- ホーム>
- お知らせ>
- 機関紙:協会ニュース>
- 協会ニュース 2019年8・9月号
協会ニュース 2019年8・9月号
看護基礎教育検討会 3年制の限界、年限延長を求める意見複数

厚生労働省は、9月12日に看護師基礎教育検討会を開催し、日本看護協会から構成員として井伊久美子副会長が出席した。
保健師・助産師・看護師・准看護師の各ワーキンググループ(WG)の座長から、卒業時の到達目標や教育内容についての検討結果が報告された。その中では看護師教育の総単位数を102単位(現行97単位)、保健師および助産師教育を31単位(現行28単位)、准看護師教育を1,890時間(変更なし)にすることが提案された。
出席した地区理事からは「特定行為の好事例を示し、それを実践することで現場がどう変わるのかを見せてほしい。そうすることで、看護管理者に必要性を理解してもらえる」などの意見が上がり、計画どおり進めることで了承された。
同検討会では、将来を担う看護師にはより高い能力が求められるという共通認識の下、議論が行われてきた。井伊副会長は看護師WGにおいて、教育には105〜110単位は必要との意見が複数あったことに触れ、「現在の3年制では、これ以上の単位数増が難しいとの養成所の声を受け、102単位となったと聞いている。やはり、3年間の教育年限での対応には限界がある」と発言した。
井伊副会長を含む複数の構成員が今後の課題として年限延長についての検討を上げた。また保健師・助産師・看護師教育の実習単位数が据え置かれたことから、単位数増を求める声も複数上がった。