看護実践情報

看護師職能委員会 I(病院領域)の集会・会議

全国看護師職能委員長会 I 〜病院領域〜

【2016年度 第1回(8月3日)】

川本利恵子委員長は、昨年度の活動で、看護師長が担う役割が大幅に増加していることや、役割を発揮するための支援・教育体制、選考方法に課題があることが明らかになった点を踏まえ、本年度、「看護師長が担うべき役割および必要な支援・教育に関する課題発見・意見集約」に取り組むことを伝えた=写真。併せて、6月の全国看護師交流集会I(病院領域)の参加者アンケートの結果から、看護師長が直面している最も大きな課題として「人材育成・キャリア支援」「看護の質の向上」を挙げる回答が多かったことを報告した。また、必要な看護師長への支援・教育では「育成する体制整備」「次世代リーダーの育成」が挙がった。

このほか、本年度は「外来の看護職による在宅療養支援の取り組みについての情報収集・発信、取り組みの広がりに向けた課題発見・意見集約」なども行う。

さらに、本年度3回実施する予定の「医療機関において看護師長が担うべき役割に関する意見集約」の1回目も行われ、21項目にわたる看護師長の役割の重要度と他者への委譲の可否の程度について、シートを用いて意見が集められた。

グループ討議では「看護師長が役割を発揮するために必要な支援・教育と県内の取り組み」をテーマに話し合った。発表では「研修で学んだ知識や理論を実践で生かすには、現場でのフォローアップが重要」「施設を越えて看護師長が情報交換・共有する場として、県看護協会の職能委員会での交流会なども検討したい」などの意見が出た。

最後に、川本委員長が「看護師長の役割発揮を考える上で大事なことは『視野を広げる』『つながりを広げる』こと。それによりさまざまな見方や考え方ができる」とまとめた。

【2016年度 第2回(3月3日)】

看護師長が輝くためのフォロー体制の構築を

川本利恵子委員長は、看護師長が担うべき役割および必要な支援・教育など、本年度の活動報告を行った後、来年度は①看護師長へのさらなる支援・教育に関する取り組みの広がり②病院の看護職と他職種の連携や協働に関する課題発見―に取り組む方針を示した。

続いて、京都府と富山県の職能委員長が、それぞれの委員会の運営や活動内容の具体について報告し、共有した。その後、看護師長の役割発揮に必要な支援・教育に関して2施設に実施したヒアリング結果の報告が行われた。

福島県の総合南東北病院(461床)では、新たに役職を設け、看護部長の権限を委譲し看護部長不在時でも看護師長へのタイムリーな支援が可能な体制を整えた。また、静岡県のすずかけヘルスケアホスピタル(160床)は、磐田市内の病院の看護部長と訪問看護ステーション管理者らが集まる「磐田市・森町つながる会」を通じた他施設との人事交流を活用し、看護師長研修を行っている取り組みを紹介した。

その後、看護師長への支援・教育に関する課題についてグループ討議が行われ、研修後のフォロー体制が必要などの意見が出された。最後に川本委員長は「看護師長も、業務に追われていたとしても立ち止まって振り返ることが必要だ。自身の役割を見つめ直すためにも、研修などの機会を有効に活用するとともにフォロー体制の構築を進めてほしい」と呼び掛けた。