国際情報

ICMの動き

2015年 | 2014年 | 2013年 | 2012年 |

日本看護協会出版会『看護』より、「ICMの動き」を定期的に転載しています。

2015年

【12月号】

ICM会長  フランシス・デイ-スターク Frances Day-Stirk

チャレンジに向けて最新の情報を得る

9月の北半球は、夏から冬への移行期である秋の始まりです。私にとっては、旅行とさまざまな活動がびっしり詰まった、とても忙しいけれども多様な活動の時間です。

9月第2週、ICMは2日間にわたるステークホールダー・エンゲージメント会議をオランダのデン・ハーグで開催しました。パートナーやステークホールダーとかかわりを持ち、私たちのビジョン、2014〜2017年の戦略的方向性、ICMの活動プログラムを共有するためです。出席者たちは活発な議論を交わし、ICMへの関心と支持を高めました。

続いて、私はジュネーブに行きました。世界保健機関「2016〜2020看護・助産のための戦略的方向性」の開発に関するコンサルテーション会議に出席するためです。WHOの6地域から、看護・助産の代表が、このテーマを前進させるために出席。看護・助産のテクニカルオフィサーで、国際看護のエキスパートであるAnnette Mwansa Nkowaneが議長を務めました。この会議の議事録は、2015年11月2〜20日に開催される2回目の会議までにまとめられることになっています。

次に出席したのはニューヨークで行われた国連総会(UNGA)です。これは多くの意味でとても重要な会議でした。まず、今年はUNGA 設立70周年の節目であり、ローマ法王もニューヨークを訪問していました。また、持続可能な開発目標(SDGs)が採択され、女性・子ども・青年の健康のための国連議長戦略が開始されることになっていたからです。この戦略は、2015〜2030年にわたる次の開発課題に関する取り組みの開始を意味していました。開発課題は17の持続可能な目標と169のターゲットに基づいており、今後15年間の意欲的で包括的かつ変革的な指針を提供するものです。

会議後に、私はジンバブエの副大統領であるジョイス・ムジュル氏に表敬の電話を入れました。そして、ICMのビジョンや使命、そして特にジンバブエと関連する部分のSoWMy2014について、それが母子の健康を改善するために示唆することを伝えました。さらに、政府、特に保健大臣とSoWMy2014との架け橋になってほしいということ、そしてジンバブエ助産師協会を設立する支援をしてほしいということも話しました。

私たちは、42の国と多くの市民団体、学術研究機関、宗教を基盤とした民間組織などとともに、国連の世界戦略に呼応し、それを支持するための具体的なコミットメントを表明しました。

助産師がSDGsと女性・子ども・青年の健康のための世界戦略で主要な役割を担っていることに疑いの余地はありません。そして、ICMは助産師、助産師教育、ケアの質を改善するサービスに対して投資を促すためのロビー活動を継続していきます。

けれども、すべての助産師が、将来待ち受けているチャレンジに立ち上がらなければなりません。私たちは、コミュニティについての最新の情報を持っていなければなりません。知識は力だということをどうぞ忘れないでいてください。

だから、私たちは効果的な政策のためにエビデンスを生み出し、意思決定者たちにそのエビデンスを使って情報提供し、助産師への投資を主張しなければなりません。研究活動をして、助産師についてのデータを生み出さなければならないのです。私たちは、他の医療専門職や関係者との連帯と結束の中で協働して、助産師の仕事が医療機関の中に組み込まれるようにしなければなりません。

ますます忙しくなりますが、私は、今後も皆さんとともに進歩の歩みを続けていくことを楽しみにしています。 

このページの先頭へ


【11月号】

日本看護協会常任理事  福井トシ子

「大西洋から太平洋へ」2つの地域会議(8月10日付ICMウェブサイトニュース/フランシス・デイ- スタークICM会長のダイアリーより一部抜粋)*1

今回はフランシス・デイ-スタークICM会長の レポートから、地域会議を振り返ります。

ICMは3年毎大会開催年の間に“地域会議”を開催します。運営は主催を立候補する主催協会に委ねられ、ICM本部と地域代表と協働して進めます。これはICMの名で行う、大きな責任を伴う大事業です。

