看護って何? 病院で働く看護師

看護師3年目の松本典子さんは、野村病院の回復期リハビリテーション病棟で働いています。回復期リハビリテーション病棟とは、けがや病気などで入院した患者さんが、退院後に生活していく上で必要なことのリハビリを行う病棟です。

病棟で働く看護師は、24時間交代で患者さんをケアします。日勤で働く松本さんの朝は申し送りから始まります。看護師が交代するときには、患者さんの情報をカルテで確認し、重要な情報を口頭で伝えます。ミーティングの後は担当の患者さんのもとを回り会話をしながら体調をチェックします。

足を心配する患者さんがいました。松本さん、じっくりと患者さんの話を聞き足を観察して、足のはれが引き始めていることを伝えました。患者さんは安心した様子です。

患者さんの食事の時間。配ぜんの後、患者さんの食事の様子を見ながら薬を配ります。食前や食後など、薬を飲むタイミングは患者さんそれぞれ。医師の指示に沿って注意深く確認し、片側にまひが残る患者さんには薬が口の中に残っていないか目で確認します。

午後も患者さんのもとへ向かいます。皮膚の弱い患者さんのけがを注意深くケアしたり、トイレへ誘導したり。夜勤のスタッフとの交代の時間まで、松本さんは患者さんに寄り添い、ケアを行います。

松本さんのインタビューから

<病棟看護のやりがいは?>

「慢性期なので一日一日の変化はすごく小さくて気付きにくいですが、患者さんは3カ月から半年など長い期間いらっしゃるので、例えば最初は寝返りもできなかったのに今では自分で車いすをこいでちゃんとトイレに行くことができたりなど、長い期間で見ると患者さんができるようになったことがきちんと見えてうれしいです」

協力:医療法人財団慈生会 野村病院