する理解が欠かせない”ということで、村木厚子氏やデーモン閣下等を構成員とする懇談会が5回開催され、「“いのちをまもり、医療をまもる”国民プロジェクト宣言!」として、5つの方策を発出している。医師の長時間労働を起点とした「医療危機」に対して「国民総力戦」としてアクション例(看護師や薬剤師等が能動的に活躍できるための仕組みとして「ナース・プラクティショナー」も欄外に記載)が列挙された。これを受け、2019年度厚生労働省予算で「医療のかかり方普及促進事業」2億1700万円が充てられている。ウェブサイトの構築やイベントが事業内容だが、「広まる」のか見届けたい。

副会長  齋藤  訓子

副会長 齋藤訓子

【看護職員需要の粗い試算】

過日の第5回看護職員需給分科会(2019年1月17日)では2025年に必要な看護職員数の粗い試算が出されていました。訪問看護師は約12万人となっています。本会では訪問看護師倍増対策を検討する委員会を設けており、現在、答申案の作成中ですが、多くの意見・提案をいただきました。しかし、これをやれば確実に増える!という決定打を見つけることが難しく、地域の事情や特徴に応じた地道な対応しかないのかと毎日、うなっている状況です。分科会でも訪問看護師確保について国としての計画がほしいという意見が出ています。さて私事ですが、新年早々にインフルエンザで寝込むという珍事が起きました。そもそも薬物を信用しておらず、予防接種も回避、たとえ流行季節でも栄養と睡眠、そして、たまぁに飲酒(決して毎日ではありませんっ!)で乗り切っておりましたが、年齢を重ねるとそういうわけにもいかないことをしみじみと感じた次第です。皆さまもご自愛ください。

副会長  秋山  智弥

副会長 秋山智弥

【被保険者のオンライン資格確認などを盛り込んだ法改正案】

1月17日、第117回社会保障審議会医療保険部会が開催され、「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律案」が審議されました。改正の主旨は、「被保険者のオンラインでの資格確認の導入」「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」「医療保険と介護保険の両レセプト情報の連結解析」などです。オンライン資格確認では、健康にかかわる極めて機密性の高い個人情報を保護する観点から、マイナンバーとは別に、健康保険事業のみに特化した個人番号が付されることになります。市町村での保健事業と介護予防の一体的実施では、医療と生活支援を同時に提供し得る看護職の関与が成功の鍵を握ります。また、医療と介護の両レセプト情報が連結されると、地域包括ケアを評価する上で有益なデータベースが完成します。もっとも、医療保険分の訪問看護レセプトはいまだ紙ベースという状況が続いており、これを機に1日も早いオンライン化が望まれるところでもあります。