第5回ICMアメリカ地域会議は、スリナム共和国で7月15〜17日に開催されました(スリナム助産師協会が主催)。私は地域代表のIrene De La TorreとSandra Oyarzo Torresとともに参加しました。

Suze Holband スリナム助産師協会会長のチームによる、20カ国200人の参加者へのおもてなしは素晴らしいものでした。その他、FIGO(国際産婦人科連合)の最高責任者、PAHO(全米保健機構)および国連人口基金の代表者らが参加しました。参加者全員が会議での発表やイベントをとても楽しんでいました。また、CRMA*2とFLO*3という同地域の協会の方々と会い、彼らの課題や今後の大きな発展について知ることができました。次回2018年10月のICMアメリカ地域会議は、パラグアイ共和国での開催です。

7月20日〜22日には第11回ICMアジア太平洋地域会議が横浜で開催されました。主催の責を担ったのは、坂本すが日本看護協会会長、岡本喜代子日本助産師会会長、高田昌代日本助産学会理事長です。37カ国・地域から約3200人と多くの方々が参加し、会場は盛況でした。開会式では秋篠宮妃殿下から励ましのお言葉をいただきました。WHOパネルや多くの調査研究の発表があり、いくつかのセッションで“twinning”*4について取り上げられました。日本とモンゴルの助産師のためのtwinning ワークショップではICMが進行役を務めました。

地域会議では世界的な視点から、会員資格の業務以外の同地域へのサポートと、ICMが同地域で行っていることについて情報共有されました。また、「The South Asia Midwives Journal」などのイニシアチブについても共有されました。独特な職業としての助産師と助産を可視化することへの挑戦は引き続き、この地域での課題です。近藤潤子氏やSylvia Fung氏ら、以前のICM理事会メンバーにもお会いでき、素敵な機会でした。

異なる地域、多様な地域であっても、共通の課題があります。そして、地域で助産が改善されていくめざましい過程を見ることは希望を与えるものでした。有名な愛育病院と、山本助産院などの助産院2カ所を訪問する機会を得て、そこでは助産師や助産師学生、妊産婦と新生児に会うことができました。

ICM会長は会期終了後も日本に滞在され、日本の助産師の活動を高く評価してくださいました。ICMアジア太平洋地域会議・助産学術集会に参加してくださいました皆さま、ご支援くださいました皆さま、ありがとうございました。

  • 1  詳細はhttp://www.internationalmidwives.org/news/?nid=286外部リンク
  • 2  Caribbean Regional Midwives Association
  • 3  The Federation of Latin American Midwives
  • 4  課題の多い国と先進国が連携して、課題の多い国の課題解決を支援すること

このページの先頭へ


【9月号】

ICM会長  フランシス・デイ-スターク Frances Day-Stirk

世界中の助産師たちの社会貢献活動

今年は早くから祝福すべきことが数多くあります。5月5日「国際助産師の日」には世界各地で助産師が集合し、踊り、歌い、この素晴らしい職業について話し合いました。また世界各地における助産師の業績がさまざまな形で表彰されました。

世界のあらゆる女性と赤ちゃんのために、出産をより安全なものにする仕事がさまざまなレベルで継続されています。私は、4月にロンドンで開催された「妊産婦及び乳幼児の健康を守るためのパートナーシップ」(PMNCH)の第16回理事会に出席しました。優先課題は、新たな持続可能な開発目標、女性と子どもと青少年のための次の世界戦略、世界的財政力などでした。

5月はとても忙しい月でした。私はヨーロッパ周産期医学会(EAPM)とヨーロッパ助産師協会(EMA)が主導してポルトガルで開催した「第2回ヨーロッパ分娩期ケア会議」に出席し、母親と赤ちゃんに優しいコンセプトについて基調講演を行いました。また、カリフォルニア州サンタバーバラの素晴らしい女性たちによって、非営利団体Direct Reliefを支援するために企画された母の日の募金イベントでも講演しました。Direct Reliefは助産師やICMを擁護するために素晴らしい仕事をしています。

