看護職の役割拡大の推進と人材育成

訪問看護認定看護師

基本情報

所属
独立行政法人国立病院機構 西別府病院(大分県)
実践者

山﨑智子さん(スタッフナース)

  • 【修了した特定行為区分】
  • 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
  • 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 【受講理由】
  • 人工呼吸器装着患者を在宅で支援してきたが、フィジカルアセスメントや鑑別診断の視点が不足していた。地域包括ケアにおける自施設が地域で果たす役割は大きく、安心して退院支援を行えるよう受講した。
看護管理者
松山恭子さん(看護部長)

<実践例>在宅の場で安全を担保した気管カニューレの交換を実践

患者・家族への丁寧な説明。地域の訪問看護師からの信頼も

70代男性で多系統委縮症のため人工呼吸器管理をしており、月に2回の訪問診療で、気管カニューレを交換している。
私も医師同行により、今回、研修で学んだ専門的知識や技術を活用して手順書の病態であることを判断した上で、患者さんと家族には、実施前に身体状況を正確に判断し今後予測されることについて説明すること、安全を担保した上で適切な手技で特定行為を実施することを説明した。
カニューレ交換時も丁寧に説明しながら実施することで安心感を持っていただけた。さらに、同行している訪問看護ステーションの看護師にも協働する意義を感じてもらえた。
また、訪問看護師が状況の判断や対応に困った際は、電話で相談に応じられることや医師への報告・連絡がスムーズに行えることで、地域の訪問看護師からの信頼を得ることに繋がっている。

今後の展望

退院後訪問指導を確実に行い、訪問看護師と同行することで、フィジカルアセスメントや臨床推論に基づく実践をしていきたい。
また、地域の看護師を対象とした研修会や事例検討会を開催し、地域の底上げも図っていきたい。

看護管理者の声

医師の協力により、安全に技術を磨く

訪問看護認定看護師として、特定行為研修を受講し「呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連」「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」の特定行為を修得した。
現在、在宅で人工呼吸器を装着している神経難病患者の訪問診療に同行し、訪問看護ステーションの看護師とともに連携しながら患者支援している。
神経内科医である主治医の指示のもと、呼吸器関連のカニューレ交換を実施した。医師が側にいる状況で実践しており、その技術は安全に行え、患者・家族にも安心感を与えている。今後は手順書にそって実践できるよう、支援していきたい。

難病医療の拠点として、人工呼吸器装着患者の在宅生活を支える

地域包括ケアシステムが推進される現代において、認定看護師などの専門性の発揮、活動への期待は非常に大きいものとなっている。

当院では、病院機能の特徴から慢性疾患患者が多く、大分県重症難病患者医療ネットワーク拠点病院として、神経難病患者を受け入れていることから人工呼吸器管理患者が約100名、また在宅療養患者のレスパイト入院等、当院における訪問看護認定看護師への期待は大きい。
現在、院内では主治医を中心に行われているが、今後更に、在宅療養患者にむけた支援が必要と考えている。
当院にはまだ訪問看護部門がない中、地域医療連携室に配属し、院内外の関係者と連携しながら専門性を活かして活動している。
今回、特定行為研修を修了したことで、その知識・技術を大いに発揮できるような体制を整備し、難病患者が安心して在宅で療養できるように地域活動にむけて構築していきたい。