専門看護師いろいろ 専門看護師になる

済生会横浜市東部病院で働く渡邊輝子さんは、小児看護専門看護師。
渡邊さんは看護大学を卒業した後、看護師として乳児病棟で5年間小児ケアを行ってきました。その後、小児看護のあり方についてさらに追求するため大学院で学び、2002年に小児看護専門看護師になりました。

この病院のこどもセンターの立ち上げから参加している渡邊さん。現在、小児病棟と重症心身障害児(者)施設の看護師長も兼任しています。より良いセンターにするために取り組んでいるのは、『明るい病棟づくり』。子どもたちが過ごしやすい環境をスタッフみんなが意識してつくることで、子どもたちの笑い声が絶えない明るい病棟になりました。

さらに、専門看護師として渡邊さんが重要な役割を担っているのが『チーム医療』の調整役です。看護師からは相談を受けたり、時には医師と話し合ったり。小児医療にかかわるスタッフが集まり、専門看護師の渡邊さんはチームで質の高いケアができるように、常に心配りをしています。

この病院には、渡邊さんの後輩にあたる小児看護専門看護師がもう一人います。関根弘子さんです。専門看護師の関根さんは、お母さんとケアについて話し合っていました。子どものよりよいケアには、お母さんや家族とのコミュニケーションも欠かせないのです。

子どもと家族の笑顔を支えるために、みんな一丸となって治療とケアに取り組んでいます。

渡邊さんのインタビューから

<良い看護をするための小児看護専門看護師>

「『この患者さんの対応に困っています』という時にどうすればよいのか?看護の勉強を積み重ねてしっかりした知識や技術を持っていると、良い看護をすることができます。良い看護師を育てるために勉強会をしたり、相談を受けたり、教育をしたリ、ケアに必要な人を集めるための調整をしたりして、良い医療チームをつくるよう、私は日々努めています。大学院で勉強したことは現場ですごく役に立っていると思います」

協力:
 
社会福祉法人 恩賜財団
       済生会横浜市東部病院