看護実践情報

看護業務基準

看護業務基準(2016年改訂版)

看護業務基準(2016年改訂版)

「看護業務基準」は、看護職の責務を記述したものであり、保健師助産師看護師法で規定された全ての看護職に共通の看護実践の要求レベルを示すものとして、1995年に作成されました。2006年には、変動する時代の要請に応えるよう、見直しています。

このたび、10年ぶりに2回目の改訂を行い、「看護業務基準(2016年改訂版)」を作成しました。

 
改訂について

「看護業務基準」は、実践の場やキャリアなどの違いにかかわらず、全ての看護職が日々の看護実践において立ち返るよりどころとなる「普遍的な看護の核」を示すものです。このあり方をもとに、改訂を進めています。

改訂のポイント

1. 保健師、助産師、看護師、准看護師全てが活用できるような表現へ

看護職が活躍する領域や場の多様化を踏まえ、全体を通じて、病院などの施設における看護に限定されるような表現について再検討し、より具体的で分かりやすい表現へ見直しました。

2. 強調点の整理

「1-1看護実践の責務」は、「看護者の倫理綱領」(2003年)に基づいて、医療・看護の環境変化に応じて特に強調したい点を示すもので、今回もその視点から整理と修正を行っています。

3. WHO憲章などの動向を考量

WHO憲章の健康の定義に対する新たな提案の「spiritual」にも含意されている、人間の尊厳確保や生活の質という視点から全体を見直しました。人々の生涯を通じて、さまざまな場を看護が支えていくために、暮らしの中で大切にしている信条や価値観への配慮、そして外国人も含め看護の対象が多様化していることなどを考量しています。

4. 新たな要素の追加

看護を取り巻く環境変化を踏まえ、「看護を必要とする人の意思決定支援」「看護実践の目的と方法の説明と合意」「必要があれば医師の指示した医療行為に対して疑義申し立てを行う」など、これまで含まれていなかった要素を追加しました。

このたびの改訂に伴い、看護師と准看護師の法的規定および教育の違いに基づき、准看護師に求められる看護実践の要求水準が看護師と異なる項目について付記しました。また、すべての看護職に共通の看護実践の要求レベルを示すという位置づけに照らし、高度専門看護職に関しての記載は設けないこととしました。

「看護業務基準」は、それぞれの実践の場に引き寄せて、普段の言葉や行動へ読み替えることで、血の通ったものとなります。ぜひ日々の看護実践のよりどころとしてご活用ください。