日本看護協会とは

副会長活動ダイジェスト

月刊『看護』2017年10月号より

副会長  菊池  令子

副会長 菊池令子

【30年度改定に向けた議論の第1ラウンド終了―第358回中医協総会(8月9日)】

平成30年度診療報酬・介護報酬同時改定に向けて、昨年12月から議論が開始されており、主な議論が一巡しました。この間、診療報酬・介護報酬関係者による意見交換会も2回開催され、4つのテーマ「看取り」「訪問看護」「リハビリテーション」「関係者・関係機関間の調整・連携」の議論の結果も中医協に報告されています。8月の中医協では、これまでの主な議論「入院医療、外来医療、在宅医療、横断的事項(かかりつけ医機能、事務の効率化・合理化及び情報の利活用)、歯科医療、調剤報酬」の概要が報告されました。「入院基本料」については、入院医療に係る基本的な療養に係る費用(環境、看護師等の確保、医学管理の確保等)を評価するものですが、「主に看護配置等の要件で段階的に設定されており、患者の状態や診療の効率性等の要素も考慮する必要があるのではないか」と論点が提示されています。中医協では、これから秋まで第2ラウンド、冬に第3ラウンドの議論を行い、来年1月の答申をめざします。

副会長  齋藤  訓子

副会長 齋藤訓子

【わが町で看取る】

ときどき、看護系大学院で看護政策の講義をと声がかかる。先日は北の大地の大学院に出かけた。講義では地域包括ケアシステムと地域医療構想に触れるが、今後数年は地域の状況を分析し、どのようなケア提供体制を構築するかが大きな課題となる。在宅医療の推進がうたわれているが、北の大地である。面積が広いので移動距離が長く、また冬場悪天候だと移動の手段がない。訪問看護は1日に2件ぐらいしかまわれない状況も起きる。大学院生から「自宅で最期はベストだけど、サービス提供が困難。まずは“わが町で看取る”という考え方で整備をしたい」と意見があった。資源や土地の状況によっては隣町に出る状況もあるのだろう。そのような状況を回避するために少ない資源をどうするかが突きつけられている。私事だが、この夏、最愛の母を見送った。母の療養を通じて地域包括ケア提供体制、看取り、病院内のケア提供の課題が見えた。最後のプレゼントと思って仕事に生かしていきたい。

副会長  秋山  智弥

副会長 秋山智弥

【激動期を目前に、看護職としてのアイデンティティ確立を】

8月19・20日に第21回日本看護管理学会学術集会が横浜で開催されました。4700人を超える参加者で会場はあふれんばかりの熱気に包まれました。団塊の世代が後期高齢者となる2025年、そしてその先にある人口減少、税収減少のフェーズ。そうした激動期を目前に、参加者1人ひとりが「今の立ち位置で何ができるのか」「何をなすべきか」を真剣に考え、多くのヒントと新たな課題を見つけて帰っていかれたように思います。社会から多くの期待が看護に寄せられる時代。それだけに、看護職自身がもっと看護職としてのアイデンティティを確立しておかなければならないとも感じます。看護師が行うことに看護でないことは何一つありません。相手が望むと望まないとにかかわらず、常に相手に関心を注ぎ、働きかけつつ反応を評価し、手を変え品を変え、最大のアウトカムを引き出すことこそが看護職共通の務めだと再認識いたします。たとえそれが医療行為であろうとも、介助行為であろうとも。