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2017年

11月号

国際助産師連盟

ICM新会長の紹介

国際助産師連盟(ICM)は、Franka Cadée(フランカ・キャデエ)氏が新ICM会長に就任することになったことを心から歓迎する。Francis Day-Stirk(フランシス・デイ-スターク)前会長は、2017年6月にカナダ・トロントで行われたICM3年毎大会*1の終了をもって6年間の任務を無事終了し、キャデエ氏はその後任として任務を引き継いだ(2017〜2020年)。

キャデエ氏は過去30年間、助産師とその活動に関して、戦略・政策開発・プロジェクト管理・他機関とのパートナーシップの分野において、専門性を発揮されてきた。また、募金活動・国際関係・研究と評価・助産師の啓発・助産師という職業の強化などにおいても実績を上げている。キャデエ氏は、助産活動に関する財源がさまざまに異なる国々に居住して仕事をしてきた経験を持ち、多様な文化的背景における助産活動の実情に精通している。彼女は人間的な助産ケアの強力な推進者であり、相手への敬意に満ちたケアと人権の尊重を助産師たちに奨励している。このような幅広いスキル・実績・能力を今後ICMの活動に遺憾なく発揮してくれることと確信している。

【写真】ICM理事会メンバー(写真前列左から4 番目がキャデエ新会長。後列左端は日本からアジア太平洋地域担当理事に就任した、九州大学の谷口初美氏。後列左から4 人目がペアマン事務局長)

現在、キャデエ氏はロイヤル・オランダ助産師協会(KNOV)で戦略・政策マネジャーを務めている。彼女は、twin2twinプロジェクト*2管理者として多くの人に知られている。過去、2002〜2008年にはICM理事会の会計責任者として、また2008〜2017年はKNOV代表としてICM評議会に参加してきた。

また、ICM3年毎大会開催前にトロントで開催されたICM評議会においては、ICMの新理事会の理事が選任された。半数は従来のメンバーが留任し、半数は新たなメンバーが選出されたことを報告する。

ICM 新会長からのメッセージ

現在は、助産活動とICMの発展にとって大きな転換期にあります。今年、ICM評議会は質とリーダーシップをさらに強化することを決定しました。新理事会は、評議会の決定した方向性に従って、これからの3年間の戦略的目標を最終的に決定します。Sally Pairman(サリー・ペアマン)専務局長と幹部チームの支援を得て、ICMは、女性と新生児たちが自律した助産師から丁寧な助産ケアが受けられるよう、その権利を、熱意をもって擁護し続けます。

これからの3年間、ICMが最優先させるのは、環境を整え人間的で平等な助産ケアを保証するために、世界の助産労働力を拡大できるよう提唱することです。ICMは女性たちとパートナーシップを組み、より健康的で幸せな世界を創造するために努力している関係者・政府・民間の社会的組織と協働して、質の高い助産サービスの総合計画を打ち立てることによって、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に合致する世界規模の健康の改善に貢献していきます。今後、ICMのパートナー、メンバー協会、そして寄付者および関係者にお会いして話し合いをするのを心待ちにしています。

  • 1.2017年ICM国際評議会と3年毎大会の模様は、本誌9月号でもご紹介しています。
  • 2.2カ国(主に先進国と開発途上国)の助産師協会がペアとなって、相手国との情報交換や技術を互いに学び合うtwinningプロジェクトと同義。