看護実践情報

看護師職能委員会 I(病院領域)の集会・会議

全国看護師職能委員長会 I 〜病院領域〜

【2017年度 第1回(8月2日)】

多職種連携における看護の役割や協働の現状を共有

新任の熊谷雅美委員長=写真=は、病院における看護を取り巻く環境がここ数年で大きく変化し、特に連携する職種が多様化したことや、地域へ目を向ける意識が高まったことに触れ「地域とどのようにつながり、どうデザインするかを考える時代となった。看護から発信していくべきものもたくさんあると思う。共に取り組みたい」と呼び掛けた。

事業報告では、本会が提案する「病院で働く看護職の賃金のあり方」の普及に向けた取り組みが紹介された。続く本年度の活動方針については、熊谷委員長より昨年度の活動を踏まえ、「看護師長への支援・教育に関する取り組みの広がりに向けた情報提供・課題発見」を行うことが伝えられた。さらに、在院期間の短縮やチーム医療の推進によってさまざまな職種と多様な場面で連携することが求められているため「多職種協働時代における病院の看護職と他職種の連携や協働のあり方に関する情報収集・課題発見」に取り組むことを示した。

その後、「病院における看護職と他職種との連携や協働、役割分担に関する現状」をテーマに、グループ討議が行われた。各グループからは、薬剤師やリハビリスタッフらとの考え方の違いや、多職種カンファレンスにおける課題などに関する意見が出された。

最後に熊谷委員長は「さまざまな職種に加え、それらで構成されたチームが患者に関わるようになっており、看護職が全体のマネジメントを行う必要性などが共有できた。今後、課題を明確にしていきたい」と述べた。

最後に、川本委員長が「看護師長の役割発揮を考える上で大事なことは『視野を広げる』『つながりを広げる』こと。それによりさまざまな見方や考え方ができる」とまとめた。

【2017年度 第2回(3月15日)】

医療チームにおける病棟の看護師の担うべき役割を考える

冒頭、熊谷雅美委員長= 写真=は「病院の看護職に求められる役割が複雑になっているが、地域包括ケアシステム推進に向けて、病院における看護の機能を拡充するため取り組みたい」とあいさつした。

次に、2017年度の活動によって、病棟内での多職種連携において、各職種の得た情報が統合されずケアを一貫して行えないことや、連携する職種間で互いの役割が十分に理解されていないなどの課題が報告された。その上で、18年度は①多職種連携における病棟の看護師のさらなる専門性の発揮に向けた情報収集・課題発見・意見集約②地域包括ケアシステム推進のための看護管理者の連携に関する情報収集・課題発見に取り組むとした。

関連事業報告では「看護職の健康と安全に配慮した労働安全衛生ガイドライン」について説明を行った。さらに情報提供では、看護師長への支援・教育に関するヒアリング結果が報告され、ベテラン看護師長の実践と理論を組み合わせた研修や目標管理面接を活用し、個々の看護師長の看護管理能力を育成する取り組みを紹介した。

その後「医療チームにおける病棟の看護師の担うべき役割」をテーマにグループ討議を行った。各グループの発表では、「看護師がケアの提供の中心を担うことが必要」との考えが共通していた。

各グループの発表を受け、熊谷委員長は「医療現場でのタスクシフトを促す流れがある中で、看護が本当に担うべき役割を見極めることが必要。今後も共に考えていきたい」と述べた。