日本看護協会とは

副会長活動ダイジェスト

月刊『看護』2021年4月号より

副会長  井伊  久美子

副会長 井伊久美子

【実習ができるためには】

新型コロナウイルス感染症の影響は多くの新卒生の就職にも及んでおり、「新卒」の期間を数年にし、この年の新卒生が理不尽な不利益を被らないように留意していると聞いています。就職という点で、看護学生が機会を逸するということは、まずありません。むしろ、医療機関は若い戦力の入職を心待ちにしているのではないでしょうか。同時に今年の4月はいつにもましてお互いに緊張感が高まっている状況です。コロナ禍で、実習計画は大幅な変更を余儀なくされ、演習やシミュレーション、オンライン実習とあらゆる工夫を重ね、内容としては通常の実習と同等の質を維持して送り出したわけですが、臨地における経験の不足は否めません。なんとか新人研修を強化する方策はないかと思いますが、この状態が2年続けば新人研修強化では済まない状況になるのではと心配が募ります。看護学生のワクチン接種を少しでも優先していただき、通常に近い実習ができないものかと強く思います。

副会長  齋藤  訓子

副会長 齋藤訓子

【初体験その2 国家試験に送り出す】

COVID-19拡大による緊急事態宣言下で第110回看護師国家試験が行われました。昨年春から基礎教育機関(関東学院大学)に所属しているので、学部での国家試験対応がどのように行われているのかを見てきました。教育機関によって、ある程度放置していても学生自身が自ら動いて対策をとるところ、先輩たちや教員からの助言で動くところ、学校あげてそれなりの予算も投入して対策をとるところなどかなり対応の違いがあるかと思います。初めて学生を送る側に立ちましたが、本当に緊張し、心配しました。おまけに今回は前日に地震が発生し、電車の遅延などが予測され、混乱しないかとドキドキしました。受験生全員とはいきませんが、せめてゼミ生にはとエールを送ろうと思い、試験の直前に留意することとして深呼吸、名前と受験番号の確認、問題記入の段落違いの有無の確認、最後まであきらめないで問題を解くことをお伝えしました。結果はいかに…私自身もこのひと月は深呼吸が必要な状況です。

副会長  秋山  智弥

副会長 秋山智弥

【症状緩和の手は決して休めてはならない】

今年1月18日〜2月6日の20日間、人生初の入院経験をしました。治療中の歯周炎が年明けに悪化し、処方された抗菌薬を飲み切った直後から大腿と上腕に痒みと発疹が出現。痒みで一睡もできぬまま迎えた朝には、大量の発疹が全身と口腔内にまで及んでいたため、スティーブンス・ジョンソン症候群の疑い(後に多形紅斑重症型の確定診断)で、即入院となりました。ステロイド70mg/日の点滴が開始されると、痒みと紅斑は日に日に消退し、「魔法の薬」のすごさを実感させられました。とはいえ魔法の代償は大きく、不眠、物忘れ、情緒不安定、強烈な便秘、四肢のしびれと震え、脱力など、全身に及ぶ副作用との長い闘いが始まりました。現在は10mg/日まで減量が進み副作用も軽くなってきたものの、患者の真のつらさは想像をはるかに超え、共感することがいかに難しいかということも患者になって初めて思い知らされました。症状緩和の手は決して休めてはならない、あらためて看護の基本を学んだ20日間でした。