看護実践情報

保健師職能委員会の集会・会議

全国保健師職能委員長会

【2018年度 第1回(8月8日)】

事業の実施内容を説明する鎌田委員長
保健師と地域の看護職が手を結びあらゆる世代に地域包括ケアを

就任後、初の職能委員長会を迎えた鎌田久美子委員長は、2018年度、新たに実施することになった人材確保モデル開発事業や、地域包括ケアシステムにおける統括保健師の役割の明確化などについて説明した。また、9月5日から「保健師の活動基盤に関する基礎調査」を行うにあたり、各都道府県の職能委員長らに協力を求めた。さらに、「皆さんの地域の声を届けてほしい」と呼び掛け、共に活動を進めていくことを強調した。

実践発表とグループディスカッションのテーマは「行政保健師(統括保健師)と病院等の看護管理者との連携について考える〜地域包括ケア推進に向けて〜」。元鹿児島県伊集院保健所の保健師、堀之内広子氏が「住み慣れた島で最期まで暮らしたい」という住民の気持ちに寄り添い、看護職の連携構築に取り組んだ経験を語った。

堀之内氏は、離島での看取りを進めるため、阻害要因を分析しマニュアルを作成。関係者の研修会などで資質の向上や情報共有を図る一方、鹿児島市内にある病院と離島の看護師をつなぎ、看取りを支える体制を構築した。また、離島での在宅医療や退院支援も推進し、行政の保健師と医療機関・地域の看護職が同じ目的を持って行動できるよう、地域の課題を共有する場をつくり、相互の立場を理解した上で取り組めるように働き掛けた経緯を報告した。

グループディスカッションでは「保健師の強みはデータをしっかり示せること。根拠を持って病院の看護管理者の理解を得ることが大切」「地域全体を見ている行政の統括保健師が、地域の連携会議などで看護職と顔の見える関係をつくっていくことが必要」など、連携に向けたさまざまな意見が出た。