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協会ニュース 2019年10月号
看護基礎教育検討会 報告書取りまとめる

厚生労働省は、9月30日に看護基礎教育検討会を開催し、日本看護協会から構成員として井伊久美子副会長が出席した。
当日は、これまでの検討会およびワーキング・グループでの議論を事務局が取りまとめた報告書案に基づいて議論が行われた。
検討会は、現場では看護師により高い能力とより多様な役割が求められているとの共通認識の下で議論が行われてきたため、井伊副会長は「看護の対象や療養の場の変化」の項で、これまで以上に高い能力とともに、多様な場で看護サービスを提供する役割が求められている点を盛り込むことを求めた。
「今後の課題」の項では、修業年限の延長について意見が交わされた。そのうち、報告書案の「現行の教育課程の修業年限を前提とした教育内容の検討には限界がある。今後の看護職員の役割拡大を見据え、〜(略)〜修業年限の延長も含めた教育内容及び方法の検討の場を早急に設置する必要がある」という記載について、井伊副会長は「本検討会は3年の修業年限の教育を前提として議論しているため、追加できる教育内容には限界があり、ワーキング・グループでもそのような議論があった。今後のことを考えると、修業年限の延長も含めた検討を早急にしていただきたい」と訴えた。そのほか、実習施設の確保支援や教員の負担軽減に都道府県がさらに役割を発揮することを求める意見も出された。
「看護基礎教育検討会報告書」および報告書に関する本会の考え方などについては、本会HP「看護師基礎教育の4年制化の推進」に掲載する予定