偶然、このイベントでカリフォルニア滞在中にネパールの大地震のニュースが流れました。テレビにはDirect Reliefのスタッフが、テントやICM認定の助産師キットを配布し、同NPO会長のトーマス・タイ氏がテントを張り援助している姿が映し出されていました。私はすぐにタイ氏にメールを送り、ネパール助産師協会(MIDSON)を支援してもらえないかと尋ねました。その結果、Direct Reliefは、MIDSONが人々にサービスを提供できるように寛大な寄付を提供し、また助産師キットとテントを入手できるようにもしてくれたのでした。母の日の募金イベントでは、Direct Relief のために10万ドル(約1200万円)が集まりました。

6月には、ポルトガルで開催された第1回国際助産専門大学会議で基調講演を行いました。ノルウェーで開催されたレールダル社主催のミーティングやソウルのICN(国際看護師協会)学術集会にも出席しました。また、ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院で初めて開催された「女性と健康:持続可能な発展への鍵」ランセット委員会にも出席しました。これは、“女性の4健康”から“女性と4健康”へと重要な考え方の移行を示すものとなりました。委員会では「女性による社会への貢献が認識されなければ、新たな2015年以降の継続可能な世界目標は、遠く離れたユートピアほどの意味も持たなくなる」ということが指摘されました。

この原稿を執筆している今、スリナムでICMアメリカ地域会議が、そして日本ではICMアジア太平洋地域会議・助産学術集会が開催されています。ユートピアを少しでも近いものにするために、皆さん一緒に努力を重ねていきましょう!

  • Direct Relief:貧困や緊急事態によって影響を受けた人々の健康と生活の改善を目的とする非営利団体

このページの先頭へ


【8月号】

日本看護協会常任理事  福井トシ子

2015年「Midwives for Life 賞」(5月5日付ICM ウェブサイトニュースより)*1

5月5日の「国際助産師の日」を祝して、ICMとサノフィ・エスポワール企業財団は、女性と新生児の健康を改善するための助産師による10のイニシアチブ(新たな取り組み)に対して、賞を贈りました。これらのイニシアチブはすべて、資源の限られた国々で母子の死亡率を減少させ、女性と新生児の健康を改善することを目的としています。

世界の助産師は「Connecting Midwives」という参加型プラットフォームを通じて、各自のプロジェクトを公表。フランスとアフリカの助産師および公衆衛生・産科・婦人科を専門とする医師で構成される委員会が、10の受賞プロジェクトを決定しました。イニシアチブの刷新的な性格、地域への利益、地域の能力または他地域でのプロジェクトを再現する能力の強化などの基準に基づくものです。

受賞される10人の助産師は、以下の方々です。

(1)Robyn Sheldon氏(南アフリカ):患者の健康をよりよく確保し、虐待を防止できるよう、助産師の労働条件の改善をめざすプロジェクト

(2)Saida Chaker Metalss氏(モロッコ):助産師の技術をチェックして訓練の質を高め、タンジールの貧しい地域で極貧生活を送るシングルマザーや女性たちの出産を準備するプロジェクト

(3)Franka Cadée 氏(オランダ/シエラレオネ/モロッコ):オランダ・シエラレオネ・モロッコの助産師間の協力と経験の共有を促進するネットワーク「Twin2twin」を主催

(4)Marlene Sama氏(コンゴ民主共和国):南キヴ地域の危険にさらされた状況での、女性の“顧みられない病気”*2のケアに重点を置くプロジェクト

(5)Bupe Mwamba氏(ザンビア):新生児の死亡率を減らすために、臍帯結紮を遅らせる試みについて助産師の認識と訓練を発展させるのに役立つプロジェクト

(6)Clémence Inguenault Schantz氏(カンボジア):カンボジアで非常に高い率で行われている会陰切開術を減らすため、プノンペンの病院の助産師200人が、会陰の病理生理学の訓練を受けることを可能にするプロジェクト

(7)Delphine Wolff氏(インド):インド南部の孤立したタミル族での参加型地域教育を通して、母子の死亡率を減らすことに役立っているプロジェクト

(8)岡本喜代子氏(モンゴル/日本):モンゴルの妊婦の肥満が原因で起こる、母親と新生児の死亡率の高さの問題を提起するために、日本の助産師たちが自身の経験を分かち合うプロジェクト

