生涯学習支援

特定行為研修の受講モデル 創傷管理モデル

モデルの特徴

急性期を含む医療機関から在宅などの様々な場において褥瘡やその他の慢性創傷が発生した患者に対し、高度な創傷管理の早期介入で重症化を予防することをねらいとしています。特に、在宅や外来では日常的に医療が必要な患者に対し、重症褥瘡などの創傷管理、水分出納、栄養状態の管理やろう孔管理の提供により、安全で安心できる療養生活が継続できるように支援するために、医師の包括指示のもと手順書により、病態を確認、判断して必要時には特定行為を行うことを目指します。
創傷管理領域においては最もニーズの高い「創傷管理関連」、「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」、「創部ドレーン関連」を必修科目としています。

必須で修得できる特定行為

  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正
  • 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
  • 創傷に対する陰圧閉鎖療法
  • 創部ドレーンの抜去

教科目と時間数

共通科目
科目 総時間数 実時間数
375時間 285時間
臨床病態生理学 45 45
臨床推論 45 45
フィジカルアセスメント 45 45
臨床薬理学 45 45
疾病・臨床病態概論 60 60
医療安全学 30 15
特定行為実践 75 30
文献検索・文献検討 30 0
  • 認定看護師教育課程で履修した内容を免除した時間数
区分別科目
科目 時間数
必修科目
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 36
創傷管理関連 72
創部ドレーン関連 15

修了生の声

皮膚・排泄ケア認定看護師 谷 明美さん(平成28年度修了生) 独立行政法人国立病院機構 千葉医療センター

谷 明美

皮膚・排泄ケア認定看護師として患者のケアに携わる中で、もっと迅速にケアを提供し患者の苦痛を軽減したいと思い、特定行為研修の受講を決意しました。
特定行為研修では、「臨床推論」、「フィジカルアセスメント」などの授業を受け、医学的な視点を踏まえ多角的に患者の状態をアセスメントする事を学びました。また「医療面接」では、患者の状態把握のみならず、精神的なサポート方法など実践的な問診方法を体験し、患者、家族にとって、安心・安全な特定行為の実践の重要性を痛感しました。
特定行為研修を受講したことで、今まで以上に患者や家族の思いに寄り添いながら、必要なケアをタイムリーに実践できるようになり、患者に関わる責任とやりがいを感じています。

皮膚・排泄ケア認定看護師 香谷 泉さん(平成28年度終了生) 金沢医科大学病院

香谷 泉

私は、慢性創傷の処置やケアを適切なタイミングで実施することで、患者さんの早期回復とQOLの改善に貢献したいと考え特定行為研修を受講しました。
特定行為研修では、特定行為を実施するか否かを判断するためのフィジカルアセスメントや臨床推論を学び、行為が与える効果だけではなくリスクを含め、判断することの重要性と責任を学びました。また、すでに特定行為研修を修了した先輩方の臨床現場で実習を行なうことで、より具体的に患者の安全・安楽を考えた専門性の高いケアについて学ぶことができました。今後は、自施設での実践を充実させ、高齢化社会における質の高い看護実践に貢献していきたいと考えています。

陰圧閉鎖療法演習 創部ドレーン抜去演習