日本看護協会とは

副会長活動ダイジェスト

月刊『看護』2020年7月号より

副会長  井伊  久美子

副会長 井伊久美子

【遠隔授業のインパクトは?】

新型コロナウイルス対策としての突然の休校要請で、3月初めから2カ月半、教育の場はこれまで経験したことのない状況が続きました。大学は3月休校の影響はあまりなかったと思いますが、4月になっても学生の姿がない構内は不思議な静けさでした。5月に入り、本学(香川県立保健医療大学)も想定外の遠隔授業に取り組み、教員はパソコン画面を相手に虚しさを感じつつひたすら講義をしています。中には教室では発言をしない学生がチャット機能を使って質問してくるなど新たな発見もありますが、遠隔授業に慣れるには相当努力が必要です。看護職は在宅勤務というわけにいかない職業であり、教育も画面越しでは限界があります。実習も大幅な変更と工夫が求められる現状で、せめて対面授業を、学内演習を早く開始したいというのが教員の本音です。とは言え、この機に教育のIT化はこれまでにないスピードで進むでしょう。看護教育の特性に適ったあり方にできるよう十分な検討が求められます。

副会長  齋藤  訓子

副会長 齋藤訓子

【不要不急の脂肪蓄積】

医療・介護サービス現場の皆さまに迷惑がかからないよう、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために自分のできることをしています。私は神奈川県民なので、5月21日時点で緊急事態宣言の解除地域ではなく、Stay Homeが続いています。テレワークをしながら規則正しい生活を送るために計画を組むのですが、なんといっても3日坊主の天才なので、さまざまな誘惑に負けて自己嫌悪に陥る暮らしぶりです。それでもStay Homeは料理の幅を広げる機会となりました。魚の焼く前の下処理を丁寧にしたり、材料を無駄なく使う煮込み料理を作ったり、それなりに頭や手を動かすので、続ければ認知症予防にもなるかなと考えます。しかし、やはり運動不足で不要不急の脂肪蓄積に拍車がかかっています。先般、テレビでStay Home期間中に太る人とそうでない人の違いを報道しており、その中で体重の計測1回/日以上が挙げられていました。早速試したら、また現実逃避したくなりました。3日坊主で終わるかも。

副会長  秋山  智弥

副会長 秋山智弥

【3密回避の授業】

緊急事態宣言の間、岩手県内の一部の学校は自己検疫と手洗い、マスクの着用、「3密回避」を徹底し、ほぼ平常通り授業をしていました。本学(岩手医科大学)でも、4月始業の2週間前からの健康チェックと3密回避の授業方法で、講義・演習・実習を行ってきました。講義は、戸口を開放した換気のよい教室に学生が間隔の空いた指定席に座って実施。グループワークは中止、質疑応答は専用のウェブサイト等で対応しています。演習は、学生を2つの会場に分けてオンラインで結び、シミュレータをフル活用し密集・密接を回避。更衣室の利用に時間差も設けました。実習は、1人の患者を学生がペアで受け持ち、午前と午後の2交替制で看護過程を展開しています。「傍にいて(密閉)」「手を触れ(密集)」「声をかける(密接)」ことが強みの看護職。3密回避は痛手ですが、それでも「つながりを保ち」「関心を注ぎ」「微笑みかけて」患者に寄り添おうとする学生の姿は素晴らしい。これぞ“Nursing Now”です。