フライトナース ドクターヘリとは

flight02福島県立医科大学附属病院に、ドクターヘリの出動要請が入りました。
フライトナースの宮崎博之さんが、急いで準備します。ドクターヘリに乗るのは、機長、整備士、医師、そして看護師。出動要請からおよそ3分で、ドクターヘリは飛び立ちました。 救命医療の最前線でフライトナースとして活躍する看護師に密着しました。

やがて、ドクターヘリが戻ってきました。宮崎さんに話を伺うと、現場で意識障害の患者さんに初期治療を行い、近くの病院へ搬送したと報告してくれました。

この病院では、8人の看護師が交代でフライト勤務をします。宮崎さんが着ているブルーのユニフォームは、フライト当番の証。当番の日は、救急外来の仕事をこなしながら出動要請に備えます。宮崎さんは、より質の高い看護を目指して、救急看護認定看護師の資格を取りました。

フライトナースの活躍の基礎になるのは、器材の準備と点検です。救急現場で足りないものがあると、患者さんの命に関わる事態になりかねないので、宮崎さんは一つ一つ入念に確認します。どのように使うか、それが現場で本当に役立つのかを常に考えながら点検をしています。生死と隣り合わせの現場では、万全のチェックがなによりも大切です。

再び、出動要請が入りました。
ヘリポートからヘリを出すスタッフ、乗り込む宮崎さんや医師。緊張がこちらにも伝わってきます。ドクターヘリは、あっという間に飛び立っていきました。 宮崎さんは、フライトナースとしてこれからもより早く、患者さんのもとへ駆けつけます。

宮崎さんのインタビュー

<フライトナースのやりがい>

「ドクターヘリには医師・看護師、消防救急、警察と、いろいろな職種が関わっています。救命救急の現場で、一人の患者さんのためにできることは限られているのですが、その限られた空間の中で、先生と意見が一致して同じ目標に向かって救急医療を提供できるというところは、きっと病院にいるよりもドクターヘリに乗っている方が感じることが多いと思います。患者さんの人生の一つのきっかけになれたのかなと思った時は、すごくうれしく感じます」

協力:公立大学法人 福島県立医科大学附属病院