看護実践情報

本テキストの活用について

「あれ?おかしいな」と感じていませんか

毎日の看護業務の中で、「あれ?おかしいな」とか「釈然としないな」「どうするべきだろう」などと感じたことはありませんか?
例えば・・・

  • 治療方針が、本当に患者の意思に沿ったものなのか悩む
  • 患者又は利用者等の安全を確保することと尊厳を守ることが両立しないことに悩む
  • 施設入居者の療養上の支援に対する他職種との意見の違いに困惑する
など、心当たりのある人もいるのではないでしょうか。

なぜ「あれ?おかしいな」と感じるのか

この「あれ?おかしいな」という感覚は、目の前の出来事が、自分の持つ価値観や倫理観に反している場合に生じます。

その感じを1人で抱え込んでしまう

なんだかおかしいとわかっていても、それをうまく説明することができず、一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。

本テキストの構成

本テキストは、看護職が持つ釈然としない感覚、言い換えれば倫理的葛藤を浮きぼりにし、患者又は利用者等の最善に向けた看護を実施するための道筋を示しています。
基礎知識編、事例検討編、資料編から構成されています。
基礎知識編では、看護職が身につけておきたい看護倫理に関する基本的な知識を紹介します。
事例検討編は、看護職が病院、在宅、介護施設において直面する課題を倫理的思考で考えることができるよう、身近な事例を基に考え方のプロセスを示しています。
資料編は、倫理に関する最新の指針類を紹介しています。

活用方法

テキストの利用にあたって決まった順序はありません。直面している倫理的課題を解決するために必要な情報や考え方が得られる部分からご覧ください。
事例検討では、統一した枠組みを用いて分析することはしていません。なぜなら、患者又は利用者等のために少しでも最善の考え方、対応を考えるため、視点と方策を導き出す過程を大切にしてほしいと考えているからです。
体系的な学習テキストではありませんが、日々の実践に活用していただくことを願っています。