看護職を目指す方からのよくあるご質問

以前は女性なら「看護婦」、男性なら「看護士」と呼ばれていた名称が、2002年3月1日から、性別にかかわらず「看護師」に統一されました。
同時に、保健婦・保健士、助産婦、准看護婦・准看護士もそれぞれ「保健師」「助産師」「准看護師」になりました。

看護大学などの教育機関を卒業して、それぞれの国家試験を受けて資格を取ります。詳しくは「看護師・保健師・助産師になるには」のページをご覧ください。
また、eナースセンターでは、「看護職を目指す」の中にある都道府県別「看護学校情報」を掲載しています。

看護師・保健師・助産師になるには

eナースセンター＞看護職を目指す＞看護学校情報

男性が取れる看護職の資格は、保健師・看護師・准看護師です。
助産師の資格は現在のところ女性のみとなっています。
男性の看護職（保健師・看護師・准看護師）の就業者数は、10万7,470人で、全体（166万71人）の約6％にあたります（2016年末現在）。

「心身の障害により業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定める者」には免許が与えられないことがあります（保健師助産師看護師法 第9条の三参照）。
看護師免許の付与については厚生労働省が判断しますので、厚生労働省医政局医事課試験免許室（03-3595-2204）にお尋ねください。
准看護師免許については各都道府県へお尋ねください。

都道府県看護協会・関連団体

現時点では、世界各国で通用する看護師免許はありません。海外で看護師として就労するには、それぞれの国の看護師資格の取得が必要となるため、当該国の看護規制機関などの試験や審査を受ける必要があります。まずは、日本の看護師免許（国家試験）を目指しましょう。

大学、短期大学、専門学校ともに国が定める看護教育カリキュラムに基づいて教育が進められます。
看護師養成のための主な教育内容は、

• 基礎分野
  「科学的思考の基盤」「人間と生活・社会の理解」
• 専門基礎分野
  「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」「健康支援と社会保証制度」
• 専門分野 I
  「基礎看護学」
• 専門分野 II
  「成人看護学」「老年看護学」「小児看護学」「母性看護学」「精神看護学」
• 総合分野
  「在宅看護論」「看護の統合と実践」

に分かれていて、専門分野では講義と共に臨地実習が行われます。１年次は講義中心の学習で、学年の後半から実習が入るようになり、最終学年では実習が中心になります。実習は、病院以外に訪問看護ステーションや福祉施設などでも行われています。

国公立の場合、大学・短期大学は60～80万円台、看護専門学校は10～50万円台が一般的です。
私立の場合は、大学・短期大学が100～200万円台、看護専門学校が20～100万円台となっています。
主な奨学金は、都道府県・市町村の看護師等修学資金や、日本学生支援機構の奨学金、学校ごとの修学資金など。奨学金の貸与額、貸与条件、返済方法はそれぞれの奨学金制度によって違います。
学校独自の修学資金を受ける場合、条件として、関連医療施設への就職を前提としている学校もあるので事前に調べておきましょう。

生涯学習支援>奨学金制度

看護職の資格は、一度取得すれば生涯有効です。医療の高度化に伴い日々の研さんは必要ですが、やりがいの大きな仕事です。
育児休暇や短時間正職員制度など、働き続けられる環境づくりが進んでいます。保育所が併設されている病院も増えています。社会的なニーズも安定して高く、結婚や出産その他の理由でキャリアを中断しても、再就職が可能です。

「専門看護師・認定看護師・認定看護管理者」、WEB動画「キラリ！看護のシゴト」を参照ください。

専門看護師・認定看護師・認定看護管理者

ＷＥＢ動画「キラリ！看護のシゴト」

「災害支援ナース」は、看護職能団体の一員として、被災した看護職の心身の負担を軽減し支えるよう努めるとともに、被災者が健康レベルを維持できるように、被災地で適切な医療・看護を提供する役割を担う看護職のことです。都道府県看護協会に登録されています。
災害支援ナースに登録するための要件や条件などは、災害看護をご覧ください。

災害看護