「カリウム製剤投与間違い撲滅キャンペーン」(2017年度事業)
ヒヤリ・ハット事例の中で最も報告が多いのは、薬剤が関連する事例です。中でもカリウム製剤は、投与量や投与方法を間違うと不整脈や心停止など重大な事象につながります。そのため、医療機関における事故防止対策をはじめ、製薬会社による製剤の包装や販売名称の変更、国や医療関係団体が注意喚起を行ってきました。しかし、事故は依然としてなくなっていません。
カリウム製剤の投与間違いの撲滅には医療関係者全体の取り組みが不可欠です。2017年度日本看護協会(以下:本会)では、カリウム製剤の投与間違いの撲滅と死亡事故「ゼロ」を目指して、厚生労働省をはじめ医療関係団体の後援を得て、日本病院薬剤師会と協働で、「カリウム製剤投与間違い撲滅キャンペーン」(以下:撲滅キャンペーン)に取り組みました。
【日本看護協会が撲滅キャンペーンで実施した主な取り組み】
- チラシ・ポスターの制作、配布
- 撲滅キャンペーン特設サイトの開設
- 機関誌「看護」/11月号特集・連載「医療安全TOPICS」
- 機関紙 協会ニュース(鼎談の予定)
- パネルディスカッション 〜第21回医療の質・安全学会学術集会〜
- 取り組み事例の募集