(9)Sandrine Camuzaux氏(バヌアツ):バヌアツでの主な継続した訓練プロジェクトにより周産期ケアの不足によるインパクトを減らすプロジェクト

(10)Lilian Gertrude氏(ジンバブエ):妊娠と出産を通して女性の人権・選択・尊厳を促進するプロジェクト


受賞者には、所属協会を代表して5000ユーロが授与されます。その賞金は、各プロジェクトの実施と、母子の死亡率が現在も高い国々での少女・女性・新生児の健康の改善に役立てられます。

日本助産師会の岡本喜代子会長の受賞を、日本のすべての助産師がたたえます。

このページの先頭へ


【6月号】

ICM会長  フランシス・デイ-スターク Frances Day-Stirk

「国際助産師の日」に向けた世界各地のプロジェクト―よりよい明日をつくる助産師

ICM では現在、5月5日に開催される「国際助産師の日」のイベント準備におおわらわです。今年のテーマは「Midwives:for a better tomorrow」(よりよい明日をつくる助産師)。世界各地で多くの助産師協会や助産師が、この特別な日のために、助産活動への認識を高めたり、お互いの連帯を強めたり、私たちがいつも心にかけている「女性やその家族たちとの連携」を広げるべく、さまざまなイベントを企画しています。

今年、私たちはWhite Ribbon Alliance(ホワイトリボン同盟)やDreams for Birth(出産に向けての夢)といったパートナーと連携して、マルチメディアプロジェクトを実施します。ツイッター上でハッシュタグ「#IDM2015」「#Dreams4birth」を使って短編フィルムやソーシャルメディアをフォローすることができます。

  • 「ジュネーブ対話」におけるメッセージ
    ICMはあらゆるレベルにおいて、助産のロビー活動を続けています。WHO事務局長Margaret Chan氏は2月、助産師について論じるために開催されたイベントGeneva Dialogue(ジュネーブ対話)で「私たちには、助産師が、助産師が、助産師が必要なのです。現代において、出産のために死ぬような女性がいてはいけません。質の高い妊婦ケアを提供できないことは、政治的問題です」と述べました

    このイベントは、国連事務総長が新たに主導するGlobal Strategy for Women’s and Children’s Health(女性と子どもたちの健康を守る世界戦略)が、持続可能な開発目標を9月に決定する前に、助産師の必要性を国連に届けることを目的にしています。オープニングイベントとして、スウェーデンの国連大使であるJan Knutsson 氏が「Midwives4all(すべての人に助産師を)運動」を開始し、素晴らしいウガンダの助産師のために賞を準備しました。私はイベントの席上で、ICMを代表し「助産師は妊婦と新生児の基本的な保健ニーズの87%に対応できる」と主張しました。

    「保健はコストではなく投資です。そして、保健従事者はその一部なのです」と国連人口基金(UNFPA)事務局長のBabatunde Osotimehin氏は述べています。UNFPAは、ICM・WHOとこのイベントを共催。Osotimehin氏は、カナダ・フランス・ネパール・モロッコ・セネガル・スウェーデン・ザンビア・ジンバブエ8カ国の国連代表部とともに、女性と少女たちにとって、より公平な世界をつくるために「助産師は必要不可欠だが、まだまだ不足している」と結論づけました。

    ICM の世界親善大使Toyin Saraki氏の「出産に向けての夢」の感動的な言葉で本稿を結びます。「私は、すべての女性が自分の妊娠を計画できる世の中を夢見ます。そして、出産を控えたすべての女性が助産師のケアを受けられることを、また、最善の健康状態の中で、どこで、いつ出産するかという意思決定を自らできるようになることを希望します」(翻訳:早野 ZITO 真佐子)

このページの先頭へ


【5月号】

日本看護協会常任理事  福井トシ子

第11回ICM アジア太平洋地域会議・助産学術集会主要プログラム

「第11回ICM アジア太平洋地域会議・助産学術集会」に多数の演題を応募いただき、ありがとうございました。300題募集しておりましたところ、691題の応募をいただきました。

