日本看護協会とは

常任理事のマンスリー通信

月刊『看護』2017年5月号より

常任理事 洪 愛子

常任理事 洪 愛子

【それぞれの春 新たなチャレンジ】

3月は認定看護師教育課程の修了式が集中した。2016年度に教育を実施したのは21認定看護分野、44教育機関71教育課程。修了生は約1550名である。半年間以上に及ぶ本人の努力と教育にかかわられた教員や実習指導者らの支援をはじめ所属施設や家族の応援があったからこそと、あらためて関係者に敬意と感謝を表したい。次の関門は5月の認定審査であるが、前年の合格率から計算すると再受験者を含め約1600名が新規に認定看護師(CN)として登録する見込み。審査を控え、修了の余韻に浸る間もなく、仕事をしながら試験準備に追われる彼らの希望に満ちた将来が明るく、CNを選択したことで仕事がさらに楽しくなることを願っている。この6月で任期を終える私自身、認定看護師制度には17年間かかわってきた。教員としてスタートした2000年当時409人だったCNは、いまや1万7443人。働く看護師の57人に1人が認定看護師。制度創設・教育・活動支援に尽くされた関係 者とCN 本人たちの努力と熱意と希望が脈々とつながれて今がある。感謝は尽きない。

常任理事 齋藤訓子

常任理事 齋藤訓子

【看取りと訪問看護をテーマとした「医療と介護の連携に関する意見交換」】

「医療と介護の連携に関する意見交換」は2012年度の診療報酬と介護報酬の同時改定の際に開催された会議で、中央社会保険医療協議会のメンバーと社会保障審議会介護給付費分科会のメンバーの中から数名が参加する。2018年度の同時改定に向けても、この会議が2回の予定で開催され、筆者は介護給付費分科会の立場で参加した。1回目は「看取り」「訪問看護」がテーマとなった。国が進める在宅医療の充実に際し、訪問看護の充実が必須であると医師からも発言があったが、問題になったのは24時間体制の必要性であった。実際に夜中に呼ばれることは少ないといわれつつも応需できる体制は必要である。今後の医療政策の状況も鑑みれば365日24時間体制が当然必要であるが、中には「軽度の方は介護でもいい」とか、「実際に夜間ケアが必要な人がどれくらいいるのかデータがない」等の指摘があった。訪問看護制度ができて25年がたつが、あるべき姿のコンセンサスが得られていない現状に大変ショックを受けた。

常任理事 福井トシ子

常任理事 福井トシ子

【助産師出向導入支援事業の推進のコツ】

厚生労働省から委託を受け、平成25・26年度厚生労働省看護職員確保対策特別事業「助産師出向支援モデル事業」を行いました。このモデル事業には、15都県に参加していただき、さまざまな成果が得られ、2年間のモデル事業期間を経て、平成27年度厚生労働省医療提供体制推進事業費補助金看護職員確保対策の総合的推進「助産師出向支援導入事業」としてメニュー化されました。平成28年度は、21都道県がこの事業に取り組んでいます。モデル事業から参加していただいた島根県は中四国の中心的な役割を担い、県内での助産師出向を推進しているばかりか、他県へのアドバイザーにもなり成果を上げています。その秘訣は、3つの領域のコーディネーターの存在でした。県協会が担う事業、行政、そして助産業務のコーディネーターです。
この事業がさらに推進されることを願って、本年度は助産師出向合同会議を開催します。都道府県の多くから参加されますことを期待しております。

常任理事 中板育美

常任理事 中板育美

【1人ひとりの健康づくりへ】

2月末、第1回日本健康マスター検定が行われました。国は200万人の健康の伝道師を育てようとしており、この取り組みもその一環です。私を含めて保健師職能委員の数名に受験対策講座講師の協力依頼をいただきました。講座では「健康日本21」関連知識を中心に、少子超高齢社会を豊かに生き抜くためのヘルスリテラシーの大切さを伝道しています。WHOヨーロッパ事務局は2013年にヘルスリテラシーに関するレポートを出し、ヘルスリテラシーの低い組織(地域や医療機関、職場)では、病者や不健康者が増えることから、個々のヘルスリテラシーを高める必要性を述べています。それは現代の病が、喫煙や運動不足、大量の飲酒、食の欧米化、ストレスなど個々の生活スタイルに起因している場合が多く、1人ひとりの行動変容や地域、職場の協力で一定程度予防が可能だからです。医療専門家が健康を牽引する時代から住民とともに健康を創出する時代となり、看護には強い住民自治を牽引する役割がより求められます。

常任理事 川本利恵子

常任理事 川本利恵子

【「2017年医学医療交流看護セミナー」が開催される!!】

日米医学医療交流財団主催の「2017年医学医療交流看護セミナー」(日本看護協会等後援)が2月25日に開催された。2部構成で企画され、第1部は看護留学や看護研修を経験した方の体験談、第2部は看護や医療安全の質向上に向けた質改善活動に関する内容であり、本会のDiNQL事業も紹介した。セミナーの企画と司会を担当したが、海外留学に関心が高い看護学生や看護職、医療の質向上に取り組んでいる医療従事者や看護職の参加が多く、会場は満席であった。海外体験談については、「自分がめざすスペシャリストとしての方向性について貴重な経験をお聞かせいただき自信が持てた」「看護の世界の広がりや活躍の仕方などの知見が深まった」「キャリアについて考える題材を提供できる」など、看護の質向上については「教育担当としてスタッフの育成に役立つと考える」などのアンケート回答があり、大変好評であった。看護職の興味・関心の高いテーマであり、私自身も強いパワーをいただいた。

常任理事 勝又浜子

常任理事 勝又浜子

【平成28年度クリニック等で働く准看護師研修に参加(福島県看護協会・日本看護協会共催)】

新しいiPadの操作に四苦八苦している私に向かって息子が「お母さん、豚に真珠だね」と言い、「そうね。豚に真珠の類語は?」と聞かなくてもよいことを聞いてしまったら「浜子にiPad」と返ってきました。そして、2人で長い間、笑いこけてしまいました。
さて、2月26日に福島県看護協会において、クリニックで勤務する准看護師の方々を対象に、感染症予防の講演と座談会が開催され、出席してまいりました。県医師会の協力により、協会からの案内に対して、院長名や事務長名で就業准看護師の出席者の申し込みがありました。感染症予防の講演は、「ナースシューズは感染症予防の視点に立ったときには適切か?」との質問から始まり、自分たちの行動を振り返ることができるわかりやすいものでした。また、座談会終了後のアンケートでは、情報が入らないことの無念さと、初めて他のクリニックの准看護師の方々と交流し、意見交換ができたこと等の喜びが満載でした。