お知らせ

協会ニュース 2016年3月号

東日本大震災から5年  福島、宮城で復興フォーラム

東日本大震災から5年の節目を迎えることから、福島県、宮城県の各看護協会は、これまでの活動を報告し、記憶と教訓を伝えるフォーラムを開催した。

復興への決意を述べる福島県看護協会の高橋会長

福島県看護協会「東日本大震災から5年」復興フォーラム

福島県看護協会は3月5日、福島県看護会館みらいで「未来につなぐ福島の看護」をテーマに復興フォーラムを実施した。県内外から、看護職など311人が集まった。

高橋京子会長は、多くの支援に感謝するとともに「復興への挑戦は続く。このフォーラムを新たな力にしたい」と決意を述べた。県協会では看護職の就業支援を行い、41人の就業につながったことや、日本看護協会が提案した看護の質向上プロジェクト事業を「看護力向上支援研修」として引き継ぎ、認定看護師による講習を続けていることなどを報告。また、本会の福井トシ子常任理事は、坂本すが会長の祝辞を代読した後、復興支援事業を振り返った。

その後、相双・いわき・県南・郡山・県北・会津の6支部の支部長が、震災時の被害やその後の活動について発表した。地震や津波以外にも原発事故の影響やその後の風評被害、避難住民や患者の受け入れなど、多様な場面で看護職が懸命に取り組んできたことを語った。

午後は「未来につなぐ福島の看護〜伝えたい震災から学んだこと」と題し、シンポジウムが行われた。県・村の保健師や病院の看護管理者・助産師、訪問看護師などさまざまな立場から、現場の活動の中で得た教訓、今後に生かしたい取り組みなどを中心に発言があった。最後に「未来へのメッセージ」として今春、相馬看護専門学校を卒業する小林くみさんが「今度は私が地域の人を支えたい」と希望を語った。

宮城県看護協会 震災フォーラム

12日には、宮城県看護協会が震災フォーラムを開催した。宮城県看護協会会館で「集おう、語り合おう、看護の力! 明日への発信!」をテーマに、214人が参加した。

グループディスカッションで各グループを回る宮城県看護協会の佃会長

開会にあたり、同県看護協会の佃祥子会長が「体験を語り合うだけでなく、情報を共有して今後何ができるかを考え、発信する場としたい」と、フォーラムの意義を話した。続いて「震災当時に看護職が果たした役割・今後への発信」をテーマに、リレートークが行われた。病院・福祉施設・訪問看護ステーションなどのさまざまな場で働く看護職9 人が登壇し、それぞれの経験とそこで得た学びを報告し、参加者と情報を共有した。

午後は「自分の経験の学びを伝え、未来につなげよう」をテーマにグループディスカッションを行った。全体報告会では、災害時のマニュアル運用の方法や被災した看護職が支援に当たる際の労働環境などに関する提案や報告が行われた。アドバイザーの石井美恵子東京医療保健大学准教授は「さまざまな実践を今後に生かすためにも、取り組みの成果を学会などで発表してほしい」と積極的な情報発信を呼び掛けた。

翌13日には、石巻・女川と南三陸・気仙沼の2方面への被災地視察が行われ、114人が参加した。