日本看護協会とは

副会長活動ダイジェスト

月刊『看護』2018年10月号より

副会長  井伊  久美子

副会長 井伊久美子

【看護学生に向けた就職支援の情報発信】

「2030年には、今と比べて約800万人の働き手が減少する」。労働政策研究・研修機構による推計では、労働力人口について、2014年の実績である6587万人から2030年には5800万人へと787万人、割合にして約12%減少するとされています。しかも、「スウェーデン並みに女性が働き、高齢者が5年長く働く」推計をしても人手不足は解消せず、労働力人口は200万人減少するという結果が示されています。現在でも「売り手市場」だと言われていますが、さらに加速されることでしょう。一方、学生を対象にした就職活動支援としての有料職業紹介事業も活況で、エントリーシートの書き方や企業研究等々の指南と同時に、もれなく登録をすすめています。当然、看護学生も対象です。本会で看護学生に向けた「職場探しサポートブック(SAGASU SUPPORT BOOK)」を作成して10年が経過し、その存在すら記憶のかなたになっているところです。早急に新たなサポートブックで発信すべき情報を共有したいと思います。

副会長  齋藤  訓子

副会長 齋藤訓子

【診療報酬は算定を目的とせず活用しましょう】

先般、神戸で開催された日本看護管理学会学術集会にシンポジストとして参加しました。シンポジウムのテーマは、「波に乗って新たなうねりを創る〜診療・介護報酬改定5か月経った今〜」。シンポジストは厚生労働省の看護技官、病院の看護部長、国会議員と活動の場が違う人がそろいました。発表は診療報酬の改定内容の概要、院内の活動、職能の活動、国会議員に見える今後の改定への示唆といった内容でした。今回の改定は看護のコネクトにお金が付きましたが、私からはそのコネクトを意義あるものにしていくためには、地域の中で組織を超えて看護がつながっていくこと、コネクト機能強化のためには、在宅看護の視点が必要になることを申し上げました。議論の時間はなかったのですが、診療報酬に振り回されずに看護の価値を基盤に据えて患者・利用者の療養生活のクオリティの向上を目的に報酬を活用していくことが共有されたかと思います。台風直撃で新大阪までで新幹線はストップ。参加も一苦労でした。

副会長  秋山  智弥

副会長 秋山智弥

【多様性の時代、「七色の看護師」の力を編む管理者の技】

8月24・25日に第22回日本看護管理学会学術集会が神戸で開催されました。「多様性をいかし新時代をひらく」をテーマに5000人を超える看護管理者と研究者が一堂に会しました。プログラムもまさに多種多様で、どれもこれも参加したいと思いつつ、自らの企画した会場周辺で右往左往。思ったほど回り切れなかったのは私だけでしょうか。多様性をマネジメントすることのいかに難しいことか。看護の場も施設から地域へと広がれば広がるほど対象者のニーズも多様化し、そうしたニーズに的確に対応するためには、さまざまな場の看護の知が求められるようになります。それぞれに得意分野の知識やスキルを携えた「七人の侍」ならぬ「七色の看護師」を雇い入れ、あらゆるニーズに対応できる柔軟かつ強靭なチーム、組織を創っていかなければなりません。経験豊かな准看護師、個性豊かな大卒看護師、感性豊かな男性看護師、笑顔でよく働く外国人補助者等々。生かすも殺すも管理者の腕一つ。