連載「輝け! 暮らしを支えるナースたち」

連載「輝け! 暮らしを支えるナースたち」

「輝け! 暮らしを支えるナースたち」

機関紙「協会ニュース」では、2017年4月号から訪問看護事業所や介護施設などで働く看護職に向けた連載「輝け! 暮らしを支えるナースたち」を掲載しています。日々、地域で「暮らしを支える看護」を実践している皆さんの実践に役立つ日本看護協会の取り組みや、現場の声をお届けします。

第9回「協会ニュース」2018年2月号

みんなのメッセージ:福田裕子さん〔まちのナースステーション八千代統括所長〕

第9回
事業所のスタッフたちと

小児やがん末期の利用者のニーズに応えたいと訪問看護を始めて7 年目になります。看護小規模多機能型居宅介護も、地域密着で支えられるとの思いで制度化当初に開設しました。コミュニティカフェや勉強会を開催するなど、気軽に相談できる場にしたいとの思いで事業所名を付け、利用者と看護師の関係以前に人間同士の付き合いのつもりで、地域の皆さんとつながっています。
もちろん看護職同士の連携も大事。病院にも 地域にも熱い看護職がたくさんいます。そうした仲間と、人々の健康や在宅療養を支えるために、楽しみながらさまざまな取り組みをしています。
自分も生活するまちで、パン屋や食堂のように当たり前の存在として、強みである看護を生かし関わっていきたいと思っています。

第8回「協会ニュース」2018年1月号

ことしは在宅療養支援能力のさらなる向上を!

第8回

日本看護協会は、昨年末から全国5 カ所で「これからの看護師に必要な在宅療養支援能力」意見交換会を開催中です。
地域包括ケアシステムの鍵を握るのは、看護職の在宅療養支援能力。①確かな看護スキル(的確なアセスメントとケアの実践)②生活の質の視点(悪化予防、セルフケア能力向上や意思決定の支援)③地域マネジメント(多職種の連携・調整、地域資源の統合的なマネジメント)――などを生かし、質の高い医療・介護を切れ目なく提供するための実践や調整に当たらなければなりません。
これらは、とりわけ暮らしを支えるナースの皆さんの腕の見せどころです。本会もさまざまな事業を通じて支援していきます。一緒に在宅療養支援能力を高め、それぞれの場で発揮していきましょう。

第7回「協会ニュース」2017年12月号

みんなのメッセージ:齊田浩一さん〔介護老人保健施設あつたの森副施設長補佐/看護・介護課長〕

第7回
スタッフと齊田さん(後列右から3人目)

老健に勤務して14年。今は管理的立場で、利用者の方々の自立支援、在宅復帰支援、在宅療養支援に取り組んでいます。老健のような介護施設の面白みの1つが多職種連携。病院より垣根が低いというか、身近で日常的に情報共有や協働の機会が多くあります。そこでの看護職の強みは、医療と暮らしの視点を持つところ。両方の視点を生かし、コーディネーターとしての役割も意識しながら働いています。
連携には管理者の在り方も大事と考え、グループ内の管理的立場の多職種で定期的に勉強会をしています。意見交換やグループワークを通じ、顔の見える関係の深まりを実感しています。行政や自治会に働き掛け、認知症者の徘徊(はいかい)対応訓練をするなど地域連携にも力を入れており、さまざまな場面で連携構築に努めています。

第6回「協会ニュース」2017年11月号

多職種情報共有シートで一体性ある質の高いケアを

第6回

在宅・介護施設等の利用者には、多職種での関わりが欠かせません。個々の職種が専門性を発揮しつつ、一体性のある質の高いケアを提供することで、利用者の自立支援や重度化予防、また、療養生活を支えることができます。
日本看護協会は多職種連携・協働を支援する目的で、2016年度に「在宅・介護領域における多職種情報共有シート」を公表しました。シートは、①最初に利用者情報を記載するフェイスシート②カンファレンス時など定期的に更新するアセスメントシート③ケアプランの実施状況などを記録する経過記録シート――の3種からなります。各職種の視点をまとめて、情報共有やケア方針の共有に、さらに職種ごとのケア計画策定などに役立つツールとしてご活用ください。

