沿革

    DiNQL事業のリニューアルについて

    臨床現場における医療・看護の質評価・改善活動のみならず、質の高いサービスを効率的に提供できる体制構築のための看護政策の立案・実施において、説得力のあるエビデンスが求められています。

    DiNQLが看護を代表する大規模データベースとして発展するよう、2023 年度から参加費を無料とし、サービス内容の大幅なリニューアルを行います。さらなる看護の質の向上、そして政策提言に資する看護の大規模データベースとなるよう、事業を進めていきます。

    事業本格実施

    2022年度

    2020年度から議論を続けてきた、DiNQL事業のリニューアルについて、方針を決定し、2023年度から開始できるよう準備を進めました。また、ベンチマーク評価を実施するITシステムではレーダーチャートの評価軸を自由に選択できるようにしました。

    参加病院
    362病院3,570病棟
    データ項目
    172項目(必須項目:10項目)

    2021年度

    昨年に引き続き、新たに本事業に参加した病院向けにオンライン講習会を開催し、ITシステム上で「学習コンテンツ」として提供しました。また、参加病院がより質改善に集中できるよう、DiNQL ITシステムの機能改善に関する意見収集を実施しました。

    参加病院
    386病院3,754病棟
    データ項目
    170項目(必須項目:10項目)

    2020年度

    看護管理者のマネジメント支援に向けた取り組みとして、新たに本事業に参加した病院向けにオンライン講習会を開催したほか、全参加病院に対して「DiNQLを活用した質評価・改善活動に関する学習コンテンツ」を提供しました。また、ベンチマーク評価を実施するITシステムではエクセルを活用したデータ入力方法の簡略化や院内比較機能の強化などを実施しました。

    参加病院
    431病院4,258病棟
    データ項目
    170項目(必須項目:10項目)

    2019年度

    看護管理者のマネジメント支援に向けた取り組みとして、ベンチマーク評価グラフの改善や、事業への取り組みに関する説明動画の提供を開始しました。また、政策提言のためのエビデンスとして、2020年度診療報酬改定に向けた本会の要望書(2019年5月14日 厚生労働省保険局長宛)においてDiNQLデータを活用しました。

     

    参加病院
    531病院4,973病棟
    データ項目
    170項目(必須項目:10項目)

    2018年度

    データ項目のカテゴリーに「外来」「小児病棟」を追加しました。また、ベンチマーク評価及び政策提言に資するデータ整備の一環として、精度の高いデータ件数を十分に確保する目的で、10月分のデータを極力入力していただくよう依頼するようにしました。さらに、所属参加病院の同意の下、法人本部への所属病院のデータ提供を開始しました。

    参加病院
    570病院5,098病棟
    データ項目
    170項目(必須項目:10項目)

    2017年度

    データ項目のカテゴリーに「精神病床」「産科病棟」を追加しました。また、従来は病棟間のベンチマーク評価を主に実践してきましたが、病院全体としての評価を把握したうえで看護部として改善を検討したい、院長や事務長をはじめとした経営層や他部署への説明のためにも病院間での比較を実施したいとの要望を受け、病院間ベンチマーク評価レポートの提供を開始しました。さらに、データ活用に関するワークショップにより多くの方に参加してもらえるよう、DiNQL大会の開催を開始しました。

    参加病院
    610病院5,381病棟
    データ項目
    170項目(必須項目:11項目)

    2016年度

    評価指標及びベンチマーク評価の絞り込み条件を一部変更し、特に療養病床、 精神病床、 ICU等でさらにDiNQL事業を活用できるようにしました。また、データ収集の負荷軽減とデータ精度の向上を目的に、電子カルテ等のデータからDiNQLデータを抽出する機能が利用できるよう、本会と病院情報システムベンダーとの間で連携を開始しました。さらに、DiNQL事業で蓄積されたデータを分析し、診療報酬等の政策提言に活用しています。分析結果は参加病院にもフィードバックしており、非常に有用だったと看護管理者に高く評価されました。

    参加病院
    583病院4,964病棟
    データ項目
    146項目(必須項目:11項目)

    2015年度

    2年間の試行事業を経て、2015年7月より全ての病院・病床を対象に事業を拡大し、本格実施となりました。
    試行事業に引き続き、ベンチマーク評価以外に、評価指標に関する説明会と、データ活用に関するワークショップを開催しました。また、看護政策に資するデータ分析を進めました。

    参加病院
    521病院3,996病棟
    データ項目
    136項目(必須項目:11項目)

    試行事業

    2014年度

    試行事業2年目として、2013年度の試行事業で明らかとなった課題の対応策を多様な背景の病院で検証することを目的に、参加病院数を拡大し、7対1および10対1入院基本料を算定している病棟において、 2014年9月~2015年3月の7か月分のデータ収集・入力を実施しました。

    参加病院
    301病院1,451病棟
    データ項目
    136項目(必須項目:11項目)

    2013年度

    試行事業1年目として、ITシステムの基本開発を行うとともに、2012年度に策定したデータ項目の妥当性を検証し、事業の課題と対応策をきめ細かに検討することを目的に、7対1入院基本料を算定している病棟を対象に参加病棟の募集を行い、2013年10~12月の3か月分のデータ収集・入力を実施しました。
    また、本事業の愛称を公募によりDiNQLと決定し、ロゴマーク・キャラクターを制作しました。

    参加病院
    75病院273病棟
    データ項目
    134項目

    2012年度

    有識者による特別委員会を設置し、主に労働と看護の質評価指標の検討と策定を行いました。
    多くの病院に本事業に参加してもらうためには、データ収集にかかる負荷を軽減することや評価指標の目的を共有することが重要になると考え、以下のプロセスを経て、試行事業における134項目の評価指標を策定しました。

    • 文献調査、看護部長へのヒアリング(5病院)、有識者による特別委員会での検討
    • 病院へのアンケート調査(1回目:53病院、2回目:80病院)
    • 10病院でのデータ収集パイロットスタディ

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