日本看護協会とは

副会長活動ダイジェスト

月刊『看護』2018年11月号より

副会長  井伊  久美子

副会長 井伊久美子

【「地域」を共有する】

「地域包括ケアの推進」は本会の重点政策の柱であり、重点事業や学会など、ここ数年の取り組みは地域包括ケアの推進やシステム構築に力点を置いています。医療介護関連政策として国が舵を切っているわけですから、本会に限らず他団体の取り組みでも地域包括ケアに照準を合わせ、さまざまな提唱がなされています。本会では、地域包括ケアシステムは、療養する高齢者だけでなく、すべての人々の生活を地域で支えるものと考え「看護の将来ビジョン」で示し、母子保健や重症化予防にも取り組んできました。看看連携などまず自分たちでできることから着手し、3職能の活動としても幅を広げているところです。けれども「地域」をとらえるということは容易なことではありません。自分が見聞きしたことをもってしても、それだけで地域を見たことにはならないのです。私事ですが保健師対象の研修をする機会が増え、改めて「地域」を共有する道筋を具体的にすべきと痛感しているところです。

副会長  齋藤  訓子

副会長 齋藤訓子

【北海道胆振(いぶり)東部地震お見舞い申し上げます】

北海道生まれなだけに、親戚、友人等が住んでおり、このたびの地震では多くの方からご心配をいただきました。北海道に地震が起こるなんて……と言うと、皆さまから「災害大国日本にいて、その程度の認識か?」とお叱りを受けると思いますが、土地が広大なだけに、例えば「道東で揺れても道央は感じない」ということを、私が住んでいたときは経験しておりました。唯一の家族である弟の情報によれば、発災後も日々揺れ続け、数日間、ブラックアウトで街は真っ暗、食料が底をつくが流通はストップしてしまい、物資を買い求めようにもガソリンスタンドでは給油に長蛇の列、そして品切れ。しかし運搬手段がなく、次の給油ができるのか予測不可の状況だったと。ライフラインは回復し、少しずつ落ち着きを取り戻しているとうかがっていますが、「それにしても冬じゃなくてよかった。冬ならもっと悲惨だろう」と弟と語った9月でした。支援に入っていただいた看護職の皆さま、北海道看護協会の皆さま、ありがとうございます。

副会長  秋山  智弥

副会長 秋山智弥

【日中韓看護学会から見えてきた共通課題】

9月16日〜18日、日本看護協会主催、中華護理学会・大韓看護協会共催による第5回日中韓看護学会が東京の国連大学本部で開催されました。「看護における新たな価値の創造」をテーマに3カ国から約320人の仲間が集まり、活発な意見交換が行われました。
すでに看護教育の四年制大学一本化を成し遂げた韓国では、その一方で、日本の保助看法に相当する看護業務を規定した法律を持たず、看護補助者との業務区分の不明瞭さに悩まされていると言います。急速な少子高齢化と深刻な看護師不足という日中韓共通の国家的課題に対し、看護職がどのように向き合い、どのような役割を果たしていけるのか。隣国の看護職能団体が互いに情報を共有し、ともに知恵を絞り、看護という目に見えない仕事の価値を浮き彫りにしていく作業を通して、看護の専門性と社会的地位を高めていく必要性を痛感しました。看護職を取り巻く労働環境を改善し、やりがい多くキャリアを継続できるように。