進学の相談を受けた時

看護管理者には、准看護師のその⼈の持つ能⼒や可能性を⾒出しながら、⼀⼈の看護職として将来のキャリアを⾒据えて成⻑できるような機会を確保し、⽀援を⾏う、⼈材育成の役割と責任があります。このため、看護管理者は、准看護師が進学を検討している段階から、看護師資格を取得した後に、どのような看護師として活躍したいと考えているかなど⽬標を把握し、組織としてどのような⽀援ができるかを検討し、準備を⾏う必要があります。また、現時点で進学を望まない准看護師に対しては、⾯談などの機会を利⽤して、准看護師と看護師の資格や業の違い、教育制度について正しく理解できるよう情報提供を⾏ったり、看護師資格を取得することによって広がる働き⽅の選択肢を⽰すなど、進学にむけた動機づけを⾏うことも⼤切です。

進学の相談を受けた時の確認や
話し合いのポイント例
  • 進学を志望する理由のほか、看護師資格を取得したあとの⽬標やめざすものがあれば、聞いてみましょう。
  • 進学にむけた準備の進捗状況について確認をしましょう。(志望校が決まっているか、進学の時期、学費等の経済⾯での準備状況など)
  • 進学後の就労希望(働きながら進学をするか)について確認をしましょう。
  • 働きながら進学をする場合は、授業やスクーリングなどによる登校⽇数、実習時期や期間、その他の勤務調整が必要な事項について確認をしましょう。
  • 希望する就労条件や勤務調整について確認しましょう。
  • ⾃組織としてできる⽀援内容や範囲を提⽰し、進学における課題を整理しましょう。
  • 課題解決のための⽅法について、本⼈ができること、看護管理者ができることを整理し、必要な情報収集や組織への働きかけを⾏うなど、できる限り学習と仕事が両⽴できる環境づくりを⾏いましょう。