先輩に聞く 看護師になるには

就職して10カ月目の新人看護師に密着しました。

聖路加国際病院で働く澤田優香さん。看護大学を卒業して看護師になりました。所属はICU(集中治療室)。

澤田さんのそばにいるのは、看護師歴7年目の宮岡里衣さん。この病院では、同じ部署の先輩が年間を通して新人の教育指導をする「ティーチングナース制度」を導入しています。宮岡さんはICUのティーチングナース。身近な先輩でもあり、澤田さんたち新人を1年間を通して指導する先生です。

さらに部署の師長や「プリセプター」と呼ばれる入職後すぐに1対1で指導してくれる先輩スタッフなどが定期的に集って、澤田さんの達成目標に沿ってチェックやアドバイスをしています。病院全体での新人看護師に対する研修も年間を通して行われます。新人の看護師一人一人の現場での実践能力を伸ばすため、部署と病院全体でしっかりと新人研修を実施しています。

仕事を終えた澤田さんが向かったのは、病院内の図書館。澤田さんは、週に何度も図書館に通い、その日わからなかったことを調べたり、不得意な分野を勉強しています。覚えなければならないことはまだまだ山ほどあると、澤田さんは感じています。

澤田さんのインタビューから

<これからの目標は?>   

「一番近くの目標は、いい先輩になりたいということ。自分を育ててくれたスタッフの役に立つことができるよう、まず、一人前になりたい。その先は自分が興味を持った分野をさらに勉強して、目標を高く持ってがんばっていきたいです」

協力:聖路加国際病院