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協会ニュース 2016年7月号

2016年度 第1回記者会見 実践能力確保に4年制化は必須

看護師基礎教育の年限延長を主張

日本看護協会は6月21日、2016年度第1 回記者会見を開催した。坂本すが会長が「看護師基礎教育の4年制化に向けて、教育制度の抜本的改革を国などに強く求めていく」と決意を示した。

坂本会長は、看護師基礎教育の現状について「教育時間が足りないことから新人看護師の実践能力が不足し、早期離職や医療安全上のリスクを増大化させている」と指摘。平均在院日数が20年前の半分ほどに短縮している一方で、全身麻酔手術や救急搬送患者などが大幅に増加していること、ヒヤリハットの報告数では新人看護師が2割以上を占めていることなどを、データを明示して説明した。

基礎教育の時間については、従来5つだった専門領域について1996年と2009年に「在宅看護論」「精神看護学」「看護の統合と実践」が増え8領域になったにもかかわらず、総教育時間は3,000時間から増加していないことに触れ、「1専門領域当たりの時間数が大幅に減少している」と危機感を示し、年限延長の必要性を訴えた。

記者からは「4年制化とは大学化を目指すという意味か」との質問が挙がった。坂本会長は大学化が望ましいとしながらも、まずは年限延長に取り組む考えを示した。

記者会見ではこのほかに、井伊久美子専務理事が本年度の重点政策・重点事業と執行部の担当業務を紹介した。また、洪愛子常任理事が看護研修学校と神戸研修センターで実施する認定看護師を対象とした特定行為研修について、勝又浜子常任理事が「病院で働く看護職の賃金のあり方」に関する本会の提案を説明した。