3月16日時点の主要プログラムをご紹介いたします*1が、会場使用計画の都合によってプログラムが入れ替わる可能性があります。ご了承ください。

【第1日目  7月20日(月)】
  • Public Lecture(市民公開講座)13:00〜15:00
    “Staring at the Origin of Assistance for Raising Child and Family〜What I Learned Through My Experience Supporting Children with Life - threatening I llness and Their Families〜”(子育てと家族を支える原点を見つめる〜難病の子どもと家族への支援を通して〜)

    演者:大住力(公益社団法人 難病の子どもとその家族へ夢を 代表理事)

    座長:福井トシ子(日本看護協会 常任理事)

  • Program for the Development of the Next Generation(次世代育成事業)15:30〜16:30
    〈横浜市との共催。中高生対象の内容となる予定〉
    “The Future of Having a Baby in Japan”(これからの日本で子どもを産むということ)

    演者:河合蘭(出産ジャーナリスト)

    座長:渕元純子(ふちもと助産院)

  • Workshop(ワークショップ)90分
    “Introduction to Research Methods”(※リサーチメソッド入門*2

    主催:Judith McAra-Couper(ICM Research Standing Committee)

  • WHO Panel(パネルディスカッション)90分
    “Quality of Care-the Latest WHO Guidelines, Tools and Materials”(※ケアの質-WHOの最新ガイドライン、ツール、素材)

    主催:WHO

【第2日目  7月21日(火)】
  • Opening Ceremony & Flag Ceremony(開会式&フラッグセレモニー)9:00〜10:30
  • President Lecture(会長講演)10:45〜11:25
    “Midwifery Care for Every Mother and Their Newborn”(すべての妊産婦と赤ちゃんに助産師のケアを)

    演者:坂本すが(日本看護協会 会長)

    座長:高田昌代(日本助産学会 理事長)

  • Keynote Address(基調講演)13:40〜14:20

    演者:Frances Day-Stirk(ICM会長)

    座長:加納尚美(茨城県立医療大学保健医療学部看護学科 教授)

  • Special Lecture 1(特別講演1)14:30〜15:10
    Support for the Midwifery Activities in Asia:〜The Establishment of the Vietnamese Association and Mongolian Association of Midwives”(アジアにおける助産師活動支援〜ベトナム助産師会とモンゴル助産師会の立ち上げから)

    演者:南野知惠子(元参議院議員)

    座長:岡本喜代子(日本助産師会 会長)

  • Special Lecture 2(特別講演2)15:20〜16:00
    “Obstetric Compensation System and Clinical Safety”(産科医療補償制度と周産期における医療安全)

    演者:後信(うしろしん)(公益財団法人 日本医療機能評価機構医療事故防止事業部 部長)

    座長:村上明美(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 看護学科長・教授)

  • Education Lecture(教育講演)16:15〜17:15
    “Learning Kristeller Maneuver from the Original Paper”(原著に学ぶクリステレル胎児圧出法)

    演者:池之上克(公益社団法人 日本母性衛生学会理事長)

    座長:福井トシ子

  • Regional Meeting(地域会議) 11:30〜13:30
  • Workshop(ワークショップ)各90分
    “Postpartum Care”(今、求められている産後ケア)“Apply Research Evidence to Midwifery Practice”(エビデンスを助産実践に活かそう)
  • WHO Related(※WHO 関連企画)3時間
  • WHO-UNFPA*3workshop on introducing direct entry midwifery where there is no faculty−regional lessons learned(※学部教育がない地域の経験からダイレクトエントリー助産師の導入についてのWHO-UNFPAのワークショップ)
  • ICM-WHO workshop on tobacco cessation(※禁煙についてのICM-WHO のワークショップ)
  • WHO workshop on the new WHO Midwifery Educator Core Competencies tool(※WHO の新しい助産教育者コア・コンピテンシーツールについてのWHO のワークショップ)
【第3日目  7月22日(水)】
  • Symposium(シンポジウム)各90分
    “ICM−Twinning Projects”(助産ケア−2国間相互支援プログラム)

    演者:谷口初美(九州大学大学院医学研究院保健学部門 助産学 教授)、Speakers from Vietnam, Australia, Papua New Guinea

    座長:Mary Kirk(ICM Asia Pacific Regional Board Member), Nester T. Moyo(ICM)

