副会長活動ダイジェスト
機関誌「看護」2025年12月号より
副会長 任 和子

半分の熱量で伝える看護の魅力
少子化が進み、18歳人口の減少は高等教育全体に大きな影響を与えています。看護の基礎教育も例外ではなく、今年の地区別法人会員会では、看護師の基礎教育が議題として取り上げられました。本会では、これからの社会や医療に対応できる看護師を育成するため、基礎教育の4年制化を進めています。量から質への転換が求められていますが、課題は地域ごとに異なります。入学者減少や都市部への集中が続き、地方では看護師の確保が難しくなっています。奨学金等の支援策を講じても、地域定着には十分結び付いていないとの声もあります。こうした中で、若い世代に看護の魅力をどう伝えるか、私自身も考えさせられます。看護を語るとつい熱くなる私に、大学生の娘が「熱量は50%でいい。残りの半分は相手の考えが入る余白に」と助言してくれました。伝える側が少し力を抜くことで、受け取る側の想像や共感が広がるのかもしれません。看護の可能性とやりがいを、そんな余白を大切にしながら、次の世代へ伝えていきたいと思います。
副会長 山本 則子

第21回「ヘルシー・ソサエティ賞」の受賞者の発表
第21回「ヘルシー・ソサエティ賞」授賞式に出席しました。ヘルシー・ソサエティ賞は、日本看護協会と日本イーライリリー株式会社が共催する、健全な社会と地域社会、国民のQOLの向上に貢献した方々をたたえることを目的に創設された賞です。今年の受賞者は、木村利人氏(早稲田大学名誉教授)、玉井義臣氏(あしなが運動創始者)、佐藤美穂子氏(日本訪問看護財団理事)、永田久美子氏(認知症介護研究・研修東京センター副センター長)、小井戸雄一氏(国立健康危機管理研究機構危機管理・運営局DMAT事務局長)でした。それぞれのテーマに長年取り組まれてきた方々の言葉に感銘を受けました。また、過去の受賞者も出席されており、この方々のおかげで今日の日本のヘルスケアが今ある姿となり、私たちがその結果を享受できていることをあらためて感じました。日本訪問看護財団の佐藤氏とはこれまで多くの仕事をご一緒させていただいており、いつも晴れやかな笑顔と元気な声に励まされています。皆さま、おめでとうございます!
副会長 勝又 浜子

2040年を見据えた保健師活動のあり方
地域保健法の制定によって保健事業は市町村が中心的な役割を担うことになり、多様化する保健活動の課題解決のために「市町村保健活動の再構築に関する検討会」が開催され、2007年に報告書が取りまとめられました。その中で、「保健師が複数の部署に配置されている場合は組織横断的な取り組みができるよう、保健衛生部門に技術的に指導調整する統括的な役割を持つ者を置くこと。それにより人材育成や、地域の健康ニーズ・課題を共有でき、それに即した保健活動の企画立案に寄与できる。また、職種の配置を決定するプロセスにも参加することが必要」との記載があります。以前より統括保健師の考え方は、都道府県・市町村本庁などで組織を横断的にまとめ、保健師の人材育成等への参画ができる者と言われています。単に保健所で健康危機管理を調整するのではないことについて、今年6月より始まった「2040年を見据えた保健師活動のあり方に関する検討会」では議論すべきと考え、厚生労働省に対し意見を述べていきます。
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