生涯学習支援

特定行為研修の受講モデル 慢性疾患管理(糖尿病ケア)モデル

モデルの特徴

様々な医療の場において血糖コントロール管理への早期介入を行い、高血糖や低血糖による重度合併症の予防をめざします。特に、日常的に医療が必要な患者に対し、全身状態の管理等により、状態の悪化防止、異常の早期発見と対処を行い、安全で安心できる療養生活が継続できるように支援していくこと。さらに、在宅や療養病棟等では、医師が不在の場合も想定されるため、手順書による医師の指示の下、患者への早期対応が行えることを目指します。
糖尿病ケア領域において最もニーズの高い「血糖コントロールに係る薬剤投与関連」、「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」を必修とします。

必須で修得できる特定行為

  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正
  • インスリン投与量の調整

教科目と時間数

共通科目
科目 総時間数 実時間数
375時間 285時間
臨床病態生理学 45 45
臨床推論 45 45
フィジカルアセスメント 45 45
臨床薬理学 45 45
疾病・臨床病態概論 60 60
医療安全学 30 15
特定行為実践 75 30
文献検索・文献検討 30 0
  • 認定看護師教育課程で履修した内容を免除した時間数
区分別科目
科目 時間数
必修科目
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 36
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 36

修了生の声

糖尿病看護認定看護師 高橋弥生さん(平成28年度修了生) 社会福祉法人聖隷福祉事業団 聖隷佐倉市民病院

高橋弥生さん

私が所属する施設の糖尿病診療は、非常勤医師のみの体制となっています。そのため、患者の病状変化による高低血糖等があっても医師の不在時には指示を待たなくてはならない場面があり、認定看護師としてケアだけではどうにもならないもどかしさを感じ、本研修を受講しました。
研修中は、様々な専門性をもつ仲間と学びあうことで、自分の判断が“糖尿病”に偏っていたことがわかり、患者をみる視点が広がったと思います。また、実習では大学病院の医師チームのもとで事例展開やディスカッションを重ね、実践力を深めることができました。 研修を修了した現在は、患者の病状にタイムリーに対応できるよう、血糖コントロールが必要なあらゆる科の入院患者に対し特定行為を含めた医療の提供を開始しています。また、他科の医師ともディスカッションを活発に行うことで、医師から意見を求められることが増えました。今後は在宅の場へと活動を拡大していく予定です。

糖尿病看護認定看護師 中村美津子さん(平成28年度修了生) 公益社団法人石川勤労者医療協会城北病院

中村美津子さん

地域医療連携室で退院調整看護師の役割を担い糖尿病看護認定看護師として活動していました。その中で、患者の生活に合わせた細やかなインスリン調整は、自宅や施設で療養を支援する医師・在宅スタッフとの連携、療養生活を支える為に重要な役割であると感じていました。
研修では、高齢化により多重疾患を持ち病態が複雑になる中で、フィジカルアセスメントや臨床推論を活用し、患者の病態を理解してタイムリーにインスリン調整を行うことで、早期介入・対応ができることを学びました。また、これまでの実践から看護の専門性を軸に認定看護師として活動の幅を広げる事で、医師やメディカルスタッフ、在宅療養を支えるスタッフとのさらなる連携強化にも繋がり、患者が生活の場を変える事なく療養生活を継続することが可能となると考えます。
研修後は病院の窓口となる救急外来・病棟でフィジカルアセスメント能力の向上とインスリン治療・調整が必要な事例の経験を積み重ねています。

症例シミュレーション演習 講義風景