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2018年

12月号

ICM West Pacific 代表 谷口 初美

ICMからのレポートin2018年下半期―ICM西太平洋、東南アジア、東地中海3地域合同会議

2018年の下半期、ICMは、世界中でICMの活動を精力的にアピールしている。その大イベントの1つが、2件の地域会議(①3地域合同会議:9月6〜8日inドバイ、②南北アメリカ地域会議:11月7〜9日inパラグアイ)である。この間、9月下旬の米国・ニューヨークでの国連総会、10月にはブラジル・リオデジャネイロでのFIGO(国際産婦人科連合)にも会長以下、理事が出席する。

地域会議は、2017〜2020年までのICM戦略的目標(質、公平性、リーダーシップ)を地域に行き渡らせる目的で開催される。

今回の3地域合同会議の概要は、加盟団体の日本看護協会、日本助産師会、日本助産学会から報告されるので、私はオーガナイザーの1人としての視点から報告する。

出席者は37カ国から約200名と小規模であったが、学術集会(約80演題で日本からは6演題)と各地域会議では、その内容の充実ぶりと参加者の熱意によって予想以上に盛会となった。今回は中東ドバイでの開催であったがICM本部主催による初めての3地域合同会議となった。財政面や開催地との交渉等による伝達の遅れと地域会議の関心の薄さが小規模につながった要因であった。地域別参加者は、西太平洋(60名)、東南アジア(47名)、東地中海(37名)で、国別上位はICM 2020 本会議のホスト国であるインドネシア(25名)と、日本(14名)、バングラデシュ(11名)であった。

【写真】ICM のFranka Cadée 会長(左)とヨルダン王母Muna 殿下(右)

オープニングセッションでのヨルダン王母Muna殿下のメッセージは、中東の母子保健に積極的に貢献している殿下ならではの力強い助産師職能への敬意と励ましと支援であった。また、会場で賑わう助産師の熱意と活発な活動も相まって、開催会場の医学大学総長に助産プログラムの新設を促す絶好の機会となった。このことは、助産師が少ない中東の地で開催した大きな成果となった。また、ICM戦略的目標のリーダーシップに関するFranka Cadée会長の講演では、世界の助産師のリーダーとして岡本喜代子前日本助産師会会長が紹介された。

最終日の西太平洋地域会議では下記の内容が協議され、活発な発言があった。①地域内の伝達:伝達プラットフォーム構築②次期地域理事や役員:従来通りで立候補③次期地域会議の形態、候補地:3地域合同ではなく西太平洋単独で開催(立候補はパプアニューギニア、香港)④ICM戦略的目標(質、公平性、リーダーシップ):ICM Global Standards による質の向上を加盟団体だけでなく非加盟団体へも伝達する努力、母子保健政策面への参加など

これらの結果は後日3地域合同会議のサマリーとしてICMから報告される。

今回の地域会議の様子はICMホームページから写真や動画で閲覧できる(https://internationalmidwives.org/外部リンクおよびhttp://www.midwivesdubai2018.org/外部リンク)。

  • 3年毎大会(2020年6月21〜25日インドネシア・バリで開催予定)