国際情報

国際交流

現在の日本は、世界でも最も高い水準の保健医療を保持しているといわれています。そのため本会も、世界の看護の質向上のために貢献・協力することが期待されています。 本会の国際事業の一つとして、上記目的のため、海外から研修生の受け入れを行っています。この研修は、ICN・ICM加盟各国看護師・助産師協会や(財)国際看護交流協会、国立国際医療研究センター等の関係団体から依頼されたもので、本会の組織や事業に関する講義を提供し、日本の看護の現状をお伝えしています。

日中韓看護学会

本会では中華護理学会と連携し、両国の看護職の情報交換と交流促進を図るため、1991年から2年に1度、日中看護学会を開催してきました。その中間年には、中華護理学会代表者の来日研修を実施してきました。

2008年に開催予定であった第11回日中看護学会は、北京オリンピックの開催に伴い実施いたしませんでしたが、日中二国間の交流から、他のアジアの国の看護師とも交流できる場について検討を進めてきた結果、中華護理学会創立100周年に合わせ、2009年8月に第1回日中韓看護学会を開催しました。

第2回日中韓看護学会は、本年11月20日(土曜日)から22日(月曜日)にかけて、学会テーマ:“看護職の役割範囲の拡大とステータスの向上”“Role expansion of Nurses and Improvement of Professional Status”のもと、聖路加看護大学にて開催されました。第3回は、韓国・ソウルで以下の通り開催されました。第4回は2014年に中国での開催を予定しております。会期が近づきましたら、こちらでご案内いたします。

【第3回日中韓看護学会】
開催日程 2011年10月25日(火曜日)〜27日(木曜日)
会場 韓国 ソウル市 梨花女子大学校 Ewha Womans University
学会テーマ

Nurses’ Social Responsibility and Role
看護職の社会的責任と役割[PDF118KB]PDFリンク

アジア看護師協会同盟会議(AANA)

アジア看護師協会同盟会議(AANA)は、東アジア看護フォーラム*1を前身として、アジア地域の看護師協会の連携と協働を強化することを目的に2003年(平成15年)に設立されました。現在12カ国(中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マカオ、マレーシア、モンゴル、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ)が加盟し、本会から代表者が出席しています。毎年、ICNアジアワークフォースフォーラムに合わせて開催されます。近年は、AANAとして宣言を採択し、公表しています。2009年は以下の「ジャカルタ宣言」を採択しました。この会議の様子については、毎年「協会ニュース12月号」「総会要項」等で報告しています。第7回は、2010年11月27日(土曜日)にマレーシアで開催の予定です。

【ジャカルタ宣言】

  • 健康は、個人にとって、普遍的な基本的権利であること
  • 看護ケアの焦点は、個人が自律的に健康的なライフスタイルを促進し維持できるようにすること
  • 看護ケアは、人種や民族、社会経済レベルを問わず、クライエント・システム(個人、家族、コミュニティ)にユニークで包括的なサービスを提供する24時間サービス提供体制であること
  • 看護専門職は、健康の促進および、疾病の予防、生活の質の向上に責任をもつこと
  • 看護職の移動(migration)は、現在、看護職のコンピテンシーと質の高い看護ケアのための規制に基づき、国を越えた専門職としての認知の平等性に関する意識を生みだすという、国際的な課題の一つとなっていること
  • 人々のニーズは急激に変化しており、看護職は、コンピテンシーに関する基準の確立を通じて、こうしたニーズに適切に応えられるよう、教育を受ける必要があること

以上のようなことを勘案して、アジア看護師協会連盟(AANA)の会員は、次のように宣言する:

  • 看護法を早急に策定し、看護システムの規制を図り、必要とされるコンピテンシーを定め、看護ケアの受け手である個人を保護し、看護職をケアに従事する専門職として方向づける
  • 看護法は、国を越えた専門職の認知の基盤となり、登録された者の数とコンピテンシーに関して、正確なデータを提供する

2009年11月25日、ジャカルタ

(参加10団体名称)

香港看護協会、インドネシア看護師協会、大韓看護協会、マカオ看護師協会、マレーシア看護師協会、フィリピン看護師協会、シンガポール看護師協会、台湾看護師協会、タイ看護師協会、日本看護協会

(翻訳:日本看護協会 国際部)

【ジャカルタ宣言】原文

  • Health is universal basic right of an individual.
  • The focus of nursing care is to make the individual independent for promoting and maintaining a healthy life style.
  • Nursing care is a twenty-four hour service in providing a unique and comprehensive care to the client system (individual, family, and community) without discrimination of race, ethnicity, and socio economic level.
  • Nursing professional is responsible for the promotion of health, prevention of diseases and improvement on the quality of life.
  • Migration of nurses is one of the main current international issues to create an awareness on the equality of professional recognition across countries based on the competences of nurses and the regulation for quality nursing care.
  • Population needs are rapidly changing and nurses need to be adequately prepared to meet these needs through the establishment of standard on competences.

THE MEMBERS OF ALLIANCE OF ASIAN NURSES ASSOCIATIONS (AANA) DECLARE THAT

  • The Nursing Act is urgently needed to regulate the nursing system, to set the required competences, to protect the individual as the recipient of nursing care, and to direct the nurses as a caring profession.
  • The Nursing Act provides the basis for recognition of the profession across countries and ensures accurate data on the numbers and competencies of those registered.

Jakarta, 25th November 2009

COLLEGE OF NURSING HONGKONG, INDONESIAN NATIONAL NURSES ASSOCIATION, KOREAN NURSES ASSOCIATION, NURSES ASSOCIATION OF MACAU, MALAYSIAN NURSES ASSOCIATION, PHILIPPINE NURSES ASSOCIATION, SINGAPORE NURSES ASSOCIATION, TAIWAN NURSES ASSOCIATION, THE NURSES‘ ASSOCIATION OF THAILAND, JAPANESE NURSING ASSOCIATION

*1:東アジア看護フォーラムは、東アジアの看護師協会が地域内の共通した看護問題について議論し、連携、協力して問題解決や看護の発展を図ることを目的に、1997年韓国看護師協会の発案のもと設立されました。加盟協会は、日本、韓国、マカオ、台湾、香港、フィリピン、モンゴル、中国の8カ国でした。1999年、2001年にもこのフォーラムは開催されています。2003年に、このフォーラムを東アジアに限定せずアジア地域に拡大することを決定し、名称を「アジア看護フォーラム」と変更しました。マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイが新たに加入しました。
2003年「アジア看護フォーラム」に名称変更すると同時に、今後のアジア地域の看護師協会の連携と協働を強化することを目的にした組織体として「アジア看護師協会同盟(AANA)」が設立されました。第1回を2004年にタイで開催しました。

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