副会長活動ダイジェスト

機関誌「看護」2024年5月号より

副会長  井伊  久美子

副会長 井伊久美子

別れの季節からさかのぼって

この原稿を書いている3月は別れの季節です。私は個人的にも人生の節目になる別れをし、所属大学では、毎年の行事として卒業・修了式を行いました。卒業生・修了生の皆さんにとって、人生において1回で最大の、まさに人生の門出に当たる節目の別れです。女子学生の皆さんは袴を着用し、しかも今年は色とりどりのあでやかな様子で、かつ、マスクなし。喜びもひとしおというのは、こういうことかとあらためて思いました。しかし、こうした当たり前のことができなかったのが、彼らの入学式です。全国に発出された緊急事態宣言のため入学式を急遽中止とし、学長として歓迎の言葉は述べましたが、中止の判断が妥当だったのかどうか未だにわかりません。入学式ができなかった学生に対してフルバージョンの卒業式を開催でき、ほっとした次第です。でも、コロナ感染症対応に関連して、さまざまな法改正等の対策が進んでいますが、あの緊急事態宣言の総括はどうなっているのでしょうか。

副会長  任 和子

nin

パソコンの故障

先日、Zoom会議中にまさかの展開がありました。画面が突如暗転し、「BIOS※画面」が現れたのです。パソコンのリセットやセーフモードでの起動を試みましたが、再起不能の状態へ。
結局、修理に出すことになりました。診断の結果、データの心臓部とも言えるSSDの故障が原因でした。修理依頼後、約10日で戻ってきたパソコンの外見はそのままに、中身はまるで新品。新しいスタートとして、必要なソフトウェアのみを厳選してインストールしました。幸いなことに、クラウドにデータファイルを保存していたので、データの喪失はなく、日常に戻りました。この出来事は、私にとってデジタル上の断捨離のきっかけとなりました。一方、今回の件で学んだもう1つの大切な教訓は、「予備のパソコンの価値」です。以前は邪魔に感じていた予備のパソコンが、このような非常時には役立ち、仕事を支えてくれました。この経験により、効率と余剰のバランスの重要性をあらためて実感することになりました。

※ 「Basic Input/Output System」の略称で、パソコンの根幹となるプログラムのこと

副会長  山本 則子

yamamoto

全国職能委員長会への参加

3月1日に全国職能委員長会が行われました。午前は、各職能委員長から昨年度の活動報告が、午後は、各職能委員会に分かれて情報提供のセッションとグループワークがありました。私は、看護師職能委員会Ⅱ(介護・福祉関係施設・在宅等領域)が担当でした。2022年度の活動では、事業所・施設間の連携について検討し、事業所と施設・在宅、学校、地域住民など地域包括ケアを形成する、あらゆるセクターとの連携の必要性が確認され、好事例や工夫が共有されたとの報告でした。今回の看護師職能委員会Ⅱのテーマは、利用者・家族からの暴力・ハラスメントで、先駆的な2施設の活動に関する情報提供の後に、討議が行われました。介護・福祉施設における対策の充実が急務であること、行政等を交えた話し合いが必要であることなどが共有されました。この討議内容から、昨年、埼玉県の福祉施設で起きた痛ましい事件の報道は決して例外ではなく、具体的な対応策を講じる必要性がうかがわれました。

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