協会ニュース 2022年11月号

第6回日中韓看護学会
「すべての市民に看護を届ける」をテーマに初のオンライン開催

参加者の集合写真
日中韓の各団体などからの参加者

COVID-19の感染拡大の影響により2年の延期を経て、11月2・3日に第6回日中韓看護学会がオンライン形式で開催された。開催目的は、学術交流を通じて各国の看護実践の質の向上を図ることと、アジアで隣接する3カ国の看護師協会が交流を深め相互理解と友好親善を図ることを通じて、リーダーシップを発揮する力を強化することである。

今回のテーマは「すべての市民に看護を届ける —あらゆる健康に関わるUHCの実現に向けて」であり、開会式では、主催の大韓看護協会のシン・ギョンリム会長をはじめ、中華護理学会のウー・シンジュエン会長、本会の福井トシ子会長があいさつした。三協会会長講演で、福井会長は「実効性のあるUHCの実現に向けて〜将来を見据えて看護は今、何をなすべきか〜」と題して講演を行い、日本の現状、本会の取り組みや喫緊の課題等を紹介した。続いて基調講演では、国際看護師協会(ICN)のパメラ・シプリアーノ会長、世界保健機関(WHO)のジム・キャンベルHealth Workforce部長が発表を行った。

午後からは、4つの特別セッションが企画され、各々について3カ国の各演者から紹介された。本会からは齋藤訓子副会長、秋山智弥副会長、勝又浜子専務理事、木澤晃代常任理事が講演者として、ICN理事兼本会グローバル戦略アドバイザーである手島恵氏が座長として登壇した。全体で約800人の参加登録があった。なお一般演題は、日本からは計35題(口演12題、eポスター23題)が発表された。