    “Support of Mothersand Children in Preparation for Disasters”(災害に備えて母子支援をしよう)

    演者:Karen Guillard( ニュージーランド)、Corazon L. Paras(フィリピン)、真坂雪衣(石巻赤十字病院 病棟看護師長)、八木橋香津代(スズキ記念病院 看護部長)

    座長:中根直子(日本赤十字社医療センター 看護師長)、五十嵐ゆかり(聖路加国際大学母性看護学・助産学 准教授)

  • Workshop(ワークショップ)各90分
    “Learn the Professional Skills from Japanese Independent Midwives”(日本の助産師の技を受け継ごう)

    演者:山本詩子(山本助産院)ほか

    座長:片岡弥恵子(聖路加国際大学看護学部 准教授)

    “Utilizing the Clinical Ladder of Competencies for Midwifery Practice〜Let’s Learn from the Actual Cases !〜”(助産実践 能力習熟段階[クリニカルラダー]の活用〜取組事例から学ぼう!〜)

    演者:安田陽子(倉敷成人病センター周産期センター看護副師長)ほか

    原口眞紀子(旭川医科大学病院看護部)ほか

    Making the Case for Midwifery:A Toolkit for Using the State of the World’s Midwifery 2014 Report to Create Policy Change atthe Country Level”(※助産学の論証:国レベルでの政策転換に向けて「世界助産白書2014」報告を使用するためのツールキットについて)

    演者:未定

    座長: Family Care International(FCI)(ICM)

    “The Global Fund Financing Facility in Support of Every Woman Every Child”(※すべての女性と子どもを支えるための世界的な基金)

    演者:Frances Day-Stirk

    座長:Nester T. Moyo

  • Closing Ceremony(閉会式)15:30〜16:00
  • 皆さまのご参加をお待ちしております

    このページの先頭へ


【3月号】

ICM会長  フランシス・デイ-スターク Frances Day-Stirk

1年が経つのは本当に早いものだと、年を追うごとに驚かされます。今年、2015年は、ミレニアム開発目標(MDGs)のプロジェクトが終結する重要な年です。助産師と助産活動を発展させること、保健体制を構築すること、男女間の平等を促進させることへの投資に関するロビー活動を、私たち全員が一致協力して行っていくことが必要です。私たちは2015年も、皆さまの支援と連帯を拠り所にして、世界中の女性と赤ちゃんと家族のために、妊婦のケアを改善する推進力を維持すべく努力し続けます。

アフリカでワークショップを開催

2014年10月、アフリカのコモロで、ギャップ分析に関するワークショップが開催されました。フランス語を母国語とするアフリカの国々における助産活動を強化するために、ICMと国連人口基金(UNFPA)の協働でプロジェクトを開始したのです。ワークショップは、この地域における助産師の能力を向上させるための一連の活動の1つで、モロッコ・チュニジア・ジブチ・マダガスカル、そしてコモロの助産師が参加し、基礎値のデータ収集、助産教育・規制、各国助産師協会の発展に関する改善点を確認しました。このプロジェクトは、協働事業で成功している「助産師への投資プログラム」に習い、アフリカ21カ国の助産師や助産師協会と協働することをめざしています。

助産師が運営するプロジェクトを応援

読者の皆さまにはぜひ、Sanofi Espoir財団とICMが共同で授与する「Midwives for LifeAwards」(命をつなぐ助産師賞)*1に注目していただきたいと思います。この賞は、開発途上国において、妊婦と新生児の死亡率を減少させ、健康を改善する目的で、助産師が運営するプロジェクトに対して贈られる賞です。

プロジェクトの提案の申し込み期限は、2015年3月31日です。専門審査員たちによって10プロジェクトが採択され、受賞者には、そのプロジェクト開発のために5000フランが贈られます。

将来の危機に備えた国の保健体制の強化を

2014年12月、WHO・WAHO*2・AFD*3および世界銀行などが招集され、ジュネーブで開催されたハイレベルな会合に私は出席しました。エボラ出血熱の影響を受けた国々において、より胆力のある保健体制を構築することが議題でした。この会合は、エボラ出血熱の影響を受けた3カ国(ギニア・セルビア・シエラレオネ)の保健大臣と経済大臣およびその他の関係者が共に、実用的な解決策と、そうした国の国民のために適切で質の高い保健サービス提供を可能にするために必要な投資について考える機会でした。

