

現在、全国で働いている保健師の数は約5万9,000人。地域の人々の健康を守るための仕事を行っています。
市区町村(保健所・保健センター)などの公的機関で働く保健師は、乳幼児健診・育児相談といった母子保健活動や生活習慣病予防の健診・保健指導、がん対策や介護予防、認知症への取り組みなどを、住民や関係機関と協働して行い、地域主体の健康づくりを進めています。必要な人には家庭訪問を行うほか、同じ悩みを持つ人たちが集まれるような教室を開催することもあります。
また、企業などで働く人の健康管理に携わったり、病院や学校でも活動するなど、保健師の活躍の場は広まっています。
地域包括支援センターで働く保健師の仕事は
地域包括支援センターは、住民の介護予防や相談・支援、虐待防止のほか、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域住民や関係機関と連携し、さまざまな支援を総合的に行うところです。全国で4,000カ所以上設置されており、保健師をはじめ、社会福祉士、ケアマネージャーなどさまざまな専門知識と資格をもった職員が働いています。
保健師は、高齢者やその家族に必要な介護サービスの相談に応じ、医療機関などの関係機関の紹介や調整を行ってサポートします。また、一人で暮らしている高齢者の家庭訪問や、体を動かす健康づくり教室の主催、地域の見守りボランティアの参加の呼び掛けなどをして、積極的に地域とかかわり、高齢者やその家族の地域での暮らしを支え、つなぐ役割を果たしています。
また、相談・支援業務の中では、医療的な知識やサポートが必要な場面で保健師の活躍が期待されています。相談者や地域の人々の生活に寄り添い、健康をサポートしていくやりがいのある仕事です。

