2年課程の進学⽀援について

⽇本看護協会では、准看護師の看護師学校養成所(2年課程)(以下、2年課程)への進学⽀援に⼒を⼊れています。准看護師が2年課程に進学し看護師資格を取得するには、看護管理者の皆様の理解と⽀援が⽋かせません。

進学経験者の中には、「看護管理者からの勧め」がきっかけで、2年課程に進学する⽅が多くいます。あなたの施設にも「いつか看護師資格を取りたい」と思っていても、「仕事が忙しいので、進学しても勉強との両⽴が出来るか⾃信がない」、「実習中に休暇を貰えるかわからない。進学は無理だろうか」、「進学中も収⼊は必要だし、どうしたらよいのだろう」と悩みを抱えて、進学への⼀歩を踏み出せずにいる准看護師がいるかもしれません。看護管理者から「進学してみたらどう?」、「どんな⽀援が必要なのかしら」と声をかけてもらったり、勤務調整の相談に乗ってもらえる等の⽀援が得られることは、准看護師にとって⼤変⼼強いものです。進学を動機づけ、将来を変えていくきっかけとなります。准看護師が、看護師資格を取得し、看護を担う専⾨職として、⽣き⽣きと活躍していけるように、ともに看護師資格取得の挑戦を⽀援していきましょう。

なぜ、准看護師の進学が
必要なのでしょう。

⽇本看護協会では、准看護師制度が創設された当時から、⼀貫して准看護師養成の停⽌に取り組んでいます。准看護師制度は、今から約70年前、戦後急激な病院増設により看護師の需要が⼤きくなる中で、当時⼥⼦の⾼校進学率が低く、看護師を⼗分に増やすことが難しいため、中学校卒業を要件として看護師を補助する資格として発⾜したものです。現代では、時代は⼤きく変化しており、看護職には急速な⾼齢化の進展による患者像の複雑多様化、医療の⾼度複雑化、医療提供の場の拡⼤に対応し、⾃律的に判断し⾏動できる能⼒が⼀層求められています。このため、⽇本看護協会では、准看護師養成の停⽌とともに現在、就業している准看護師が⼀⼈でも多く看護師資格が取得できるよう、准看護師の進学⽀援を進めています。2009(平成21)年に「看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学⾦」を創設しました。本会では准看護師の2年課程の進学に関する情報の発信などを積極的に⾏っています。