生涯学習支援

糖尿病看護学科

糖尿病看護学科
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糖尿病看護学科

糖尿病看護学科とは

食生活の欧米化など生活習慣の変化や高齢化を背景に、糖尿病患者は増加の一途をたどり、セルフケアの困難さが増しています。そのような中で、糖尿病患者を生活者(糖尿病を持ちながら生活する人)としてとらえ、合併症の発症や進行を阻止し、その人らしく健やかな生活を継続できるように、生涯続くセルフケアや療養生活を支援することを目的としています。

学科の特徴

糖尿病看護学科の教育目的は、糖尿病を抱え生活をするかんじゃとその家族や重要他者のQOL向上に向けて、悪化を防ぎ、病気に応じた健康な生活が継続でき、発症予防においても貢献できる水準の高い看護を実践する能力を育成する。糖尿病看護分野において看護実践を通して他の看護職者に対して指導・相談ができる能力を育成することです。
糖尿病看護学科のカリキュラムは、専門基礎科目、専門科目で幅広く学び、演習、実習で知識を統合できるように構成されています。専門基礎科目では、疾患と患者および家族の対象理解、対象に応じた援助方法について学びます。さらに、専門科目では、幅広く発達段階やや合併症の病期に応じた療養支援を学び、演習にてフットケアや血糖パターンマネジメント、糖尿病ケアシステムを行い、実習にて知識や技術を統合しながら糖尿病看護の実践へと繋げられるように学びます。

カリキュラム概要

共通科目150時間専門基礎科目120時間
看護管理 15 糖尿病ケア概論 15
リーダーシップ 15 疾病及び治療方法の理解 45
文献検索・文献講読 15 患者及び家族・重要他者などの対象理解 30
情報管理 15 援助方法 30
看護倫理 15    
指導 15    
相談 15    
対人関係 15    
臨床薬理学 15    
医療安全管理 15    
専門科目105時間演習210時間実習225時間
ライフステージに応じた生活調整・療養支援 15 演習 210 実習 225
治療法と生活調整・療養支援 45        
合併症の病期に応じた生活調整・療養支援 45        

総時間数 810時間

■共通科目(150時間)
共通科目では、認定看護師という専門職業人としての看護職に必要な共通の能力を養うための科目で「看護管理」「リーダーシップ」「文献検索・文献購読」「情報管理」「看護倫理」「指導」「相談」「対人関係」「臨床薬理学」「医療安全管理」の10科目を履修します。これらを学ぶことによって認定看護師の基盤となる専門的知識を学び、専門基礎科目・専門科目で得た知識を看護現場において具体化していくための能力を身につけます。授業は講義形式のほか、学科を越えたグループワークによって、他分野との交流や多角的な視点で自らの看護実践を振り返る機会にもなります。

■専門基礎科目(120時間)
●糖尿病ケア概論
日本における糖尿病医療の現状と課題を把握し、糖尿病看護認定看護師の役割について学びます。
●疾病及び治療方法の理解
糖代謝調節機能、成因・病態分類別糖尿病及び合併症について学びます。
●患者及び家族・重要他者などの対象理解
糖尿病患者のライフステージ、心理・社会的状況、家族について学びます。
●援助方法
患者及び家族・重要他者などが糖尿病を抱え社会生活の中でセルフケアを実践することができるよう援助する方法について学びます。

■専門科目(105時間)
●ライフステージに応じた生活調整・療養支援
ライフステージに応じた生活調整・療養支援について学びます。
●治療法と生活調整・療養支援
食事・運動・薬物療法とそれに伴う適切な生活調整・療養支援について学びます。
●合併症の病期に応じた生活調整・療養支援
合併症の病期に応じた生活調整・療養支援、症状マネジメントについて学びます。

■演習(210時間)
●糖尿病ケアシステム立案技術
効果的な糖尿病教室の立案・実施・評価ができる技術を学びます。
●血糖パターンマネジメント技術
対象のライフステージや社会背景、生活と血糖パターンとの関連を理解し、対象の生活にあわせた血糖パターンマネジメント技術を学びます。
●フットケア技術
糖尿病看護領域の専門的立場からフットケアを実践できる技術を学びます。
●ケースレポート
受講生として臨地実習で関わった事例をケースレポートとして報告します。

■実習(225時間)
糖尿病看護認定看護師としての実践・指導・相談に関する能力を養います。

■学内ケースレポート発表会(全学科合同)
各分野の臨地実習やこれまで教育課程で学んだ成果を全学科の学生が共有する発表会です。学科で選出された学生の口演発表では他分野の認定看護師の役割や成果を学ぶことができます。また、全員参加のポスターセッションを行い、ポスター作製や発表準備は卒業後の学会発表の学びの場となり、今後認定看護師としての活動に役立ちます。

卒業生からのメッセージ

11期生 山下知美
地元にも糖尿病看護を学べる施設がある環境の中、私が敢えて地元を飛び出しこの研修学校を選んで学んだ理由、それは「いろんな学科の人との関わりや全国からくる仲間が出来て価値感が大きく変わるよ」という先輩認定看護師の一言でした。糖尿病看護に行き詰まり、もっと学ぶ機会を欲していた時期だった私に研修学校へ挑戦の背中を押してくれました。
いざ入学して、ほっとしていた時「入学がゴールではありません」という先生からの一言に、目からうろこが落ちて気が引き締まったことを覚えています。講義では著名な先生方から多くの知識・技術・人間性を学ぶことが出来ました。グループワークではとことん納得が行くまで討論し、患者体験では相手の立場が新たな一面として体験できました。実習では数名で苦楽を共にし、協力し助け合ったからこそ自分自身と向き合うことができたと今でもグループの仲間には感謝しています。教員もとても熱心で学校外でもレポートを見ていただき、教員と生徒で糖尿病看護について熱く語り、集まったこともよい思い出です。
この研修学校で過ごした半年は、今までの自分の糖尿病看護を振り返り、自分自身と真剣に向き合うことが出来た貴重で掛け替えの無い時間であり、糖尿病看護を学ぶ喜びに満ちた時間でした。


11期生 市川知恵
私は糖尿病療養指導士として、自施設の病棟で糖尿病患者さんへ療養支援を行ってきました。活動を進めるうちに、もっと患者さんの生活に即した療養支援ができるようになりたい、フットケア技術を高めたいという新たな課題を見出し、またチームの一員として看護師には糖尿病治療に携わることできる部分がもっとあるのではないかと考え、研修学校へ通学することにしました。
糖尿病治療や慢性疾患看護について高名な先生方の講義を受けることができ、新たな学びが沢山ありました。クラスメイトと過ごした時間の中では、それぞれの病院での活動や、セルフケア支援における看護のあり方について話し合うことができ、自身の看護観を見直し支援の幅を広げることができたと感じています。他科との合同授業もあり、特に創傷・ケア学科との合同授業では、糖尿病看護認定看護師の特化技術の一つであるフットケアについて様々な視点で意見交換を行い、予防的フットケアと創傷ケアの連携について学ぶことができました。近年糖尿病患者さんの高齢化が進み、高度な医療に適応できないことも多く、認知症看護学科の先生の講義も看護を振り返る機会となり、とても充実した授業でした。実習では、1型糖尿病の患者さんの生活支援を通して、血糖パターンマネジメントの有用性を実感できました。研修学校での一年間は、本当に貴重な時間でした。現場で働きながら、いつも授業の内容を思い返して、役立てています。