副会長活動ダイジェスト
機関誌「看護」2025年8月号より
副会長 任 和子
看護職がやりがいと成長を実感できる環境づくり
副会長として、2期目の任に就くこととなりました。2040年に向かう社会では、超高齢化・人口減少、そして多様な生き方が進む中、看護職はあらゆる場において専門性を発揮し、人々の暮らしと健康を支える存在として、これまで以上に重要な役割を担うことが求められています。その実現には、看護職が意欲と誇りを持って、生き生きと働き続けられる環境づくりが不可欠です。中でも「成長実感を持てる仕組みづくり」は、これからの看護の発展を左右する大きな鍵になると思います。「看護の将来ビジョン2040」(※)では、生涯にわたるキャリア形成を支援する体制の整備、個々の専門性を高める教育や研修の充実、そしてそれらを支える看護管理の視点強化が明示されました。さらに働き方改革の面では、夜勤体制の改善や、多様で柔軟な就業形態の導入を通じて、ライフステージに応じた働き方の選択ができるようにすることも必要です。引き続き、看護職がやりがいと成長を実感できる環境づくりに取り組んでまいります。
副会長 山本 則子
秋山新会長との思い出
秋山智弥さんが日本看護協会の新しい会長になりました。秋山さんと私は大学の同窓で、最初に会ったのは、私が大学の助手として働いていた1995年ごろだったと思います。秋山さんは若いころからとても人望が厚く、多くの後輩に慕われる存在でした。当時始まった「マグネットホスピタル」の一つである米国ベスイスラエル病院の看護や看護管理体制に関心を持ち、同院の看護師さんを日本に招聘してあちこちで看護についての語り合いをされていました。そのころから、看護を大切に思い、少しでもよい看護をみんなでできるように、看護職にとって働きがいのある職場をつくりたいという問題意識を持っていました。看護について語り合うこともあり、さまざまな場面でご一緒したことを懐かしく思い出します。日本看護協会の会長と副会長として仕事をすることになろうとは、当時は夢にも思っていませんでした。あのころの熱意を思い出し、一緒に活動することになった縁に感謝しています。
副会長 勝又 浜子
地域における看護の拠点づくりに向けて
6月11日に日本看護協会「看護の将来ビジョン2040 ~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」(※)を公表しました。その中に、地域における看護職の足場となる拠点「地域のナースステーション」というものを示しました。生涯にわたり人々を地域の中で支えていくためには、予防・療養・看取りなど、どの場面においても看護の支援が必要です。これまで、都道府県看護協会が「まちの保健室」としてボランティアで保健指導等を実施してきましたが、病院のナースステーションで看護職が入院患者を支援しているように、地域においてもナースステーションが設置され、医療ニーズの高い方も、予防的対応が必要な方も含めて、退院直後からいつでも看護職の支援が受けられる、そんな場所が地域に必要だと考えました。これから、「地域のナースステーション」のイメージを具体的に示していきたいと考えていますので、ご意見をお聞かせください。
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