ヘルシーワークプレイスとは ヘルシーワークプレイスとは
What is Healthy Work Place?

「ヘルシーワークプレイス
(健康で安全な職場)
」とは
ー基本的人権を尊重する職場ー

保健·医療·福祉の「ヘルシーワークプレイス(健康で安全な職場)」は、職場を取り巻く地域社会や患者(利用者)も含めて、全ての人々が互いの人権を尊重しあうことを基本として、

(1)一人ひとりが健康で安全に自分らしく働きながら自己実現していくことができる職場環境・風土
(2)組織が職員を業務上の危険から守り、一人ひとりの健康支援に取り組む職場環境・風土
(3)職員と組織の活力を生み出すことで、患者(利用者)へのケアの質を向上し、社会への貢献を目指す職場

と定義します。
「ヘルシーワークプレイス(健康で安全な職場)」には、働く看護職と、その対象となる「地域·社会·患者(利用者)」、また、その看護の提供を支える「看護管理者」「組織·施設管理者」が関わります。

「ヘルシーワークプレイス
(健康で安全な職場)」をつくる人々

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    より良い看護を継続的に実践する 看護職一人ひとり

    看護職一人ひとりは、持てる能力を十分に発揮し、自分らしく働きながら看護職として成長し続けることにより、より良い看護を継続的に実践します。
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    健康で安全な職場環境·風土をつくる 看護管理者

    看護管理者は、職場における業務上の危険を管理し、看護職が自分自身の健康づくりに取り組むことを支援する役割を担っています。自分自身の健康を大切にする自覚も求められ、その実践は看護職のロールモデルとなります。
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    業務上の危険を管理し健康づくりを支援する 組織·施設

    組織の運営·経営に責任を持つ立場の人々は、職員が健康に働けることが質の高い医療提供に不可欠であることを十分に理解し、安全管理、健康管理、そして健康づくりの必要性を、看護管理者を中心とする看護職に伝えていく役割を担っています。
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    継続的なより良い看護実践の提供を望む 地域·社会·患者(利用者)

    組織·施設を取り巻く地域·社会·患者(利用者)は、「ヘルシーワークプレイス(健康で安全な職場)」の受益者であり、「ヘルシーワークプレイス(健康で安全な職場)」の実現により、継続的なより良い看護実践の提供を期待し、時に看護職一人ひとりを、あるいは組織·施設を支えます。
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「ヘルシーワークプレイス
(健康で安全な職場)
」を
実現する5つのステップ

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具体的には?
In particular

1)「ヘルシーワークプレイス」の取組み推進の組織決定(意思統一)

2)取組み推進の体制づくりと推進チームの公表

取組み推進チームについて
ABOUT THE TEAM
  • 主要メンバーに、組織の決定権を持つ人、
    意思決定に影響力のある人をいれる
  • 様々な職種(部門)や職位、各年齢層の
    意見が反映できるようメンバーを構成する
  • メンバーが決定したら組織内に公表する
  • 目的別のワーキンググループの設置も
    有効である
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具体的には?
In particular

1)既存データの確認・分析(現状把握、デー タの収集・分析)

2)アンケート・ヒアリングの実施(分析結果 のフィードバック)

現状分析で着目すべき情報の例
WHAT TO PAY ATTEMTION TO
  • 施設の特徴
  • 職員のニーズ
  • 全般的な労働環境
  • 衛生委員会の現状
  • その他の指標(定期健康診断の受診率、
    有病率、受診勧奨率、ストレスチェック制 度)など
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具体的には?
In particular

1)課題の抽出

2)課題の優先順位付け、取組課題の決定

3)ゴール(数値目標)の設定

4)対策の立案とスケジュールの策定

優先順位付けの視点の例
WHAT TO PRIORITIZE
  • 緊急性
  • 効果性
  • 重要性
  • リスクの大きさ
  • コスト
  • 実現可能性
  • 職員ニーズ
  • 達成までの所要時間
    など
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具体的には?
In particular

1)対策の実施、実施後の新たな問題への対
 応、継続的な意識改革への働きかけ、職員
  への教育の提供など

2)試行を実施(必要に応じて)

対策の実施プロセスでのポイント
Key points in the implementation process
  • 対策の責任者・担当者の役割の明確化
  • 委員会の定期的な開催
  • 対策の職員説明会(意見聴取)の実施
  • 問題があった場合などの窓口の明確化
  • 定期的な経営・管理層への報告
  • 職員への周知
  • 施設内外へのPR
    など
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具体的には?
In particular

1)定期的な対策の評価、評価結果の
  フィードバック

2)定期的な対策の改善・修正

評価の視点(例)
WAHT TO EVALUATE
  • 推進体制は機能しているのか
  • 対策のスケジュールは適切だったか
  • 対策の内容
  • 目標の達成状況
  • 問題の解決状況
  • 職員の満足度
  • 職員の健康状態
  • 患者(利用者)の満足度
  • 人件費への影響
    など