病院で働く看護師 ストーリー

看護とは―

あらゆる年代の個人や家族、集団、地域社会を対象とし、そのすべてが最大限の健康を取り戻し、できる限り質の高い生活ができることを目的とした支援的活動―それが看護です。

看護の目的は、本来その人が持つ自然治癒力に働きかけ、回復しやすい環境を整え、健康の保持増進や、病気の予防や苦痛の緩和を行い、生涯を通して、その人らしく暮らしていくことができるよう、身体的、精神的、社会的に支援することです。

看護の仕事とは、患者さんの日常生活への支援(「療養上の世話」)や、医師の指示に基づき、安全で効果的に治療を受けられるように、専門知識を持って治療をサポートすること(「診療の補助」)です。また、患者さん自身の治療に向けた選択をサポートする相談や、自立に向けた指導、一緒に活動する医療スタッフの調整なども大切な仕事です。

看護師はさまざまな医療スタッフの中でも、患者さんにとって最も身近な存在です。それだけに、患者さんや家族の生活に関心を寄せ、苦悩や苦痛、心配、不安などに気付き、人としての尊敬を持って、常に温かくそれぞれの患者さんに合わせて接することが求められます。