看護実践情報

看護師職能委員会Ⅱ(介護・福祉関係施設・在宅等領域)

職能委員会の活動

概要

2018 年度は、地域包括ケアシステムの推進に向け、地域の医療と介護の連携を図る視点から、診療所の看護職を含めた組織化を進めていくことと、近年、地域に中・重度療養者が増加しニーズも多様化し、療養者・看護職双方の安全上の課題が顕在化していたため、「暮らしの場で働く看護職」が考えるべきリスクについて、意見集約・課題発見を行うとともに、このテーマで3 年間内容を熟成していくこととしました。 19 年度は、看護職の課題発見と情報収集、状況共有(特に診療所勤務の看護師)による組織強化策を検討するとともに、リスク管理について課題の明確化と対策を検討し、意見を収集していきます。

目的

都道府県看護協会と連携を図りながら、本職能委員会に関わる課題発見・意見集約を行い、会長に助言する。

内容

  • 看護師職能委員会Uと関連会議の開催
  • 訪問看護、介護施設、診療所等で働く看護職の課題発見と情報共有による組織強化策を検討する
  • 看護管理者が考えるべき労働者及び療養者のリスク管理について、課題の明確化と対策の検討、意見集約を行う
  • 都道府県看護協会と連携をとり、各会議及び都道府県看護協会看護師職能委員会Uの活動に関する情報収集による介護関連事業に関する情報収集及び各都道府県看護協会看護師職能委員会Uの活動状況の共有
  • 看護師職能委員会U及び都道府県看護協会看護師職能委員会U活動の広報を通じた委員会活動
  • 地域包括ケアシステムの推進において、所属を越えた看護職間の連携に向けての情報収集・課題発見

資料

2019年6月7日に開催した全国職能交流集会の検討資料はキャリナース内の「資料室 > 職能集会検討資料」からご覧いただけます。

集会・会議

【2018年度 第1回(8月8日)】

組織強化の重要性を語る荒木委員長
暮らしを支える看護職への期待に応える職能目指し認識共有

荒木暁子委員長は冒頭で「あらゆる場・対象に看護を提供する上で、看護師Ⅱ領域に期待が寄せられている」とあいさつ。その上で、看護職が力を発揮できるよう日本看護協会として、処遇改善や人材確保に関する要望活動を行っていることを紹介し、組織力強化への協力を呼び掛けた。

続けて、2018年度の重点政策・重点事業、看護師職能委員会Ⅱの活動方針を解説。これを受けたグループ討議では、①看護管理者が考えるべき労働者および療養者のリスク管理②訪問看護、介護施設、診療所等で働く看護職の課題と情報共有による組織強化策―について話し合った。①では、暴力・ハラスメントの実態や職員の心身的な負担、災害時のリスク管理などについてさまざまな意見が出された。②では、診療所で働く看護職の入会率の低さや研修参加が困難な現状とその対策について共有した。

後半はまず、松江市立病院副看護局長の吉岡佐知子氏が倫理的な視点を踏まえた高齢者へのケアについて講演。意思確認ができる段階から、早期・継続的に適切なアドバンス・ケア・プランニングを行うことや、多職種で話し合える風土・仕組みをつくり、倫理的感受性を高める重要性を語った。

慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室の山岸暁美氏の講演では、診療所で働く看護職の動向などの現状を紹介。治療に重きを置く医師と生活に重きを置く看護師が協働する必要性について話した。また、各地域の看護の機能として、ヘルスアセスメント、自立支援や意思決定支援、社会的処方の受け皿づくりなどに関し、参加者に示唆を与えた。