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協会ニュース 2022年6月号
令和4年度通常総会 いのちと暮らしをまもるプロフェッショナルとしての自律と力の実装を

6月8日、令和4年度通常総会が幕張メッセ(千葉市)で開催された。新型コロナ感染対策を徹底し、例年より規模を縮小した上で、2年ぶりに会場参加で実施した。6月中旬からは、会員マイページ「キャリナース」でアーカイブ映像も公開する。
総会には750人の全代議員(「議決権行使書」提出者を含む)の出席と、一般会員171人が参加した。議決事項の「名誉会員の推薦(案)」「2022年度改選役員及び推薦委員の選出について」と4つの報告事項が協議・報告され、議決事項はいずれも承認された。
福井トシ子会長による開会のあいさつは、「規模を縮小、プログラムを短縮化しつつではあるが、皆さまに直接お会いして総会を開催できることは大きな喜び」との言葉から始まった。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻については、本会として世界の看護界と連帯するメッセージを送るなど、国際看護師協会(ICN)と連携していることや、ICN人道基金への寄附を実施したことなどを説明。「痛みに寄り添う看護、平和を願う祈りに国境はないことをあらためて感じている」と、看護職などからの篤志に感謝した。
昨年末に政府が打ち出した看護職の処遇改善については「コロナ禍で看護の役割、力、重要性が認められた結果であり、より力を発揮していかねばならない」と述べ、さらに「この機会を逃さず、全ての看護職の処遇の抜本的な改善へ、引き続き働き掛けていく」と強い決意を述べた。
令和4年度の本会の政策については、2040年に向けて整理した「看護の(価値の)可視化」「地域における看護の拠点の創出」「専門職として働き方の確立」という3つの課題を踏まえて、重点政策・重点事業等を定めたことを説明。さらにSDGsの達成につながることを明示したことなどにも触れた(重点政策・重点事業等の詳細は本紙7月号に掲載予定)。
最後に福井会長は「看護への期待に応え、その役割を果たすため、看護の力を一層強化することが急がれる。人々のいのちと暮らしをまもるプロフェッショナルとしての自律と力を、看護に実装していこう」と会場に呼び掛けた。
議決事項のうち、本会と都道府県看護協会が15人を推薦した第一号議案「名誉会員の推薦(案)」は承認され、第二号議案「2022年度改選役員及び推薦委員の選出について」では推薦委員会推薦候補以外に立候補はなく、代議員の投票および議決権行使書に基づき、候補者全員が選出された。
報告事項では、令和3年度の事業と決算および監査の報告、令和4年度の重点政策・重点事業ならびに事業計画と資金収支予算および収支予算が報告された。
通常総会の詳細や6月9日に開催された全国職能別交流集会については、本紙7月号に掲載予定。