第5回「協会ニュース」2017年10月号

みんなのメッセージ:川並和恵さん〔茨城県看護協会 土浦訪問看護ステーション管理者〕

第5回
職員全員で1枚(前列右2 人目が川並さん)

訪問看護師歴××年(内緒です)、生活の中で能力を最大限に発揮できるよう支援する訪問看護には、看護の基本があると思っています。利用者さん一人一人、一日一日が違い、同じことを繰り返している感覚がないのも魅力です。
これほど魅力的な訪問看護ですが、人材確保は大きな課題です。何とかしたいと、ことし3月には県看護協会主催の「訪問看護入門プログラム」を活用した研修に、運営メンバーとして関わりました。うれしいことに、予定の2倍近い参加者を迎える人気となり、事例をじっくり検討することで「在宅看護の視点が実感できた」など好評でした。こうした機会を通じ、少しずつでも訪問看護の仲間を増やしていきたいと思います。研修は12月にも開催予定です。

第4回「協会ニュース」2017年8,9月号

訪問看護を知ってもらおう、仲間を増やそう!

第4回

在宅療養の場で訪問看護が期待されながらも、人材確保が課題とされています。一方で、訪問看護に興味のある看護職や看護学生は、その実際が分からず二の足を踏むとも言われます。日本看護協会は、こうした人たちが気軽に訪問看護への第一歩を踏み出せるようにと「訪問看護入門プログラム」を提供しています。「私もできそうだ」と、その気になってもらうための研修スキームです。
プログラムは本編と指導要綱があり、本会HP「在宅・施設等の長期療養者を支える看護の機能強化」>「訪問看護」からダウンロードできるほか、研修会運営のポイントをまとめた動画も公開しています。皆さんもぜひ、訪問看護の仲間を増やす研修企画などに活用してください。下記で研修会企画・運営の相談も受け付けています。

第3回「協会ニュース」2017年6月号

みんなのメッセージ:土田孝行さん〔看護師職能委員会Ⅱ委員〕

第3回
  看Ⅱ職能委員が集合しての1枚

私は、看護師職能委員会Ⅱ(略して「看Ⅱ」)の委員になり3年目になります。普段は、北海道北広島市で訪問看護ステーションの管理者をしています。
看Ⅱ委員会では、在宅・介護施設等での看護の課題を検討します。例えば昨年度は、看護管理をテーマに検討を重ね、訪問看護・介護施設等の看護管理者には、多職種連携や経営面も含めた特殊なマネジメント能力が求められるといった特性をまとめ、管理業務に専念できる体制づくりや研修プログラムなど育成策の大切さを提言しました。本年度は、看取りケアの在り方などを検討していきます。
このように、看Ⅱ委員会では現場の課題に即したテーマを取り上げています。ぜひ皆さんも好事例あるいは困難に感じていることなど現場の声を教えてください。一緒により良い地域・在宅ケアを考えていきましょう!

第2回「協会ニュース」2017年5月号

第2回

日本看護協会では、保健師や助産師といった職能ごとの委員会を設けており、看護師はⅠ〈病院領域〉とⅡ〈介護・福祉関係施設・在宅等領域〉があります。皆さんの対象は「看護師職能委員会Ⅱ」です。  この委員会は、暮らしを支える看護の重要性の高まりを受け、2011年に誕生しました。皆さんの実践に関する課題発見や意見集約を行い、看護協会の事業に反映されるよう各県看護協会の同委員会と連携し活動しています。

第1回「協会ニュース」2017年4月号

第1回

2025 年問題、地域包括ケア…。最近こうした言葉を頻繁に見聞きしますよね。今、医療や看護・介護は、これまでの病院中心から、病気や障害を抱えていても住み慣れた地域で最期まで暮らす方向へと大きな転換を図ろうとしています。そこで大切なのは「暮らしを支える」という視点。ですから、今後の日本の医療・看護・介護の改革の成否は、訪問看護や介護施設等で「暮らしを支える看護」を実践している看護職の皆さんが鍵を握っているのです。
この連載は、そんな皆さんとの情報共有や交流の場です。実践に役立つ日本看護協会の取り組みや、暮らしを支える看護の実践者の声を紹介していきます。乞うご期待!