私たちは、エボラ出血熱がその3カ国の保健体制と経済に多大な影響を与えたことを学びました。そして、質の低い医療従事者と不十分な監督・監視という問題を抱えた弱い保健体制によって、過去何十年かの間に蓄積した社会的・経済的利益が、非常に危機的な状態になっていることを学びました。会合では、保健体制を強化させることが、将来の危機に対応するために、中心的サービスを維持していくために、また社会的・経済的安定を再構築するために、よりよい準備となるということをしっかりと確認しました。WHO事務局長マーガレット・チャン氏は「保健体制を構築することは国を構築するための方策だ」と断言しました。この強力な発言は、2015年、私たちすべてを導くよきガイダンスになってくれると思います。

このページの先頭へ

【2月号】

日本看護協会常任理事  福井トシ子

ICMニュースレター2014年10月号より

助産強化のためのICMワークショップを世界各地で開催

ICM は最近、世界各地で、助産強化のためのワークショップを多数開催しました。中央アジアでは初めてキルギスで開催され、キルギス・タジキスタン・ウズベキスタン・バングラデシュ・パキスタンが参加しました。その主な目的は、中央アジアの助産を強化するための方略を進展させることでした。

アフリカのタンザニアで開催したワークショップには、イエメン・ルワンダ・スワジランドが参加し、助産師協会間のギャップを見つけ、それに取り組むための方略を進展させました。

ICMと国連人口基金(UNFPA)が協働で、モロッコ・ジブチ・マダガスカル・チュニジア・コモロの助産師のために、助産能力を高めるワークショップをコモロで開催しました。2015年も同様の活動が、アフリカのフランス語圏で予定されています。

2人の助産師が受賞

デボラ・ルイス氏(前ICM副会長)は、祖国であるトリニダード・トバゴの国民的な賞で、地域サービスと助産の領域における女性の開発に対して金メダルを受賞しました。デボラ氏はこの国で国内の賞を受賞した初の助産師です。

アネット・ムワンサ・ヌコワネ氏(WHO看護助産オフィサー)は、WHOCCグローバルネットワーク総会で、看護・助産開発に対して優秀賞を受賞しました。

第11回ICMアジア太平洋地域会議・助産学術

演題登録状況

2014年12月4日現在、日本の他に、次の国・地域から演題登録いただいています。ご参加いただくと、これらの国・地域の方々と交流ができます。

【演題登録された国・地域】オーストラリア・台湾・エチオピア・インド・インドネシア・ニュージーランド・パキスタン・フィリピン・南アフリカ・タイ・英国・米国(順不同)

事前参加登録
【概要】
  • テーマ:すべての妊産婦と赤ちゃんに助産師のケアを
  • 会期:2015年7月20日(月曜日)〜22日(水曜日)
  • 会場:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
  • 参加登録:
    (1) 早期事前登録3万円(2015年4月30日まで)
    (2) 通常事前登録4万円(2015年5月1日〜6月17日)
    (3) 当日登録5万円(2015年7月20〜22日)
    (4) 助産学生5000円/大学院生1万円

※ 助産学生・大学院生は、2015年7月20〜22日時点で学生の方が対象。当日は学生証の提示が必要。

プログラム:21・22 日は、会長講演・特別講演・シ ンポジウム・ワークショップ等が予定されています。

その他、20 日はさまざまな自由集会を予定。22 日 にはエクスカーションを計画しており、神奈川県内の 助産院の見学ができます。もちろん、Gala Dinner に もご参加ください。

何よりも各国から寄せられた演題を通して、助産・ 助産師について再発見する機会になることでしょう。 「日本のお産」に関する展示も予定されています。皆 さまのご参加をお待ちしております。

問い合わせ先:運営事務局(株式会社コングレ内)
〒102-8481 東京都千代田区麹町5-1 弘済会館ビル
TEL:03-5216-5318 / FAX:03-5216-5552
E-mail:icm2015aprc@congre.co.jp
福井 トシ子 Toshiko Fukui
日本看護協会 常任理事