看護って何? 病院で働く看護師

看護師になって4年目の木俣奈津紀さんは、藤田保健衛生大学病院の耳鼻咽喉科(じびいんこうか)病棟で働いています。夜勤は夜の間、患者さんを見守る大切な仕事です。 この病院では、2交代制を基本に12時間夜勤となっています。

20時30分、申し送り。夜勤の仕事は患者さんの日中の状態を確認し、看護を引き継ぐことから始まります。次に病室を回って、患者さんの寝る準備を整えます。21時30分、病棟全体が消灯します。消灯後も看護師たちは各病室を見回り、患者さんの安全を確認します。この病棟では3時間ごとに行っています。そして、緊急のナースコールにも対応します。

夜勤は限られた人数で患者さんたちの看護をし、緊急の時にも対応しなければいけません。そのため、看護師たちのチームワークがとても大切になります。この病院では夜勤中の負担を減らし、集中力を保つために、看護師が交代で1時間の休憩と、2時間の仮眠をとることができます。

朝の4時、患者さんが起床後に飲む薬のチェックや点滴を準備します。朝6時、起床の時間です。看護師は病室を回り、体温や血圧、脈拍などを計って 患者さんの状態を確認します。そして、夜勤の看護師が担当した患者さんの状態をリーダーに報告します。朝、8時30分、申し送りで日勤の看護師たちに看護を引き継いで夜勤は終了です。

木俣さんのインタビューから

<夜勤について>

「夜勤では、不安だとか、寂しい気持ちを訴えられる患者さんもいらっしゃいますので、お話を聞かせていただいたりして、なるべく看護師が患者さんのそばに寄り添えるように看護しています。夜間、ふだん寝ている時間に働くことは、体力的に大変なところはありますが、お休みがあったり、体を休める時間がしっかりとれるので、うまく対応しながら働いています」

協力:藤田保健衛生大学病院