日本看護協会とは

専務理事からのワークリポート

月刊『看護』2017年7月号より

専務理事 井伊久美子

専務理事 井伊久美子

平成29年度第1回理事会(5月12日)、第2回常務理事会(5月19日)

第1回理事会

【協  議  事  項】
  • 学校教育法改正に伴う専門職大学創設に関する本会方針を承認

    現在、第193回国会において、学校教育法の改正が審議されており、新たに「専門職大学」が創設される見込みである。これに対する本会方針を決定した。

  • 新たな奨学金事業について承認

    経緯:
    本会は、公益財団法人国際看護交流協会より、残余財産の受贈および奨学金事業継承の依頼があり、平成28年度第4回理事会にて譲り受けることを決定した。この譲り受けた奨学金事業の継承について、新奨学金制度の創設を検討した。
    新奨学金制度:
    既存の公益目的事業給付型奨学金である高橋美智大学院教育(看護管理)奨学金制度に準ずるかたちで創設する。

    ①目的
    国際看護に関する実践、あるいは教育研究を通して看護の実践および国際社会に貢献できる人材を支援し、看護の質の向上につなげる。この場合の国際看護とは国際保健、国際協力、国際交流など広い考え方を含める。また日本国内で制度未整備の分野に関する先駆的知見、技術等を国内での活用につなげることを目的として、現在利用可能な給付型奨学金制度が少ないナースプラクティショナー(NP)養成課程在籍者も対象とする。

    ②奨学金制度
    名称:小倉一春大学院教育(国際看護等)奨学金、対象:看護系大学院において国際看護またはNP養成課程に在籍する者、方法:給付型(原則返還なし)、支給額:1人60万円、1年間の募集人数:年間6名程度(計29名程度)
    *平成30年度から5年間の運用とする

  • 平成28年度決算報告書・監査報告書を承認

    平成28年度資金収支計算書の決算における収支差額は、予算額のマイナス3億3200万円に対してプラス2億4000万円となった。事業活動支出の決算額を予算額と比較すると、予算額57億3200万円に対し決算額は51億7500万円であり5億5700万円の差異が生じたが、主な理由は次の通りである。①会議費や謝金、旅費交通費等の実際の支出が予算を下回った、②予算を下回る額で委託業者等の選定を行った、③負担額減免や円高によりICN会費の支払額が予算を下回ったなど事業費予算を効果的に活用することができたなど。これらの結果、事業活動収支差額は予算額を5億4300万円上回り、プラス5億7500万円の資金収支差額となった。投資活動収支差額は予算を8300万円下回り、マイナス2億8700万円の資金収支差額となった。また、当初1億4500万円計上していた予備費の使用は1500万円であった。これらを受け、平成27年度から15億6300万円繰り越された資金の繰越額は、平成28年度から平成29年度に向けて18億300万円に増加した。

    公益法人の財務3基準の適合状況は以下の通り。

    ①収支相償については、正味財産増減計算書における公益目的事業の経常収益(33億円)が公益目的事業の経常費用(39億円)を下回り、他の調整項目を加えた結果でも基準を満たしている。

    ②公益目的事業比率については、正味財産増減計算書における全事業の経常費用(53億7700万円)に対する公益目的事業の経常費用(38億9400万円)の比率が約72%と、50%を超えるため基準を満たしている。

    ③遊休財産額については、その額が公益目的事業の1年分の額を超えないことが求められている。貸借対照表をもとに算定した遊休財産額は、平成28年度末約24億円で、正味財産増減計算書に反映された公益目的事業の経常費用38億9400万円を超えないため基準を満たしている。

  • 平成28年度決算確定に伴う、平成29年度資金収支予算書および収支予算書の変更を承認

    平成28年度決算の確定に伴い、平成28年度第6回理事会で承認された平成29年度資金収支予算書および収支予算書における前期繰越収支差額、一般正味財産期首残高および指定正味財産期首残高が確定したため、これらを確定額で表示する。また、資金収支予算書および収支予算書を決算後の通常総会報告用書類とし、本会公式ホームページ等で情報公開する。

第2回常務理事会

【協  議  事  項】
  • 平成29年度認定看護師制度再構築準備室 活動計画を承認

    認定看護師制度の再構築に向けた具体的な検討を開始する

    ①現行の認定看護師制度の評価と課題整理:

    ・関係者(認定看護師、看護管理者、認定看護師教育機関、関連学会等)への調査および意見集約
    ・新たな認定看護師制度の再構築検討のための内部プロジェクトを設置し、制度評価と課題の整理

    ②新たな認定看護師の役割機能および分野に関する検討:

    ・2025年に向けて認定看護師に求められる役割機能
    ・認定看護師分野の再編の検討

    ③新たな認定看護師制度の仕組みの検討:

    ・個人および教育機関の認定、更新等の検討
    *平成29年度第6回理事会に新たな認定看護師制度案を提案予定。

  • 高濃度カリウム製剤投与方法間違い 撲滅キャンペーンについて

    平成28年度医療安全特別委員会において、重大な医療事故(高濃度カリウム製剤誤投与等)が、再発防止策が示されているにもかかわらず頻発していることが問題提起された。関係機関等からの公的な情報だけでは再発を防げておらず、本会として今年度「高濃度カリウム製剤投与方法間違い 撲滅キャンペーン」活動に取り組み、再発防止をめざす。
    *協会ニュースの掲載やチラシ、ステッカー等作成を順次実施していく。