日本看護協会とは

会長の手帳(日本看護協会 会長 福井トシ子)

月刊『看護』2018年7月号より

Nursing Nowキャンペーン

2018年5月15日から19日まで、ジュネーブで開催された国際看護師協会(ICN)、各国看護師協会(NNA)共同会議および、三者合同会議(各国看護協会会長会議、主任看護・助産官/規制担当者会議)に出席してきました。

2018年2月27日から開始したNursing NowキャンペーンをICN、世界保健機関(WHO)が、パートナーとして積極的に推進することになった経緯等(本誌3月号60ページ参照)の説明が行われました。

このキャンペーンの目的は、世界の看護の地位とイメージの向上、看護が達成できることの表明、およびユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けた看護師の貢献の最大化の実現により世界の健康を向上することです。このキャンペーンを推進するために、ソーシャルメディアで使用する5つのツールキット(メッセージや画像)が準備されています。その内容は、「看護師や助産師へのエンパワメント」「看護師や助産師が健康の促進、病気の予防、治療の提供を支援すること」「政策と意思決定の中心に看護師や助産師を配置すること」「UHCを達成するためには、看護師や助産師が欠かせないこと」、そして、「看護職の労働条件をよくし、リーダーシップスキルを向上させることで、社会の人々の健康を増進し、女性の能力および地域経済を活性化することができるため、看護職への投資を増やす状況をつくること」というものです。

このようなソーシャルメディアツールキットを活用して、看護職の活躍が推進されていくと、男女共同参画、人権尊重、保健医療福祉が推進され、経済効果も期待できます。世界の看護職は、2070万人です。看護職が、男女共同参画、人権尊重、経済効果に貢献することができるということを、大々的に広めようとしているのが、Nursing Nowキャンペーンです。

ICNウェブサイトには、Nursing Now特設サイト外部リンクが構築されています。また、2018年2月のプレスリリースには、Nursing Nowキャンペーン開始イベント(2018年2月27日開催)の情報が掲載されました。「世界的な看護キャンペーンが世界中の看護師および保健医療リーダーたちとともにケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃によって開始された」ことが紹介されています。

キャンペーン期間は2018〜2020年で、ナイチンゲール生誕200年記念の一環として、2020年に進捗報告書を発行し、終了予定とされています。

日本の医療ワーカーは、約300万人、看護職はその半数以上を占める約170万人です。170万人が結集し、わが国の人々の健康と福祉のため、今いるところで最善を尽くし、看護職の存在意義を一層高めていきたいものです。